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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

笹本恒子「好奇心ガールいま97才」

2012-10-16 | エッセイ

日本で一番チャーミングな97歳の生き方本

笹本恒子、1914年東京まれ。2011年9月1日に満97歳の誕生日を迎えた。日本人初の女性報道写真家。
1940年に財団法人写真協会に入社、戦前から仕事を開始し、戦後も自筆記事とともに新聞雑誌に写真を発表。一時家庭の事情で現場を離れるも、1985年(71歳)の写真展で完全復帰。
2010年秋に開催した個展「恒子の昭和」が大反響を呼ぶ。2011年吉川英治文化賞、日本写真協会賞受賞。現在東京山の手のマンションで独り暮らし。毎晩一杯の赤ワインをたのしむ。

見た目も考え方も行動も圧倒的に若く、かつチャーミング。いまもはつらつと好奇心いっぱいにフォトジャーナリストとして活躍する秘訣とは?

本書は、関東大震災、戦争、結婚、転職、夫の闘病など幾多の困難を乗り越えてきた人生を振り返りつつ、現在の衣食住、生きる信条、仕事観、恋愛・結婚観、しまい支度などを余すところなく語ったエッセイ。
彼女が撮影した著名人や事件の写真のほか、巻頭にはいまのくらしを伝えるカラー写真も掲載。
明るく90代後半を生きる姿勢に、学ぶところ励まされるところは多い。「元気で長生き」のヒントがたくさん見つかるはず

 

好奇心。興味関心が高く。チャレンジ精神旺盛。戦争の時代を超えて、今もイキイキと活動される大正の女性。

私の人生を2倍生きている笹本さんの方が、ずっとずっと心が若いな~と感じます。

仕事人生。どうしても日本の女性は、家庭とか子供にその能力を奪われがちだけど。

仕事って、自分自身が生きるため。生かされるために必要なんだな。と感じる。

彼女の場合、仕事を思いっきりしたいがために、離婚を選んで、子供もいないのですが、そんなこと彼女の人生においては、やりたいことがいっぱいで今の今でさえお忙しくて、たぶん家族がいたら、時間が足りなくって、なしえなかったこととおもう。

ひとり暮らしを楽しむこと。仕事をもつこと。自分の時間を大切にすること。生活に関しては、手作りすること。暮らしはくふうして、自分らしさをだすこと。

ひとりの人間として、暮らし方の工夫。ヒントがいっぱいある。

著名人のお写真は、女性独特の視点から、自然な表情が素敵。多分、カメラマン(ガール)が気さくな小柄な女性なので、写されるかたも、自然と緊張せず、肩肘のはらない、自然な表情が出てくるんだと思う。

ちょっと素敵な、アルバムは、亡き元夫が、作ってくれた新婚時代のアルバム。同じ職業のご主人は、仕事に対して理解もあり、彼女へのアドバイスも、アシスタントも、そして、とっても素敵な想いでのアルバムまで残してくれて。

「いつでも帰っておいで」と言ってくれ、愛してくれた人がいた。そんな想いも感じられます。

好奇心ガールは、いまや日本中のひとに愛されているのではないかと思う。

長く生きて。今も現役。素敵な人生ですね。



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