本日午後から議員研修にて新潟県上越市の健康福祉部 野澤部長の講演を聴いた。
講演タイトルは 「健診から始まる健康づくり
全ては住民の気付きから」
雪深い冬が終われば春。地元高田城址公園の桜は見事で日本三大夜桜としての
名勝地。夏はきれいな日本海、秋は日本一の良質米の産地として名高い上越市。
人口20万5000人、高齢化率26.1%の上越市全ての市民の健康を願って奮闘されて
来たリーダーの熱い講演に感動と同時にその計画の緻密さに驚きました。
行動のきっかけは部長になって年々増大する民生費をいかに抑制するかであったが、
急がば廻れで愚直に実践されたことは、個々人のレセプト等から介護給付費や医療費を
分析して実態を把握することからスタート。
そしてこれまでの保健活動や事業そのものの振り返りと再評価、保健・福祉分野の組織
の在り方見直し(縦割りの弊害排除、専門職の配置の在り方等)実践。
これらを通じて健康づくりを市民運動にして、個人の健康管理から出発して家族ケア
から地域包括ケアへと繋げていくことが最大の民生費抑制に寄与するし、皆がハッピー
になって行く近道だという確信。信念と自信に満ち溢れた行動の軌跡は説得力大であった。
一般的に役所や行政の提供するサービスメニューは沢山あるが、どれも全て困っている
住民や市民からの申請主義であって、申請すらできない人たちこそが最も救いを必要と
している人達であり、そういう人々に到達出来ていない。
これこそが最大の問題点として捉え、健康福祉部のスタッフの方から進んで住民の方々に
アプローチして行って本当の成果を挙げているとのこと。
島本町でも住民に寄り添う、そういう仕事のやり方をするように改めていかなければ本当に
生きた行政運営がなされているとは言えない。肝に銘じて行動して行きたい。良き時間であった。
最後に講師の言葉で印象に残ったもの
「人は制度では救えない。人は人でしか救えない」
「役所は困っている人を助ける為に在る」
「結果が出なければそれは仕事をしたことにはならない」
「私達はプロの公務員を目指しています」