日歯連による国会議員への多額の迂回献金が政治資金規正法違反として幹部が逮捕された。驚くべき実態である。
報道によると政治資金規正法による寄付の上限(5000万円)を超えての寄附が逮捕容疑だとしている。
驚くのは迂回献金や上限を超えているという事実よりも総額6億7600万円というその額の大きさである。
1日の日経夕刊によると2010年と2013年の2回の参院選で二人の議員(連盟出身)に総額6億7600万円が献金
されたとのこと。一体1回の参院選にどれほどの資金が必要だというのか?我々庶民には想像もつかない。
こんな金の力で当選した議員が本当に国民目線で仕事が出来るのだろうか?いやひたすら日歯連の利益のためになのでしょう。
これだけの資金援助してでも当選させれば歯科医師連盟としてはそれ以上の見返りが期待できるということか。
ではこの日本歯科医師連盟とは何を目的とした団体なのか?ネットで検索すると「本連盟は、会員相互の協力により、
政治力を強化し、日本歯科医師会の目的を達成させるために必要な政治活動を行い、国民医療の発展に資することを
目的」に設立しました。とあります。要するに政治力を強化して日本歯科医師会の目的を達成するために必要な政治活動を行う。ということで目的が何であるかは
この文面では理解できない。恐らく自分たちの利益のためにということではないかと想像する。
日本には歯医者が多いように思う。3万人ちょっとの小さな我が町だけでも10軒はあり、過当競争ではないかと思うこともある。
この連盟に加盟している歯科医が何万あるか知らないが今回明るみに出たケースだけでもこれだけ多額の献金をしているのだから
いかにこの連盟に多額の金がプールされているのかが想像できる。ではその財源はどこからなのか?すべては我々患者ではないか。
恐らく今回の事件は氷山の一角であってあちこちの団体からこのような形で秘密裏に行われているのかと考えると暗澹たる思いである。
この際きっぱりと政党助成金(年間約320億円が国民の税金から各政党に支給される)は廃止するべきである。皆さん怒りましょう。