インドア・プレーンで使われるリチウム・ポリマ電池には多くの種類がありまが、その充電には適切な充電電流の設定が必要です。
リチウム・ポリマ電池1セル用充電器に必要な電源電圧は4.5V-6.5Vで、一般的には5VのACアダプタ(携帯電話用のACアダプタでもOK)、乾電池、USBポートなどが使えます。
部屋でパーソナル・コンピュータを使いながら、インドア・ヘリコプタを飛ばしたりいろいろ実験したりする場合は、USBポートから充電できると何かと便利です。
USBソケット内に充電回路を収めた試作充電器
個人的にはUSBポートから充電できる充電器を作ってとても便利に使っています。上の画像はUSBソケット内部に充電回路を組み込み、外部のスイッチで10mAから150mAまで10mA刻みで充電電流を切り替えられれるようにしてあります。
今回はUSBポートからも充電できるLPC30450USB充電器(30mAから450mAまで30mA刻みで充電電流を切り替えられる)を新たに作りました。LPC30450にMini-USBコネクタを追加したものです。
USBポートと外部電源のどちらからでも充電できるLPC30450USB充電器(基板サイズ38mmx26mm)
USBポートから4#3Bの電池を充電中
LPC30450USB充電器にはMini-USBコネクタが取り付けられています。従来どおりACアダプタや乾電池などを電源にする場合はMini-USBコネクタのそばにある端子の+/-に極性を間違えないようにはんだ付けしてください。JSTコネクタ(JSTB2N)を基板側にはんだ付けして電源の抜き差しができるようにすると極性を間違えることもなく便利です。
4個のスイッチは左から(1)30mA、(2)60mA、(3)120mA、(4)240mAの充電電流に設定されています。すべてのスイッチがOFF(下)になっていると電源が供給された状態でLEDが消灯します。
いずれかのスイッチがON(上)になっているとLEDが点灯します。電池容量にあわせてスイッチをONにします。たとえば90mAhのFR90Cを充電する場合は(1)30mAと(2)60mAのスイッチをONにして充電電流を90mAにします。すべてのスイッチをONにすると30mA+60mA+120mA+240mA=450mAになります。
充電が完了するとLEDが消灯します。充電完了後にそのまま放置しても電池が過充電になる心配はありません。
最大電流付近で充電する場合は、充電ICが60度近くになることがありますから、充電ICに直接手を触れないように注意してください。
USBポートと外部から同時に電源を供給しないでください。必ずどちらか片方の電源だけで使ってください。
■組み立てキット追加(2008/11/19)
電子工作の好きな人は自分で組み立てるのも楽しみのひとつです。一部の方からのリクエストもあったので、早速キットLPC30450USBKITを用意しました。
Mini-USBコネクタはピンピッチが狭いのではんだ付けには十分注意してください。5ピンのうち両端の電源ラインのみを使っています。
基板にUSBコネクタ位置あわせ用の穴が2つ開いているので端子がずれる心配はありません。
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