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 赤外線送信機から送り出されるパルスの波形はオシロスコープがあれば簡単に確認することができます。しかしオシロスコープが使える環境にある人は限られていると思います。

 一般的には自作した赤外線送信機の動作確認にデジタルカメラやビデオカメラを使って赤外領域の発光を確認しています。

 しかし、それだけでは送信機から送り出される赤外線信号が正常かどうか厳密には判断できません。

 きちんと動作することが確認できている受信機を使えば自作送信機の動作確認を行うことができますが、正常に動作しない場合や受信機も自作した場合は、動作しない原因がどどこにあるかを判断するのが困難になります。特に入門者にとってはお手上げ状態となります。

 そこで送信機から送り出される赤外線信号のパルスを数値で直読できる、パルスチェッカがあると便利だと思い、以前パルスチェッカの製作記事を掲載しました。多くの人が組み立てて便利に使っているので、これで一件落着と考えていました。

 ところが、送信機の動作確認をするためにパルスチェッカを作ったが、パルスチェッカが動作しないので送信機のチェックができないという問い合わせが寄せられました。

 入門者にこそ必要なパルスチェッカが、入門者にはその製作が難しかったのです。これはそのままにしておくわけにはいきません。

 そこで、一番間違えやすい配線ミスを防ぐために基板をつくり、入門者向けのパルスチェッカをつくることにしました。超入門者向けにはパルスチェッカ完成品を、電子工作を楽しみたい人にはパルスチェッカ組み立てキットを、エキスパート向けにはPICマイコンのHEXファイルを提供することにしました。

 今回のパルスチェッカは最大4チャンネルのパルス幅を同時表示することができます。


電源ON時


3チャンネル分のパルス表示例


4チャンネル分のパルス表示例


上の画像は以前作ったケースに収めたもので、右にあるスイッチは使っていません。



回路図

PCHECK628A.HEX
マウス右クリックで「対象をファイルに保存」


 ここからはキットの組み立て方です。

 Indoor Airplane World e-shopパルスチェッカ完成品パルスチェッカ組み立てキット(LDCつき)、とパルスチェッカ組み立てキット(LCDなし)の3種類を用意しました。

 パルスチェッカ組み立てキットは5Vの電源で動作しますが、液晶ディスプレイの消費電流がとても少ないので、コンパクトな電源が使えるようにDC-DCコンバータで5Vに昇圧する回路を基板に組み込みました。リチウムポリマ電池(3.7V)、コイン型リチウム電池(3V)、乾電池2セル直列(3V)などが電源に使えます。









まずはじめにDC-DCコンバータ回路の部品をはんだ付けします。ICの1番ピンをパターンの「・」印に合わせます。次にコネクタの位置と向きを上の画像に合わせてはんだ付けします。コネクタから2.7V-4.5Vの電圧を供給して出力に5Vが出ていることを確認してから残りの部品をはんだ付けします。

 DC-DCコンバータを使わずに、外部から5Vを供給して使う場合は、上の画像で基板裏側の中央と下のパターンにコネクタをはんだ付けします。その場合はコネクタの向きが変わるので注意してください。



パルスチェッカ組み立てキットの完成




 上の画像は液晶ディスプレイに付属している14ピンのソケットと、キットに付属の3ピンソケットをはんだ付けして、赤外線受光素子を仮にセットした状態です。

 クリスタルは基板から少し浮かしてはんだ付けします。トリムポットは液晶ディスプレイのコントラスト調整用で、右に回すと表示が濃くなります。液晶ディスプレイをセットした状態では調整しにくいので、ほぼ画像の位置にセットしてからコントラストを調整してください。

 ケースに収める場合は3ピンソケットのパターン部分から配線を引き出して、赤外線受光素子を外部に出すように工夫してください。使用するときは送信機の変調周波数(38KHz、56.9KHz)にあわせて受光素子を差し替えます。



パルスチェッカ完成品


 タイトル画像は50mAhリチウムポリマ電池を電源にして4チャンネル送信機からの赤外線パルスを受信している様子です。約0.6秒ごとに受信したパルスを更新して表示します。

 パルスチェッカ基板サイズを液晶ディスプレイ基板の高さに合わせてあります。ケースに収める場合は電源スイッチを付けるなどの工夫をしてください。またリチウムポリマ電池を電源に使う場合は、くれぐれも過放電に気をつけてください。





 単3乾電池2本用のスイッチつき電池ボックスや、コイン型リチウム電池ケース(CR2032用)などを使うのもよいでしょう。どちらも秋月電子で調達できます。

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
とても快適です (Bigwin)
2007-05-12 12:05:38
キットを購入してさっそく作ってみました。
4chが同時に表示されるのでとても快適です。
ありがとうございました。
 
 
 
5Vの確認写真について (Noby)
2007-05-17 22:48:30
キットを購入し、作成しております。
ところで、DC-DCコンバーターの出力確認の画像ですが、+-が逆ではないでしょうか?
 
 
 
5Vの確認写真 (toko)
2007-05-17 23:22:30
ご指摘ありがとうございます。
5V確認のプラスとマイナスが逆になっていました。
早速訂正しました。
 
 
 
作動確認方法 (tera)
2008-11-19 21:27:26
キット購入し作成完成しましたがPICへの5V電源はOKですが液晶表示はバーコードが上部に点灯しあと何の文字も表示されませんが?プログラムが作動して居ないのでしょうか。又は専用送信機からで無いと表示しないとかですか
 
 
 
キット (toko)
2008-11-19 22:11:26
キットに付属するPICはプログラム書き込み後、すべて動作チェックを行っています。
はんだ付けがきちんとできていれば
赤外線受光素子の取り付け方向の確認、液晶表示のコントラスト調整をしてみてください。
送信機がなくても上の画像の電源ON時の表示となります。
 
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