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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

三浦しをん「三四郎はそれから門を出た」

2008-01-27 | エッセイ

三四郎はそれから門を出たそれでも本から離れられない。人気作家にして筋金入りの活字中毒者、三浦しをんの秘密の日常。初の、ブックガイド&カルチャーエッセイ集。朝日新聞の人気連載、『anan』のカルチャーコラムも収録。

 

ブックガイドとエッセイが一緒になった本です。本の紹介は、ジャンルが幅広く、おばさんには親近感のある口調で語られるので、ほー、うーん、あれもこれも読みたくなる本が満載です。果ては、漫画、芸能本、まで…。似通ったテーマから何冊かの本を紹介する視点も趣向がよろしい。

エッセイの方は、三浦さんの本に埋もれ暮らす日常が、おもしろおかしく、旅行記や家族、歌舞伎、着物、等本以外の事柄も書かれている。

~文章というのは油断がならない。読み手が思い描く風景とは、十人いれば十通りの別世界。同じ本を読んでも、その脳裡に広がった景色は、読んだ人の数だけある。…納得…

 

私としては、三浦さんに驚異的な本への執着(例えば電車の読書する人の本を盗み見て、キーワードからその本を探し当てるなどの芸当,理想書房のオーナーとしての幻想)、日常のおばさん化した実態に、驚きと親近感を持つ次第である…。

でも、これじゃあ~。男性も遠のくよねー。同じ趣味を持つ同士が、生涯の伴侶として彼女の目の前に現れることを願わずにはいられない。

 



 



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