go-ichi-maru blog

気ままなつぶやきです。

行ってきました。能登。9 報道のあり方編

2007-04-09 21:42:40 | 能登,震災のつめあと

 あいかわらず能登地方のことが新聞やテレビで報道されていますね。我々は,そういったメディアを通していろんな事を知るわけですが,「百聞は一見にしかず」でもあるわけで,やっぱ本物を見たり,地元の人の話を聞いたりしていると,いろいろ感じることがあるわけです。

 ボランティアで道間違えたときに,車に乗っけてくれた人が地元の情報をいろいろ教えてくれました。

 その人の家も見事に倒壊したそうです。地震というのは不思議なもので,被害の大きな所はすっごいことになっているんだけど,場所によっては,何にもなっていないところもあるみたいです。

 「一番ひどいところはあのへんこのへん・・・」と教えてくれたんだけど,その中で,「もう今にも崩れそうな家がある。ホントに崩れそうなくらい傾いているから,その家の周りには,テレビ局のカメラが陣取ってカメラを構えている。いかにも,『はよ崩れろ』と崩れるタイミングを心待ちにしているみたいで,その家に住んでいる人はやるせないだろうなあ」なんて話をしてくれました。

 確かに,自分の家が崩れそうになっていて,その周りにテレビ局のカメラ・・・なんて言う状況があったら,許せんなあと思います。自分だったら,報道陣に向かってロケット花火を打ち込むかもしれません。

 後でその「崩れそうな家」の所に行ってみると,もうすでにその家は崩れ,テレビ局の人たちは撤収しつつある状態でした。


 撤収する報道陣です。何か記事になることはないか,常に記者たちは獲物を探しています。

 スクープをとってこれば,それが金になるわけですから,記者にとって記事は命です。それに,我々は,記者の活躍があるからこそ,世界中のいろんなニュースを知ることができるわけなんですが・・・。

 報道活動は自由でいいわけですが,人のプライバシーや知られたくないことにずけずけと入ってくるところは少し考え物ですね。よく,芸能人のスキャンダルなんかも問題になりますが,芸能人もたまったものではありません。

 


 つかのま,門前東小学校でボール遊びをしている子どもたちも,報道陣にとっては格好の記事になっちゃうわけです。テレビカメラなんかが近くにあると,思わずピースをする510ですが,今回ばかりは,カメラの目というものに嫌悪感を抱きました。

 


 これはNHKの車。5台ぐらい連なって走っていました。常にテレビ局の車は動いてましたね。