職場から見える鳩の番(つがい)。
毎日
夫婦交替で、巣にじっとしている。
昼ごろに、片方の鳩が帰ってきて交替する。
ずっと卵を温めている、と思ってきたが
なかなかその雛の気配が見当たらないので
ただのねぐらか、と思うようになっていた。
今朝は
出勤時には双方の姿見えず。
暑いから巣を放棄して
別なところに移ったのかな。
すると
10時ごろ
巣の位置でなにやら
羽根が動いているのが見える。
水浴びしているかのように速い動き。
そしてその羽根が小さいのだ。
いつもの鳩なら、身体も頭も丸見えだから
これは明らかに
雛だ、と思った。
そのうち親が帰ってくると
きっとピーピー鳴いているのだろう。
頭、顔が見えた。
2羽いる。
産まれていたんだ。
何だか嬉しかった。
鳩の雛なんて見たことがない。
窓越し、数メートル先だから
しっかりとは見えないが
様子がわかる。
新しい生命の誕生。
お祝い。
頑張れよ、と心の声をかける。
しかしね、ちょっと不安。
なぜなら
来月の初めにこちら大きなお祭りがあるんだ。
七夕の大きな大きな吹流しがセットされる。
その雛の巣はまさにセットされる位置。
どうなるのだろう。
誰も知らないあの雛たち。
通りがにぎやかだから、雛の鳴き声さえ消されていると思う。
誰もそこに巣があるとは知らない。
Eさん曰く。
「大丈夫でしょ。」と。
雛よ、おとなしくしていてね。邪魔にならないようにいてね。
ここ数日で巣立ちするとは思えないが
巣立ちできればなあ。