学校という場所は,地震が起こると避難場所になるわけです。
ということは,学校が学校としての機能を失ってしまうわけです。
今回訪れた門前東小学校は,ボランティア本部が置かれました。
ここが門前東小学校。キレイな作りの学校です。三角屋根になっているのは,さすが雪国の学校という感じですね。
この看板にしたがって我々も登校です。
生徒が出入りする昇降口前にこんなテントが置かれ,ここでボランティアの受付をします。タオルやトイレットペーパーを持って行きましたが,えらいありがたがられました。
昇降口はこんな感じになってしまいます。
一番最初にした仕事は,災害復旧用の物資が到着したので,それをトラックから降ろす作業でした。クロネコヤマトのトラックいっぱいに物資が入ってました。
脚立やロープ,シャベル,竹ぼうき,テープ類,一輪車・・・。とにかくすごい量です。しかも新品。いったいどこから送られてきたのでしょう。
ホントにこれだけの量のスコップが必要なのでしょうか?雪国の人って,雪下ろし用にスコップ(アルミの軽いヤツ)を各家庭持ってるんですけどね。
運動場には,いろいろな地域から給水車がやってきていました。水道はストップしていますので,これに頼るしかありません。
我が愛知県からも,名古屋市が給水車を出していました。岡崎ではなかったですが,ちょっとうれしいですよね。
その他,自衛隊のすごい車がたくさん止まっています。医療車や装甲車みたいのも止まってたりして,ここは戦場か?と思うほどです。
自衛隊の人たちは,体育館で寝泊まりしているみたいです。それにしても,キレイに片付いています。この時は作業中なので,見張りの人が数人いるだけでした。
上の2つの写真で,分かりますかね?校舎が持ち上がってしまっているんです。これが,全体的に持ち上がったものなのか,こちら側だけ持ち上がったものなのか分かりませんが,いずれにしても,地震の力はすごいものです。
学校正面のレンガ組がしてあるところ,見事に「おみわたり」状態になってしまってます。両側から圧力がかかったんでしょうね。
結局,地震が起きると,学校が「避難場所」として生徒以外の人たちを受け入れなくてはならない公共の場所になるわけです。一般の人たちにとってはすごくありがたい存在になるわけですが,学校で授業を受ける生徒にとっては,通常の学校生活が送れなくなってしまうわけで,学校の機能を失っていきます。
入学式も,遅れることが決まったみたいですね。
ボランティアを終えて帰るとき,ボランティアの人が,「学校の中が休憩所になっているので,そこで温かい飲み物飲んでくつろいでください」と言ってくれました。ボランティアの人たちは親切心でそういう場所を設置してくれたと思うのですが,学校がそういう場所として使われていることにムッとしてしまいましたので,丁寧にお断りしておきました。
この地域にも大きな地震が来たら,北中も学校としての機能を失うことになります。地震のそれ自体の被害も大変ですが,そうした施設のあり方もむちゃくちゃになってしまいます。