A-6 2号機 スペックとフライト

　自宅VTR収録時のA-6 2号機の完成全備重量は1.75gでした。スタジオ収録までに少し時間があったので、その間に更なる軽量化を図って主翼を作り直しました。

　その結果、全備重量が1.67gとさらに軽くなりましたが、搭載電池の0.66gを差し引くと、1.01gと一円玉よりわずかに重い飛行機の完成重量となりました。どうせならあと0.01g軽くしたい・・・。そこでモータユニットも新たに作り直すことにしました。


作り直したモータユニット(0.35g)

　軸受けをテフロン・チューブからカーボン・チューブに変更することで、モータユニットは0.35gまで軽量化できました。



　新たに作り直したモータユニットを搭載して、電池を除く飛行機の完成重量が0.98gになりました。一円玉より軽くなったのです。



　電池を含めた全備重量は1.64gになりました。当初の目標であった1.9gを大幅に下回る結果に大満足です。翼面荷重はなんと0.85g/dm²になりました。




20ミクロン・ワイヤで作ったアクチュエータ・コイルを取り付けた垂直尾翼

　アクチュエータ・コイルを巻くのに何度も失敗し、6時間もの時間を費やしてやっとできたコイルを垂直尾翼に取り付けました。マグネットはφ1.5x1.2を使いました。

　完成した飛行機を家の中でちょっとだけ飛ばしてみたところ、ラダーはきちんと動作しているのに飛行機が思ったように曲がりません。主翼の取り付け位置を前後に移動してみましたがあまり変化がありません。

　ラダーが切れていても飛行スピードが極端に遅いので、舵面に当たる風圧が弱くて旋回するだけの力が発生しないのではないかと考えました。

　悩んだ挙句、主翼のウイングポストを短くして、ぶら下がり重心を少し上に移動してみたところ、旋回性が改善されました。壊してもいけないのでテストもそこそこにキャリングケースに収め、そのままスタジオに持ち込むことにしました。

　スタジオでのリハーサル・フライトで主翼迎角の調整を行い、本番で無事フライト場面の収録を行うことができました。これで張り詰めていた気持ちが一気に緩みました。

　あとはA-6 2号機がどうなっても大丈夫です(笑)。ということで部屋の中で飛してみました。

　部屋の広さは4mx5mですが、床には机や本棚など、天井付近には照明器具や吊り下げてあるグライダーなどがあり、実際に飛ばせるスペースは限られています。最初は部屋の中央に立って自分の周りを旋回させてみました。3周もすると目が回ります。十分旋回できることが分かったので、今度は隅に立って飛ばしてみました。

　壁にぶつかったり、照明器具にぶつかったりしましたが、軽いこともあって簡単に修理できる範囲のダメージですみました。



A-6 No.2 Flight movie (7.3MB 1min18sec)

A-6 No.2 Left turn movie (5.45MB 49sec)

　まだくつろぎながら飛ばすというわけにはいきませんが、部屋の中で自在に飛ばせる日もそう遠くなさそうです。

　番組放映後に掲載する予定でしたが、次回の飛行会で飛ばしたいこともあり、少し早めの掲載となりました。我慢できない性分がここにも現れています(笑)。

　A-6 2号機の重量当てクイズは、浜松の野末さんがピタリ賞でした。早速赤外線受信機キット(261KIT)をお送りしました。


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