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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

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『スーホの白い馬―モンゴル民話』 大塚 勇三 (著), 赤羽 末吉 (著)

2008年01月28日 | 絵本


スーホの白い馬.jpg



初場所千秋楽、“朝青龍 VS 白鵬” の優勝決定の大一番は見ていて力が入りました。“横綱決戦” にふさわしい一番でした。

例の、朝青龍がサッカーをやっていたことで相撲協会が厳しい処分をし、国際問題にまでなりかねないと報道されて以来、朝青龍に注目していましたが、その復帰戦での優勝を阻止したのが、これまたモンゴル出身の白鵬というのは何とも象徴的です。


あらためて大相撲中継を見てみると、両横綱だけでなく、関脇以下の上位にもモンゴル出身の力士が実にたくさんいます。驚きました。

これからは子どもたちが、モンゴルと聞けば、チンギス・ハーンではなく、大相撲ということになるのではないかというくらいの勢いで、スポーツでも、サッカーならブラジル、野球ならアメリカ、そして相撲ならモンゴルという感覚です。


私にとって、モンゴルということですぐに連想されるのが本書です。自分の子どもに何度も読み聞かせた一冊で、名作だと思いますし、一部の教科書にも載っているのでご存知の方も多いでしょう。

Wikiに紹介されているあらすじを転載します。


■■

ある日、遊牧民の少年スーホは帰り道で倒れてもがいていた白い子馬を拾い、その子馬を育てる。それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。

しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。だが、スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され命辛々家へ辿り着くが、白い馬を失った悲しみは消えなかった。

その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出すが、その際家来達の放った矢が体中に刺さりスーホの所へ戻った次の日に死んでしまう。スーホは幾晩も眠れずにいたが、ある晩ようやく眠りにつき、夢の中で白馬をみる。白馬は自分の死体を使って楽器を作るようにスーホに言い残した。そうして出来たのが馬頭琴であった……。


■■


とても印象的なストーリーです。モンゴルの力士を見ていると、日本人と本当に顔が似ていると思うのですが、案外、メンタリティーも酷似しているのかも知れないと思わせる一冊です。(表紙の絵、白鵬の顔に似ていませんか?)


P.S. 相撲の世界のお金がどうなっているのかは、以前ご紹介した、『大相撲の経済学』に詳しいです。



 

スーホの白い馬―モンゴル民話
大塚 勇三,赤羽 末吉
福音館書店

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『茶色の朝』 フランク・パヴロフ著 高橋 哲哉【メッセージ】・藤本 一勇【訳】

2007年05月06日 | 絵本


茶色の朝.jpg



今日はフランス大統領選挙の決戦投票ですね。保守系のサルコジ氏有利と報道されていますが、結果がわかるのはもう少し先。第一回の投票の結果、今日の決選投票に進んだのは、上位二人ですから、サルコジさんと、女性候補の社会党のロワイヤルさん。


第一回目の投票結果は以下のとおりです。


1  サルコジ(国民運動連合) 11,448,663  (31.18%)
ロワイヤル(社会党)  9,500,112  (25.87%)
バイル(仏民主連合)  6,820,119  (18.57%)
ルペン(国民戦線)  3,834,530  (10.44%)



討論会の映像を見ましたが、ものすごい迫力でした。特にロワイヤル氏。女性警官が暴行を受けたことに対し、政権側のサルコジ氏に対し、興奮して、治安の問題を突きつけていました。一発逆転を狙って、必死の形相でした。


さらに、スーダンで虐殺が行われていることに関して、そこで油田開発を進めている中国を猛烈に批判し、北京オリンピックボイコットまでほのめかす。フランスという国柄は “大国に屈しない” 強いリーダーを求めると 『官僚病の起源』 の中で岸田秀氏が指摘していましたが、その通りでした。


前回のフランス大統領選挙は2002年、シラク現首相が勝ちましたが、その時の相手がルペン候補。↑で示した今回の第一回大統領選挙にも立候補し、結果は4位。前回は社会党候補を破っての2位だったわけですが、5年前のその投票結果にはフランスどころか世界中に衝撃が走りました。その理由は、ルペン氏は極右政党の所属だったからです。


  当時のフランス大統領選挙解説 ⇒  All About 『フランス政治事情』



政権をとるために、国民戦線と手を結ぼうとした保守系の人々に反対して出されたのが本書ですが、前回大統領選直後から爆発的に売れたのでした。


こんな内容です。


■■■

主人公はある日、突然、友だちから、自分の黒色のラブラドールを安楽死させた、と言われます。主人公自身も白地に黒のぶちが入った猫を処分していました。それは毛が茶色以外の犬猫を飼ってはならないという法律を政府がつくったから。

そのうちに自警団まで組織され、毒入り団子が無料配布され、この法律を批判する新聞が廃刊に追い込まれます。

それでものんきに、茶色に染まることに違和感を感じなくなっていき、お互い自分からすすんで飼いはじめた茶色の犬と猫とを見せあいながら、二人は笑って過ごしていました。

流れに逆らわずにいれば、茶色に守られた安心も悪くないと。ところが、「快適な時間」を過ごしていたはずの彼らに、突然「国家反逆罪」のレッテルが張られてしまいます。

■■■



筆者はフランスの心理学者です。冷戦後、ヨーロッパではいわゆる極右の政党が人気を集めました。フランスの国民戦線だけでなく、ドイツのネオナチやオーストリアの自由党なども一時はかなり日本でも報道されました。フランスでは茶色はナチスを連想するそうです。


