昨日、夫に5分間会った。1ヶ月ぶりである。重要な書類を私から渡さなければならず、転院の日も1人だったので唯一接触する日を逃した。私の手には、前の病院の14日まで支払い請求書があった。コロナでどの病院も面会禁止で、看護師やら、相談員やら間に人を介することの手間、時間、調整などなど、前の病院の相談員、看護師に辟易していたので、こちらの病院の相談員には、何度か呼んで、夫の仕事の事情、休みの日など伝えた。
昨日当日、重要な書類を、いい加減に扱われないように、受け渡しの看護師の名前を聞いて、病院の玄関口に向かって歩いている夫にメールで知らせようとした時に、看護師長が来て、「旦那さんがいらしたら、こちらの病棟に上がってもらうように手配した。話す場所は、廊下、5分間。」と言っている間に、夫は廊下に設置された椅子に座っていた。素晴らしい対応だった。こちらの相談員(彼はその日、休みだった)が、看護師長と事前に打ち合わせしてくれたのかもしれない。面会禁止の緩急は病院の裁量だ。その貴重な5分間を私たちは、ほぼ喧嘩腰口調で話す。そして時間切れ。いつもの私たちである。なんやかんやと言っても私は夫に感謝し、申し訳ないと思っている。後から来たメールは、「あなたはリハビリに専念してください」だった。ありがとう、夫。私は、すっかり涙もろくなっている。