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超小型高出力赤外線送信機をバージョンアップしました
ショップ
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2011-08-23
在庫切れで供給が滞っていた超小型高出力2チャンネル赤外線送信機ITX2Hを、
TIX2H-V2
にバージョンアップしました。
新たに基板を作りなおして、基板メーカーに外形をルーター・カットしてもらいました。これでケースに収めるためのケースねじ穴部分を削り落す必要もなくなり、組み立て作業がとても楽になりました。これにより価格も値下げすることができました。これも超零細企業の企業努力によるものです(笑)。
ルーター・カットにしたことにより、基板周りが滑らかで感触がとてもよくなりました。まあケースに収めてしまえば関係ないですけどね。
そしてパターンの仕上げを従来のゴールドからシルバーに変更しました。これは鉛フリーはんだに含まれる銀との親和性が良くなることを期待したものです。また基板もピカピカしなくなって上品な感じになりました。
他にも数々の細かい改良をしていますが、機能や性能は従来の赤外線送信機ITX2Hと同じで、体育館など広い空間で十分な到達距離が得られる、現在最高の出力を持つ赤外線送信機です。
TIX2H-V2
にぴったり収まるケース
TW426B
も別に用意しました。
電源用の電池をケースに一緒に収める場合はHA1593-D(B)ケース(タカチ電機製)を別途調達してください。電源バッテリ(FR350Cx2)をケース内に収めることができます。どちらのケースに収める場合も、ケースを削ったり、穴加工が必要になります。
画像はHA1593-Dケースに
TIX2H-V2
と
FR350C
を2個直列にした電池をセットした例です。ケース止ねじ用のダボは必要に応じて削り落しています。
ITX2Hに関する記事
も参考にしてください。
更に高出力の赤外線送信機を望む人は、超高出力赤外発光ダイオード
SFH4231
を使って改造してみるのも良いでしょう。
ITX2HにSFH4231をセットして実験に使ってきたテスト送信機の画像です。1.6mmの両面基板を使って、その銅箔を赤外発光ダイオードの放熱に使っています。アノードとカソードを分離するだけの簡単なパターンなので、カッターナイフを使って銅箔をカットしています。
赤外発光ダイオード基板から、本体基板に渡っている4本の導線で、本体基板にある電流制限抵抗を並列にしています。
画像はHA1593-Dケースに収めたものです。実際には目視できない赤外線ですが、デジカメで撮影するとご覧の通り。赤外線の放射半値角120度は素晴らしいです。実際に体育館で送信機を後手に組んで、足元の後床面に向けた状態でも、全く問題なくインドア・プレーンをコントロールできました。
実はSFH4231を使った超高出力赤外線送信機を商品化するために、長い間テストを繰り返してきたのですが、いよいよ基板を量産しようとした段階で、超高出力赤外発光ダイオードが生産完了になってしまいました(涙)。そこでSFH4231を使った量産を断念。手持ちで確保してあった分だけ
SFH4231
を単品で販売することにしたわけです。ということでこちらは在庫がなくなり次第終了となります。
改造には相応の知識のある人が自己責任のもとで十分注意して行ってください。
コメント (
2
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もう一つの「...
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コメント
制限抵抗について
(
kobara
)
2011-09-14 10:31:23
長い間テストを繰り返されたそうですが、SFH4231使った場合、具体的には、どのていどの
制限抵抗で使えますか?教えてもらえませんか
電流制限抵抗について
(
toko
)
2011-09-14 12:59:06
kobaraさんだけでなく、たぶん高出力の送信機を作りたいと考えている人は、電流制限抵抗に何オームを使ったらよいのか興味があることでしょう。
ITX2Hの回路条件でテストした時は3.3Ωの抵抗を並列に使いました。これはすべての赤外線送信機に当てはまるものではありません。SFH4231に流れる瞬間ピーク電流は3Aを超えていたと思います。テストで4Aを超える瞬間電流を流してみたこともありました。SFH4231は何個も壊しましたね。
SFH4231そのものは1A(ピーク2A)流せますが、当然高出力で使う場合、赤外発光ダイオードそのものの放熱や、電流制限抵抗の放熱を考えなければなりません。
データシートをみると1A時の順方向電圧降下が1.8Vになっています。仮に2セルのリポで1A連続で流すと、単純に計算して、電流制限抵抗は(電源電圧7.4V-順方向電圧降下1.8V)/1A=5.6Ωになります。
赤外発光ダイオードと電流制限抵抗の両方で7.4W消費電力になり、そのほとんどの熱になります。もうこれははんだごて状態ですね。
実際には以上のような使い方はしませんが、赤外線送信機の場合は、38KHzや57KHzといった変調信号のデューティ比やチャンネル数とそれらの繰り返し周波数になどよって、赤外発光ダイオードに流れる平均電流の値が変わってきます。
高出力を実現するには電池の内部抵抗や配線抵抗も無視できません。
長い記述になりましたが、SFH4231は使い方次第で超高出力が可能です。ただし通達距離を2倍に伸ばすには4倍の赤外線出力が必要です。
興味のある人はぜひSFH4231を使ってみてください。
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制限抵抗で使えますか?教えてもらえませんか
ITX2Hの回路条件でテストした時は3.3Ωの抵抗を並列に使いました。これはすべての赤外線送信機に当てはまるものではありません。SFH4231に流れる瞬間ピーク電流は3Aを超えていたと思います。テストで4Aを超える瞬間電流を流してみたこともありました。SFH4231は何個も壊しましたね。
SFH4231そのものは1A(ピーク2A)流せますが、当然高出力で使う場合、赤外発光ダイオードそのものの放熱や、電流制限抵抗の放熱を考えなければなりません。
データシートをみると1A時の順方向電圧降下が1.8Vになっています。仮に2セルのリポで1A連続で流すと、単純に計算して、電流制限抵抗は(電源電圧7.4V-順方向電圧降下1.8V)/1A=5.6Ωになります。
赤外発光ダイオードと電流制限抵抗の両方で7.4W消費電力になり、そのほとんどの熱になります。もうこれははんだごて状態ですね。
実際には以上のような使い方はしませんが、赤外線送信機の場合は、38KHzや57KHzといった変調信号のデューティ比やチャンネル数とそれらの繰り返し周波数になどよって、赤外発光ダイオードに流れる平均電流の値が変わってきます。
高出力を実現するには電池の内部抵抗や配線抵抗も無視できません。
長い記述になりましたが、SFH4231は使い方次第で超高出力が可能です。ただし通達距離を2倍に伸ばすには4倍の赤外線出力が必要です。
興味のある人はぜひSFH4231を使ってみてください。