それに危機感をつのらせたパヴロフ氏が本書を書きましたが、日本向けに絵と高橋哲哉氏のメッセージが付いたものです。驚くことに、小学生でも読める絵本に仕上げてしまったのです。

今回のフランス大統領選、一回目の投票率は、なんと83.7%!ですよ。この背景には、前回、投票率が低く、そのことでルペン氏を決選投票に進出させてしまったという恐怖感があったそうです。


全体主義を描いた、ジョージ・オーウェルの 『 動物農場 』 は非常にすばらしい作品だと思いますが、本書のように絵本という形式にしたことで、世界10カ国以上で爆発的に売れたそうです。北朝鮮にも配りたい。



茶色の朝

大月書店

 詳細


P.S. “フランス” “女性” というキーワードで思い出される本が、『 それでも私は腐敗と闘う 』 と 『 碁を打つ女 』。どちらも忘れられない本ですが、前者がコロンビア人で後者が中国人の著者。いずれも外国人。偶然かな。


 

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『ぐりとぐら の おきゃくさま』中川李枝子(作) ・ 山脇百合子(絵)

2006年12月23日 | 絵本

 

ぐりとぐらのおきゃくさま.jpg

 

天皇誕生日ですね、そして翌日がクリスマスイブ。天皇陛下とサンタクロースが隣あわせですが、もう子どもたちは、サンタさんに夢中でしょう。

goo のブログ検索で見てみると…


 【天皇誕生日】・・・    2,188 

 【クリスマス】・・・   859,696 


400倍ですか、すごいですね、サンタクロースのパワーは。


学校によってはすでに冬休みで、今日から連休のせいか、塾に来る道は渋滞、ブログのアクセスは激減、もちろん我々はお仕事(笑)。 そういうわけで(どういうわけ?)今日は思い切って“ぐりとぐら”を取り上げてみました。

人気シリーズというより、定番とか、名作と呼ばれる絵本ですね。今さら説明の必要などないほどですが…。 本書はサンタさんのお話で、この時期にぴったりです。


■■■ ストーリー ■■■

のねずみのぐりとぐらが、森の中で雪合戦をしていると、そこに大きな足あとを見つけます。 なんだろう、興味津々でその足あとを追っていくと、見たことのあるおうち。何と自分の家でした。

そっと中へ入ってみると、お客さまのものらしき、大きな長靴や真っ赤なコートが…。 お客さまはいったいどこにいるんだろう、家の中をさがしていると、“あ~いいにおい”…。

■■■


作者の中川さんは保母さんの時に絵本を書きはじめたそうですね。少し前、ラジオでインタビューを聞きました。実に穏やかな話し振りでありながら、自分の意見をはっきりおっしゃる方だなという印象です。

その時か、何かの記事を読んだ時ですが、確か、テレビは想像力を奪うから嫌いだとか、今の学校は子どもを満足させる環境にないと指摘されていました。正確な内容は覚えておりませんが、その時、“あっ、大村はま先生の思想に似ているな”と思った記憶があります。

大人はもっとユーモアや余裕や知性を持って、子どもに接していくべきというような…。良い本をいっぱい読んだから、私は幸せものだともおっしゃっていました。 なるほど、ぐりとぐらにあるユーモアや余裕が、人気の理由かもしれませんね。


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『ぐりとぐら の おきゃくさま』中川李枝子(作)・山脇百合子(絵)
福音館書店:28P:780円

 

 

ぐりとぐらのおきゃくさま

福音館書店

詳  細

 

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『おやすみなさい フランシス』 ラッセル・ホーバン(ぶん) ガース・ウイリアムズ(え)

2006年10月15日 | 絵本
 

 

oyasumi-hurannsisu.jpg


私の絵本のおっしょうさんの一人(笑)、『ふたりdeぶろぐ』 のカヲルさんからご紹介していただきました。

あなぐまのおとうさん、おかあさんと、ちびっ子のフランシスの3人(匹)家族です。一人で眠れないフランシスが、やっと寝るまでを描いた絵本ですが、子ども、つまりフランシスの様子がなんとも子どもらしく、いとおしくなるほどうまく描かれています。


欧米では、子どもは小さいころから一人で寝かせますね。フランシスも“おやすみなさい”と言って、自分の部屋のベッドに入りますが、なかなか眠れません。

ひとり言をいっているうちに、“何かがいる” とか、“音がする” とか、あれこれ言っては、起きあがって、部屋から出てきます。 おとうさん、おかあさんも最初はやさしく、さとしていますが…。


我が家にも、ちびっ子がひとりおりますので、これも、親としては、“わかる、わかる、その気持ち(笑)”


何気ない、ごく平凡な家庭の一晩を表現しただけの作品ですが、こんな心温まる物語にしてしまうのがすごいです。子どもの成長や、家族の愛情を、ほんのわずかな緊張感を漂わせながら読者に伝えてします。秀逸な絵本だと思います。

