Indoor airplane world
 





 購入時に予め書き込まれているファームウェアを利用して2チャンネル送信機を作りました。送信機の消費電流はおよそ20mA。350mAhのFR350Cで連続15時間以上使えます。

 実際に使うには、通信が途絶えたときに安全にモータをストップする機能が必要です。

 TWE-Liteに予め組み込まれているファームウェアでは、信号が途絶えると直前の状態を保持したままになります。つまりモータが回転していればそのままモータは回転し続けることになります。



 そこでプログラムには全く手を加えずに、CONFIGの書き換えだけでフェールセーフを実装できるようにしました。CONFIGの書き換えにはTWE-Lite-Rというライタ(画像上)とTeraTermを使います。



 TeraTermのボー・レートを115200に設定します。



 初期に設定されているCONFIGの内容です。+ + + と打ち込むとINTERACTIVモードになり、上記のように表示されます。



 書き換えた親機(送信機)のCONFIG内容です。CONFIGはインタラクティブモードで設定します。i: c: o:の部分を書き換えています。

i: IDを121に設定
(M1、M2、M3の配線を省略)

c: 11-26までの最大3チャンネルまで設定可能
複数のチャンネルを設定すると電波障害回避機能が働く
(ここでは13と23チャンネルを設定)

o: オプションビット
(通信が途絶えた時のモータストップをここで設定)
(使わないADコンバータの入力をHに配線しなくて済むようにここで設定)

 CONFIGを書き換えた後S(大文字)を打ち込むとセーブされます。INTERACTIVモードを終了するときは再び + + + と打ち込みます。

 子機(受信機)と親機(送信機)との通信が途絶えたら、0.5秒後に子機のデジタル出力をすべてHにするというオプションビット機能を利用してモータをストップさせます。通信が再開されれば正常動作に戻ります。



 TWE-Lite DIPは28ピンですが、必要なピンソケットだけを取り付けた基板を作って、簡単に挿抜できるようにしました。電源スイッチも載せています。

 送信機は電源、電源グランドx2、デジタル入力、アナログ入力x2の5ピンだけを使います。画像では6ピンになっていますが1ピンはDIP基板を支えるためのダミーです。



TWE-Liteの動作電圧は2.3Vから3.6V。当初単3乾電池2本を電源に使う予定でしたが、小さなケースを使いたかったので、リチウムポリマ電池を使うことにしました。

 リチウムポリマ電池の定格電圧は3.7Vで、充電直後は4.2Vに達するのでそのままでは使えません。3.3V出力の低ドロップアウトレギュレータを使って電源を供給するようにしています。

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コメント
 
 
 
とっくに見ているとは思いますが (としちゃん)
2014-03-22 11:12:22
おひさしぶりです、今使っている実験ボード版のチップ部分のみ 以前からhttp://tocos-wireless.com/jp/products/TWE-001Lite.html#TWE-001-7 が気になっていました、本体だけなら1g切っているので、飛行体に向いてるなあと、とうに調査済みだとは思いますが、なんとなく話の流れでコメントしたくなりました。あとアンテナも工夫のしがいがありそうです。
 
 
 
1g切のチップ (toko)
2014-03-22 12:47:41
としちゃん、将来的に1g切のチップを使うつもりでテストしています。
1g切のチップもアンテナが重いんですよね。
このアンテナも含めて技適を取得しているということなので、子機側を受信だけにできれば、簡単にアンテナを変更できるかもしれません。
現時点ではお互いに通信しているので、アンテナの変更はできそうもありませんが、プログラムなしで使えれば、だれでも簡単に2.4GHzが楽しめそうです。

 
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