徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

「事件」を見にゆく

2021年08月09日 | ルポタージュ


書名  「事件」を見にゆく
著者  吉岡 忍
発行社 文藝春秋
発行日 1992年5月10日
頁    478
価格   524円 + 税

1987~1988年に日本各地で起きた44の事件から
「繁栄の時代」の裏に潜む様よぅなねじれや歪、
人びとの暮らしの中の哀歌を卓越な取材力と見事な切り口で
鮮やかに焙り出す。
ニュージャーナリズムの旗手の傑作。

・視点、切り口が鮮やかで古さを感じない。

・実人生や異様な性行為も実感に訴えない今は、

 映像の向こうにこそ、ほんとうの自分がいる。

・「パンと自らを納得させる物語、というややこしいものがなければ

 誰もが生きてゆけない」

・小さな幸せが横溢する環境を私たち一人ひとりが生きている。

 そこでさまざまに起きている「事件」を見に行くことは、

 どこかで私が、私自身の脆さや暗さや臆病さや焦燥を

 覗きこむことにつなかっているはずである。


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