1966年に出されたロングセラー。それがうなずける作品です。


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おやすみなさいフランシス

福音館書店

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『おやすみなさい フランシス』ラッセル・ホーバン(ぶん) ガース・ウイリアムズ(え) まつおかきょうこ(やく)
福音館書店:32P:1050円



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『絵本からうまれたおいしいレシピ』 きむらかよ

2006年08月25日 | 絵本
  
夏休み中にぜひブログに載せようと、決めていたのに、完全に失念しておりました。時々コメントをいただける、絵本や料理を紹介していらっしゃる、Elleさん はじめ、いくつかのブログで、薦めておられました。ご存じの方も多いでしょう。

“絵本や小説、童話に出てくるお菓子や料理を、実際に作ってみよう” ということで、そのレシピです。実にすばらしい企画、発想だと思います。私はケーキやお菓子類は作ったことがありませんので、レシピの良し悪しや、そのレベルについては分かりませんが、こんな楽しい本はめったにないでしょう。


どんな子どもでも、“ももたろうのきびだんご作ろう!” と呼びかければ “やったー!”となりそうですが、いかがでしょうか。

確かに、私のような、まったくのしろうとが、ムリして作ってしまって、子どもに『 まず~い 』 とか言われ、かえって絵本の夢を壊してしまうリスク(笑)もあるでしょうが、お菓子作りの経験のある方なら、きっとそんなに難しくないですよね? 違いますかね?

仮にそうだとしても、楽しくて良いじゃないですか。絵本に出てくるお菓子を作ってくれるお母さんなんて、とても素敵だと思います。塾の生徒でも、たま~に手作りのケーキやクッキーなどを持って来てくれることがありますが、やはりとてもうれしいものです。さらに、もっとたま~~~にですが、お母さまがそうしてくださることもあって、どれほど感激するか。

バレンタインデーには、手作りのチョコやケーキをよくもらいますが…、←うそ!ちょっと見栄が入りました。はるか昔にあったかな?程度です(笑)が、やはり特別のうれしさがありますね。

ちょっと形がくずれていたりすると、余計にいとおしくなったりするわけです。『がんばったんだ~』と。こうなると、“ヘタでもいい” ではなく、“ヘタな方がいい” と(笑)。もちろん、おいしくできれば、子どもには、絵本とお菓子とダブルで暖かい気持ちになるでしょう。

こんな自由研究する子がいたら、学校の先生も感心しきりでしょうし、しかも、本書は、子どもだけでなく、親も楽しめる一冊で、見ているだけでも十分気分が明るくなる、大型本です。


出てくるものを、いくつかご紹介しておきます。

【 ぐりとぐら 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ 黄色くて大きなカステラ ★
【 トラのバターのパンケーキ 】・・・・・・ ★ パンケーキ ★(ちびくろさんぼ)
【 バムとケロの日曜日 】・・・・・・・・・・ ★ ドーナツ ★
【 ももたろう 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ きびだんご ★
【 赤毛のアン 】・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ レモンパイ・タフィー ★
【 若草物語 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ ブラマンジェ ★
【 モモ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ ホットチョコレート ★
【 ハイジ 】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ ハイジの黒パン・白パン ★
【 ふしぎのくにのアリス 】・・・・・・・・・・・★ イギリスパン・サンドイッチ・スコーン ★
【 3びきのくま 】・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ キャベツのスープ ★

などなどです。


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e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』

宝島社

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『絵本からうまれたおいしいレシピ』 きむらかよ
宝島社:79P:1365円



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『人生を変える3分間の物語』 ミシェル・ピクマル

2006年07月23日 | 絵本
  
フランスでベストセラーになった、子ども向けの哲学的な本です。

私の高校時代の尊敬する先生は 『私は本を題名で判断する人間を軽蔑します』 と言っておられました。ただ、本書のような題名は、私なら、買わない(先生すいません)。他を探します。みなさんはいかがでしょう?

私の好きなある将棋の棋士が新聞紙上で、本書を薦めていたので、まぁいいかと思って読んでみました。子どもの率直な問いかけに、“哲学先生” が物語で答えるという形式です。

ちょっと脱線しますが…
フランスでは6月が大学入試のスタートです。“バカロレア” という、日本のセンター試験のような制度があり(厳密にはかなり違いますが)、50万人ほどが受験します。そして、理系、文系に関係なく、ほぼ全員、『哲学』 は必修です。しかも問題が半端ではありません。いくつかをご紹介しますと

「時間から逃れることに意味はあるか?」
「身の回りの人間以外に対する義務は存在するか?」
「真実よりも幸福を優先すべきか?」
「文化は普遍的価値を伝えることが出来るか?」 などなど…。

これを4時間かけて小論文にするのです。4時間ですよ!日本の高校生では、特別な訓練をしておかなければ、とても歯が立ちませんね。

さて、本書でも、テーマは親や家族、人生、美、気高さ、などさまざまです。

その中の一つの寓話です。

ある日十匹のカエルが、一生に一度、山のぼりをしようということになり、ふもとに集まりました。 出発したのですが、途中で、うさぎやヤギなどが忠告します。『できっこないよ』 『何年もかかりますよ』 『あまりにも無謀です』 などなどと…。

