長い間A-6を通してバルサによるインドア・プレーンの軽量化を進めてきました。 A-6 1号機の2.86gからスタートして、2005年3月のA-6 2号機の完成で1.75gまで軽量化でき、当初目標としていた翼面荷重1g/dm2を達成することができました。その後搭載機材の進化とともに0.993gまで軽くなり、翼面荷重が0.52g/dm2を切るまでになりました。 A-6 2号機の完成から2年半が経過しましたが、その間に得られた飛行機製作に関するノウハウを生かして、今回の3号機でどこまで軽量化(低翼面荷重化)できるかチャレンジしたいと思います。 ここで最新A-6 2号機の重量配分をグラフにしてみました。 飛行機本体と電池がかなりの重量を占めているのがわかります。電池の軽量化には限界があるので、飛行機本体の軽量化が最大の課題です。 ここで飛行機各部の重量をグラフにしてみました。 主翼はつい最近軽量化したばかりですが、主翼と胴体が重量の大半を占めていることがわかります。 胴体を軽く作らなければ大幅な軽量化は難しいでしょう。2号機の胴体は0.5mm厚のバルサ板を0.3mmまでサンドペーパーで削って巻き胴にしました。 バルサをサンドペーパーで削ると、バルサの組織がつぶれて期待したほど軽くならないことを、ゴム動力インドアプ・レーンを楽しんでいる方から聞きました。バルサはカンナで薄く削りだした物を使うのが強度もあり、軽く仕上がるようです。 以前藤原瑞吉さんと木原一正さんが愛用しているバルサ・カンナを見せてもらいましたが、バルサの削りだしに適した刃角など多くの経験から作り出されたもので、こればかりは簡単に作れそうもありません。 あとで調べたら、「バルサ薄板削り出し鉋」として木原一正さんが特許申請していることがわかりました。 木原一正さん愛用のバルサ・カンナのひとつ 幸いカンナで薄く削りだしたバルサをもらってあるので、そのバルサで巻き胴を作ることにします。 搭載機材では、すでに37mgの受信機が完成していますが、マイクロ・ブラシレス・モータ、プロペラ、マグネット・アクチュエータなどを新たに作らなければなりません。 ■2009/06/17追記 その後、木原一正さんにお願いしてバルサ・カンナを作っていただきました。大切に使わせていただきます。 [Previous] [Next]
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すばらしい世界があるんですね。とても面白そうです。
何かにチャレンジしているときがとても幸せです。