スペイン小旅行(バルセロナ&トレド)
サッカーワールドカップで騒いだり地震や西日本豪雨災害に見舞われる内に通常国会が終わった。
しかしこの半年間有余の国会において大半を費やされたのは政府と官僚トップによる国家的犯罪
とも言える森友学園に係る国有地の不当廉売事件と加計学園の獣医学部新設認可に係る不透明な
手続き事件の真相解明についてであった。
この森友、加計両学園疑惑事件は双方とも偏に安倍総理夫妻と安倍総理及びそれを忖度した官僚
トップが深く関わった疑惑事件であって、民主主義行政の根幹をないがしろにする極悪疑惑事件で
あったことを思えばそれ相当の時間を掛けて疑惑解明に当たるのは国会として当然のことであった。
しかしながら疑惑を向けられた安倍総理及び昭恵夫人はおろか官邸や政府中枢はその真相解明に
全く努力しないばかりか協力もしなかった。本来疑惑を向けられたなら自ら率先して疑惑を晴らす
ためにあらゆる努力をするのが公人として正常な姿なのにむしろ真相隠しに腐心にしていた。
加計学園の疑惑にしても次から次にいろんな状況証拠が出てきても「知らぬ存ぜぬ」で押し通した。
国会は検察ではないからどれだけ状況証拠を突きつけられても本人が知らないと言えばそれ以上
追及出来ないというもどかしいシーンが何度もあった。
安倍総理は散々追及されると最後には「確たる証拠を見せろ」と言って開き直った。しからば
本人は「自分が潔白であるという証拠を見せろ」と言われたらどんな証拠で対抗する積りなのだろうかと
常々思いながら国会でのやりとりを歯がゆい思いで見ていたのは私だけではなかったでしょう。
もう今や独裁政党自民党内では次期総裁選と来年の参院選の事しか眼中にない雰囲気である。
何事も数の論理で強引に押し切り、およそ民主主義の大原則である「少数意見にも耳を貸す」
という姿勢は微塵も見られない。これまで一昨年の集団的自衛権行使を容認する新安保法制
や秘密保護法などに始まり、今国会ではその強行姿勢は更に独断的で国民の過半数以上が反対
の意向を持っていると言われていたカジノ法案や働き方改革法なども無理やり議席の数をバックに
強行採決してしまった。正に暴挙と言わざるを得ない。野蛮な民主主義後進国の醜態同然である。
戦後ほとんどの時代に政権を取ってきた自民党政権の中でもこれほど独裁色を強めた政権はなかったと
識者は言うが、本当にこんな民意を無視した政権が21世紀の現代に長期政権を維持している方が
不思議でならない。多くのの国民が疲弊しきっていて政治に期待しない人が増えていることを良い
ことにしてこんなデタラメを平気でやっていて恥ずかしくないのかと言いたい。
森友学園疑惑、加計学園疑惑は今もって何も真相解明されていない。又両事件とも各地で検察への
告発が出されている。一体検察の存在意義はどうなっているのか。佐川氏に対する不起訴処分に
対しても検察審査会への不服申し立てがなされているが一向に埒が明かない。
我々国民・納税者は怒りを忘れてはならない。この暑さに負けないのも大事だが国家的犯罪に近い
この二つの疑惑に対する怒りは真相が解明されるまで忘れてはならないし絶対に許してはいけない。