その度に、何匹かのカエルはあきらめて下山するのですが、とうとう最後の一匹だけが成功してしまいます。ふもとにもどったそのカエルにみんなが聞きます。『どうしてできたの?』 『こわくなかったの?』… するとそのカエルは『何?何?』 と聞き返すばかり。

実はそのカエルは、耳が聞こえないのでした。


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人生を変える3分間の物語

PHP研究所

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『人生を変える3分間の物語』ミシェル・ピクマル
PHP研究所:204P:1418円



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『電池が切れるまで(子ども病院からのメッセージ)』すずらんの会

2006年07月08日 | 絵本
 
王監督が入院され、すぐに胃の手術だそうですね。手術の成功と、早期に現場復帰されることを心よりお祈りいたします。

私は子供のころから、王選手の大ファンで、誕生日プレゼントに、“王の世界新記録の記念LP二枚組” を親にねだって買ってもらったほどです。もちろん野球部で、部屋にはON(生徒諸君!オンじゃなくて、王Oと長島Nのこと)のポスターがはってありました。

さらにさらに、私も胃が悪く、8年ほど前、夜中に胃に穴が開いてしまい、救急車を呼び、すぐに手術、そのまま入院という経験があります。

お医者さんに面と向かって 『すぐにご家族を呼んで下さい』 と言われた時のショックは今も忘れられません。『ほほほ本人に言うか!?あっ、でもということは大丈夫なのかなぁ 』とも思いましたが(笑)。

すでに医者になっている教え子にその経過を話すと、『先生の手術なんか、一番簡単な部類ですよ』 と言われてしまい、確かにその通りでしょうが、“手術はこわい”のは、大人も子どももありませんからね。

以前ご紹介した宮本雅史氏の 『「電池が切れるまで」 の仲間たち』 に感動し、そこで、その長野県立こども病院に『すずらんの会』 という集まりがあるのを知りました。病院の院内学級を支えた、患者や元患者とその父母の会ですが、そのすずらんの会が、病気の子どもたちの書いた詩や作文、絵画、そして父母の闘病手記を編集したのが本書です。

ここに出てくる子供たちは、みな重い病気を患い、中には何度も何度も繰り返し手術をしなければならない子もいます。やはりこわいのです。

その子どもたちが素直に、自分の気持ちをつづったものは、強く心を揺さぶります。

おにいちゃんとまた遊びたいから、がんばる
お父さんやお母さんと家に帰りたいからがんばる"
先生や看護士さんが大好きだからがんばる
学校に行きたいからがんばる

ところが、病気が重いものだけに、夢かなわず、亡くなってしまった子どもたちもいるわけです。親はもちろん絶望の淵に追いやられます。元気になった子どもでも、友だちがいなくなるという経験を強いられます。みな、けなげです。必死で自分のこころに折り合いを付けます。

また、ご自分のお子さんが亡くなってしまった、親ごさんの手記は涙なくして読めません。感動の一冊です。報道こそされませんが、生徒やご父母から最近、学校の友人が自殺したということをたて続けに聞きました。もちろん学校はそんなニュースは出したがりませんね。

本書は命の大切さを子どもに強烈に印象付ける一冊です。すべて読み仮名が付いています。


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電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ

角川学芸出版

詳  細


『電池が切れるまで(子ども病院からのメッセージ)』すずらんの会
角川文庫:159P:470円

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
P.S. 実は、数年前、当教室の生徒が重い病にかかり亡くなってしまうということがありました。私が直接、英語を教えていましたので、大変なショックでしたが、その時にメルマガに掲載した、亡くなってしまった彼に対する、追悼の記事があります。拙いものですが、よろしければ、お読み下さい。

     ■■■■■■■■ 特別寄稿 ■■■■■■■■■■

先月、中川教室に通っていた一人の高校生が病気で他界しました。

彼はもともと脳の血管の一部に異常があり、すでに二度の手術を経験し、それゆえ、後遺症により左手がやや不自由でした。それでも彼は何ら臆することなく、ユーモアもあり、学業にそして学校の行事にも前向きに取り組む生徒でした。

特に勉強に傾ける努力はすさまじく、その熱意、勤勉さは我々指導する側の心を揺さぶるに充分であり、当然我々も全力でそれに応えました。

彼の夢は医者になることで、志望は東京大学、京都大学など国公立の医学部、このまま夏を越えてくれれば充分合格を狙えるレベルに到達しかかった今年の7月はじめ、病が彼を襲ったのです。あにはからんや、受験勉強どころか、彼は集中治療室で何日間も“死”を相手に戦わなくてはならないという運命になってしまったのです。

しかし、その時の彼は強かった。その生死をめぐる戦いに打ち勝ち、退院まであと少しという8月末に、外泊許可をもらい、お父さんと一緒に塾を訪ねてくれたのです。

耳を疑いました。無事快方に向かっているというあいさつに来てくれたのだと思っていたのですが、「今度の外泊許可が下りる週末に英語の授業を受けたい、1時間でもいい」と言うのです。

