『桐島、部活やめるってよ』の著者の初エッセイ集。華々しい「大学生作家」の看板の陰で繰り広げられる、無為で阿呆な爆笑の日々
社会人となった朝井さんが、第一志望は落ちたといってはいるが、早稲田大学文化構想学部在学中に体験した、学生生活について語る。
平成生まれには、このような20のことでも、びっくり愉快な経験なのかもしれない、思えば。丁度朝井君と同じくらいの子供を持つ親世代は、みんなこんなバカをやっていたような…
だから、読んでいて親近感を覚えたし。
私は、学生時代が2年しかなかったため、時間が足りなかったなあと羨ましくも感じますが。
そう思うと、少子化で大切にされ、そだった世代がなんだか、気の毒にも感じられた。
人生における、無駄を十分に楽しめたか。という点で。
「しなくてもよい20のこと」は、朝井さんにとって、副職としての十分な資金になっているから、とても、貴重で有意義な経験だし、
朝井さんの母についてのエッセイーもありましたが。この方にも、親近感を覚えてしまったのは、やはり、同じ年頃の息子を持つゆえんか。。
作家として才能があるか。といえば自分でも承知の通りの朝井さんですが、庶民のレベルでものを言う。って感じが、読みやすく。大衆受けするんだと思う。
これからは、学生もの(彼の小説の主人公は高校、大学辺りが多いので)社会人としての経験から、また、新たなジャンルでの。読み物を期待したい。