ここから失地を回復したいという彼の気持ちは痛いほどわかりますし、私もあらゆる協力を惜しまない覚悟でしたが、なにぶん彼は入院中の身で、外見からも痛々しさが見て取れるし、私との会話もまだ完全には成り立たないほどだったのです。

その日彼が久しぶりに教室に入るときも、手術痕を隠している彼の帽子を取ろうとするお父さんの手を、私の目の前でさっと振り払っていたのです。私はすぐに彼の意を察し、「あっ、(帽子を取らなくても)いいですよ」といって招き入れてから、あいさつをしたのでした。

外泊許可の出たたった一泊2日の時間を使ってでも、それがわずか2時間でもここで授業を受けたがっている。彼の医学部進学に向けた情熱は私の想像をはるかに越えて激しいものだということを思い知らされ、私は授業を応諾し国立大学受験用のテキストを渡しました。

授業に滞りは全くなく、「大変だったね」 「これからできそうだ」などと再出発を喜び合っていた、そのちょっとした間合いがあった時、彼は「やっぱり・・・」そう、ぽつっと言うと、突然、手術跡を覆っていた自分の帽子をすっと取ってしまったのです。

“さあ、これから”という意気込みがあったでしょう。自分だけマナー違反だと思ったのかもしれません。私は私の目の前にさらされた彼の痛々しい傷跡を見ながら、その壮絶なまでの潔さ、勇気に心底からの感動をおさえることができませんでした。

その日、彼は新しいテキストを手に、再入院のため、この教室から病院へ直行しましたが、結局、それが彼との永遠の別れとなりました。信じがたいことに再び、打ち負かしたはずの病が彼に襲いかかり、脳内で出血してしまったのだそうです。

訃報が届いたのはそれから数日後のことでした。私は “本当は治ってなんかいないじゃないか” という無念の思い、そして、ベッドの上で目をつむったまま横たわっている彼の姿を思い描いてしまい、しばらく言葉が見つかりませんでした。本人、ご両親にとってもあまりにも残酷な予期せぬ最期になってしまったのです。

他人のことを思いやり、どんな努力も惜しまない若者は我々社会の何物にも代え難い財産です。その彼がこの世を去ってしまったのは私には何とも悔しい。ましてご両親の心痛はいかばかりか、察するに余りあります。

そして今、こうしてここに彼のことを書いて何の意味があるのか。志半ばで病に倒れた前途有望な若者の死の後に、残された我々ができることはないのか。死という現実の前ではどんな言葉もどこかむなしい。だから、生きているということはありふれていても、実はかけがえのないことだということをしっかと心にとどめ前進すること、我々が死者に対し何か報いることができるとすれば、それだけではないか。

我々も大切な日本の資源である若者の教育の一部を担っている、彼の死を境にその認識を新たにし、微力であっても社会に貢献したい。

そして、生徒諸君には、死と直面しながらも固い意思を持って自分の人生の夢に向かって全身全霊打ち込んでいる生徒が、自分のすぐ近くにいたことを覚えておいて欲しい。

“彼のように・・・”というのではなく、“自分らしさ” とは何か、そのことをもう一度考えてそれぞれの目標に邁進してくれたなら、彼の死は計り知れないほどの意味を持つことになるのではないか。そう思います。


 どうか安らかに眠ってください。バトンはみんなで引き継ぎます。



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『子ぎつねヘレンがのこしたもの』竹田津実

2006年07月03日 | 絵本


ムツゴロウファンファンの方ならきっと喜んでいただける一冊です。ご紹介の前に、ちょっと今日の授業風景を…。読み飛ばしていただいても構いません。

浪人生クラスの英語の授業中【 HELEN 】という名前が出てきまして、本書のことが頭にあったもんですから。

私『 (バカにしすぎだと怒るかなと思いつつ)そうだ、A君、ヘレンケラー知ってる?』
生徒 A 『もちろん知ってますよ。この前テレビに出てましたから?』
私『テ・テレビ? ほんとかぁ~ 』
生徒 A 『いや、ほんとですって、まじですよ』
私『(かなりあやしい)じゃあ、ヘレンケラーってどういう人よ?』
生徒 A 『超能力の人じゃないですか!』
私『(確かに“超人的”な能力はあるなと思いつつ…)超能力? どんな?』
生徒 A  『スプーン曲げるとかぁ、』
生徒 B・C・D・E・F・G… 『(すかさず)ユリゲラーだ(爆)』
私『(ヘレンケラーとユリゲラー)やまだく~ん、ザブトン一枚!』

失礼しました。この手の話は スットコ掲示板 に満載です。よろしければどうぞ。
さて、すばらしい感動の一冊ですので、呼吸を整えて(笑)気を取り直して…。

■■【ここからレビューです】■■

映画化されるそうですからご存知の方も多いでしょう。竹田津氏は獣医です。ある日、竹田津先生の友人が連れてきてしまった、一匹の子ぎつねと竹田津先生ご夫妻、さらにその子ぎつねのまわりにいる動物たちの物語です。

きつねの名前へレンは“ヘレンケラー”から取りました。なぜか。その子ぎつねは、目が見えず、音が聞こえず、嗅覚もない。三重苦です。放っておけばすぐに死んでしまうことは明らかです。何とかへレンケラーのように、その困難を克服して欲しいという思いが込められた名前でした。

先生夫妻が“サリバン先生”役になり、ヘレンを生かせようと懸命の努力をしますが、さすがの大ベテラン獣医でも、手に負えません。挫折の連続で、常にヘレンのために『安楽死させたほうが良いのではないか』 という迷いと戦います。が、先生の奥さんはそれを許しません。

野生生物、しかも何らかの障害を負ってしまった動物の保護がこれほど大変だとは、思いもよりませんでした。獣医の視点から、いたずらに感動をあおるのではなく、淡々とした語り口が、余計に事態の深刻さや、きれいごとで済まされない動物たちとの共同生活の困難さを読者に伝えます。

やっと、ほんとうにやっと、先生たちの治療が実りはじめ、気持ちが通じたと思ったのもつかの間。へレンは脳にも障害があることが判明し、もう手の施しようがないのです。やがて力尽き、へレンは最期を迎えます。

日に日に激しくなる発作を繰り返し、先生たちもとうとう覚悟をします。このあたりは今思い出しても、胸が熱くなってきます。表紙の写真も読後に見ると悲しくなってしまうのですが、文中に出てくる、記録としての写真も心温まるものです。人の暖かさ、生命の尊さと厳しい自然界の現実、専門家の知識と執念、いろんなものを学べると思います。

“ペット(pet)” とは本来 “かわいがる、溺愛する” という意味ですが、本書を読むと、それを飼ってみたいと思うより、責任の重さが実感されます。

ルビが振ってあり小学校四年生くらいでも読めるのではないでしょうか。以前ご紹介した『馬の瞳を見つめて』 でも非常に深い感動と衝撃を味わいましたが、競走馬の話なので、ちょっと小学生には難しい。本書は、どのような方にもお薦めできる一冊だと思います。ぜひどうぞ。


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子ぎつねヘレンがのこしたもの

偕成社

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子ぎつねヘレン

松竹

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『子ぎつねヘレンがのこしたもの』竹田津実
偕成社:183P:735円


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『ほんとうだよ』 松見秀

2006年06月24日 | 絵本

ここ数日ヘビーな本が続きましたので、書く方も、(もちろん好きでやっているのですが)、つたない文とはいえ、間違いがあってはいけないと、頭フル回転(これでも)で、気が付くと、受験生のように“頭”が疲れたりするわけです(笑)。

特に政治に関わる書籍は、“声のでかい人々”の逆鱗に触れることもありますし、塾講師ですから、生徒を誘導していると思われても困ります。自分が良いと思った本でも、慎重に、慎重に…と。そういう作業をしている間は、“楽しい”ではなく、“難しい”ですね。

すみません。前置きが長くなりました。というわけで(どういうわけ?)今日は久しぶりに、絵本をご紹介します!これなら書いている時から楽しいです。

【ストーリー】
かえるのがーちゃんが、春になったのを喜んで、池の中の魚たちに伝えに行きますが、外を見たことがない魚たちは信じてくれず、がーちゃんはがっかり。するとその時、突然一匹の魚が…。


すばらしい一冊で、これも「ふたりdeぶろぐ」のカヲルさんから教えていただきました。絵本の持つ哲学性を感じますし、お子さんの豊かで柔軟な発想力、イマジネーションを刺激してくれると思います。

ストーリーも良いのですが、絵が非常に印象的です。菜の花、さくら、野原がとても美しく、目にしみます。うちの子も見入っていました。隠れた名作として有名!あれ?じゃあ“隠れて”ないですね(笑)。まぁいいや。

今年1月から、ファンの声に応えるかたちで、出版社が限定復刊したそうで、今なら入手可能です。他にも紹介したいものがあったのですが、無くなる前にということで…。


http://tokkun.net/jump.htm

ほんとうだよ

福音館書店

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『ほんとうだよ』松見秀
福音館書店:27P:840円



P.S.それにしても、ピンと張り詰めた状態で、UPをしたあと、コメントで励ましていただいたり、ランキングが上がっていたりすると、そのスリル、達成感で、続けられるのではないかと(笑)。



にほんブログ村 本ブログへ おかげさまで、はじめて、一週間1位を続けられました。本当にありがとうございます。どこまで続くかやってみます。
 あれ、上との差が、260が130点くらいに…。ひょっとして“声のでかい人”たちに近付ける?こわ。
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『ピッツァぼうや』ウィリアム・スタイグ

2006年05月30日 | 絵本
ふたりdeぶろぐ のカヲルさんから教えていただいた絵本です。ものすごい数の絵本をご紹介されており、この前、『あおくんときいろちゃん』 を記事にしたことがご縁で、ご無理を申し上げて、BESTな一冊を教えていただきました。

“まずは図書館で確認してから…” とアドバイスを頂きました(笑)。ごもっとも。

たまたま当塾は、毎月第5週(29・30・31日)がお休みですので、今日、最高のタイミングでアマゾンから本書が届き、息子と娘に読んでやり、大騒ぎして楽しみました。

雨の日に出かけられない、ごきげんななめの“ピート” を、お父さん、お母さんが、ピザにして遊んでやるお話です。絵本というのは、子どもが心から楽しみ、大人は楽しんで、そして何となく考えさせられる、そんな気がします。

こんなお父さんになりたいなぁ~と(笑)。“忙しいお父さんたち、必読!”は言い過ぎかな(笑)。こんなお話の絵本もあるんですね。新鮮な発見でした。ご紹介ありがとうございました。


http://tokkun.net/jump.htm


ピッツァぼうや

セーラー出版

詳  細


『ピッツァぼうや』ウィリアム・スタイグ
セーラー出版:32P:1575円

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『「電池が切れるまで」の仲間たち』宮本雅史

2006年05月22日 | 絵本


下の詩をまずご覧下さい。ある小学生が書いた詩です。

「命」

命はとても大切だ
人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかはなくなる
電池はすぐにとりかえられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神様から与えられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない。」
と言って
命をむだにする人もいる
まだたくさん命がつかえるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから、私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう


これを書いたのは宮越由貴奈ちゃん、当時小学校4年生。病院の中の勉強会で、電池の実験をしたことをもとに、退院後、学校の授業で書いたものだそうです。亡くなる4ヶ月前のことでした。

本書の副題は「子ども病院物語」 です。長野県立こども病院が舞台です。小さな子どもたちの闘病生活や、病院関係者の姿を描きます。子どものけなげな姿、親が、わが子の運命を受け入れていく心理描写、病院関係者の必死の治療の様子、すべてに心動かされます。

著者、宮本雅史氏の『真実無罪』 を読み、その丁寧な取材と真実に迫ろうとする意気込みに共感をし、他の宮本氏の著作をと探して読んだのが本書です。『真実無罪』 とはまったく分野は違うものの、やはり、しっかりしたドキュメンタリーで、大きな感動までもらいました。

つい先日も、現在、小児科医をしている私の教え子が、病院勤務の過酷さを話してくれました。医師として、責任の重さを自覚し、やる気も充分であるのに、医療体制はおそろしくみすぼらしいと…。そこからくる誤診の可能性まで、言及するものですから、「おいおい、がんばれよ」 と本書を紹介し励ましたのでした。

本書には、すべてふりがなも付いており、小学生でも読めます。いろいろなことを考えさせられる一冊です。お薦めします。


http://tokkun.net/jump.htm

「電池が切れるまで」の仲間たち―子ども病院物語

角川書店

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『「電池が切れるまで」の仲間たち』宮本雅史
講談社:152P:1260円




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『あおくんときいろちゃん』レオ・レオーニ

2006年05月12日 | 絵本
 
絵本をご紹介してくださる、『いつも何時でもいつまでも 』のいつさんから、お薦めいただいたすばらしい絵本です。さっそく購入しました。

たまには、父親らしく気をきかせてと、本書を妻に渡しながら

私:『これ、とってもいい絵本だから、○○(下の子ども)に読んでやって。きっと気に入るよ。で、もし気に入らなかったら、絵の具を使えばいいんだよ』 といつさんから教えていただいた秘策まで授けると

妻:『あれ、どうしたの』
私:『どうしたの、って買ってきたんだよ』
妻:『だってこれうちにあるよ。』
私:『へっ?』
妻:『おねえさん(私の姉)がずっと前に△△(上の子)にくれて、△△がこれ大好きだったから、私、何度も何度も読まされたもの』
私:『…』

というわけで、我が家では、ぜいたくですが一人に一冊、本書を与えております。こうなったら…、ついでに英語版の『Little Blue and Little Yellow』もアマゾンで注文してしまいました。何事も中途半端はよろしくないという教育方針でして(笑)。

で、アマゾンにあった本書の紹介を拝借しますと

★おかあさんが買い物に出かけ、あおくんは仲良しのきいろちゃんと遊んでいるうちに驚くことが起こってしまう。いっしょにいるのが楽しくて、くっついていた2人は、みどり色になってしまう。このまま家に帰っても色が違うから、当然「うちの子じゃない」と言われてしまう。2人の体から涙の粒があふれ、悲しくて体全部が涙になってしまうと、ようやく元通りの色にもどった。
抽象的な絵とストーリーのなかに、「あお+きいろ=みどり」といった色についての概念、哲学的なテーマなどが含まれており、子どもだけでなく、大人もいっしょに楽しむことができる。★

■色についての概念、哲学的なテーマ■ これですね。

忘れられない絵本がまた一冊増えました(笑)。

http://tokkun.net/jump.htm

あおくんときいろちゃん

至光社

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『あおくんときいろちゃん』レオ・レオーニ
至光社:40P:1260円

絵本 レオーニ あおくんときいろちゃん
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『落語絵本 じゅげむ』川端誠

2006年05月05日 | 絵本
 
5月5日は、こどもの日。学校はお休みですが、当教室は授業でした。授業前、ある生徒との会話です。

私『○○クン、今日は何の日か知ってる?』
生徒『もちろん、こどもの日!』
私『おっ、知ってんなぁ』
生徒『あったりまえ。先生バカにしてるでしょ!』
私『いやいや、じゃあねぇ、端午の節句はいつだ?』(ちょっとイジワル)
生徒『あっわかった、かんたん!3月3日!』
私『えっ?』
生徒『あ、ちがうちがう、豆まきの日だ!』
(このての話は【今日のスットコくん】にたっぷり出ております(笑)。)

という具合で、小学生の中には『端午の節句』を知らない人もいます。菖蒲(しょうぶ)湯にいたっては『何それ?』状態です(笑)。

少しでも、日本文化を伝えようということで、子どもたちも好きな『じゅげむ』の絵本です。ところが、これまた残念ながら、元のお話しが落語だということを知らない子どもが多いそうです。落語の名人芸で、じゅげむを見たら忘れられないと思います。単に『じゅげむじゅげむ~』と、続きを覚えるだけでなく、そのストーリーを知ったら、子どもの好奇心は大きく刺激されます。

じゅげむは『声に出して読みたい日本語』の中にも入っています。著者の齋藤孝によれば、日本語の宝石です。楽しみながら日本語の宝石を体に埋め込ませる、理想的な一冊です。(ちょっと大げさ?)

落語絵本 じゅげむ

クレヨンハウス

詳  細


古典落語名作選 大全集

NHKエンタープライズ

詳  細

http://tokkun.net/jump.htm

『落語絵本 じゅげむ』川端誠
クレヨンハウス :24p:1260円

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『日本国憲法』 童話屋

2006年05月03日 | 絵本
 

北朝鮮の拉致問題、ミサイル・核問題がこれほど大きく取り上げられなかった数年前まで、憲法改正は一種のタブーでしたが、今や国民の半数がそれを望むようになったと言われます。教育基本法はもう改正間近になっています。

そこで生徒のみんなに一冊小さな本をご紹介します。↑の写真で見ると大きくなっているけど、ポケットに簡単に入る薄っぺらい本です。憲法が書いてあります。付録に教育基本法と英訳の日本国憲法が付いています。すべての漢字にふりがなも付いています。

すべての法律は憲法に従わなければなりません。また、憲法というのはよく、みんなの『権利が書いてある』といわれますが、もとは政府などの『権力を制限』するのが目的です。いろいろ話し合ったり、わからなければ社会の先生に質問して下さい。

そうしているうちに、憲法の改正が日本という国にとってどれほどの一大事であるか少しずつ分かってくるかも知れない。ずっとずっと先の将来、歴史の勉強をする人たちは『平成』という時代は『憲法改正した時』と覚えるかもしれないくらい。

http://tokkun.net/jump.htm

日本国憲法

童話屋

このアイテムの詳細を見る


『日本国憲法』
童話屋:78p:300円
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『いのちの食べかた』森達也

2006年05月01日 | 絵本

中学・高校生に読んでもらいたいなぁと思う一冊を取り上げます。少し前に『食品の裏側(安部司著)』をご紹介しましたが、多くの方からコメントをいただきましたし、また実際にとても売れているのですね。本書は食の安全性を問題にするのではなく、食を通して世の中を良く知ろうと呼びかけます。

どちらも便利さの陰に隠れているものに、注意を払うこと『知る』ことを強調する点で一致しますし、また、だから、すぐ現在の便利さを捨てよなどと言っていない点も同じです。

『昨日の夕食は何だった?~』から始まり、後半は戦争や、部落差別の問題まで取り上げて、最後は『ゆっくり歩こう。いろいろ悩みながら。いろいろ考えながら。~~』という感じの締めくくりです。日本のような豊かな社会において、こういうのも『食育』と呼べるのではないでしょうか。

普段、当たり前のように食卓にのぼる牛肉や豚肉。もちろん、ベジタリアンでなければ、肉抜きの食生活は考えられませんね。実際の肉の形をしていなくても、今や国民食と言われるラーメンや、レトルト食品には、だしとして使われていますから。

それすら避けるというベジタリアンであっても、きっと革靴は履くし、革の財布やベルトをしているでしょう。それに、薬のカプセルだって、動物から取るコラーゲンなどから作られるから、飲みやすいのだそうです。

つまり、ほとんどすべての人が動物のいのちの恩恵にあずかり、また、誰かが、ぶたや牛を殺して、我々消費者のところに届けてくれているはずなのですが、ほとんどの人はそれを意識しない。その『知らない』ことを筆者は危惧します。

屠殺場を紹介し、牛やぶたの殺し方や、市場のメカニズムを解説し、そこで働く人々にも焦点を当てます。子ども向けに書かれていますが、非常に興味深く読むことができました。

筆者の狙いは牛やぶたのことではありません。また、動物がかわいそうだというようなきれいごとでもありません。世の中というものは自分の知らないことがたくさんあり、人間は知らないことがたくさんあることを気付かずに、様々な判断を下してしまうことに警鐘を鳴らしているように感じます。

勇気のある人には直接、屠殺場に見学に行くことも薦めています。実は大きなテーマなので、肉に限らず、本書のような考え方をしていくと、どんなものでも夏休みの自由研究にもいかせるでしょうね。良い本だと思います。マクドナルドや吉野家に行かれる前にご一読を。

http://tokkun.net/jump.htm

いのちの食べかた

理論社

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『いのちの食べかた』森達也
理論社:123P:1050円
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