本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『からすのゆうびんきょく』いなつぐかつら

2006年04月23日 | 絵本

このブログをはじめて少したった頃、思いがけず、ある方から絵本のTBをいただき、『そうだ月に1冊か2冊、絵本のことも備忘録としてこのブログに載せてみたい』と思いました。もちろん他人に自信をもって薦められるほど絵本の知識はありませんが、記憶をたどりながら探してみると良い絵本はたくさんありますね。

本書の著者、もうかなりのご高齢のはずですが“いなつぐ かつら”さんの絵本をご存知の方が多ければ多いほどうれしいのですが…。

私の教える生徒の中には、(DMやメールはたくさん来ても)、自分宛の手紙をもらったことがないという子どもが多くいます。ラブレターはもちろん(笑)、年賀状ですら0枚というのも珍しくありません。

『元気に暮らしています。そちらはどうですか』という普通の手紙、ふるさとからの野菜を詰めたダンボール、それを受け取った時の気持ちが伝わる絵本です。

短いお話なので、子どもはすぐにこの絵本を全部覚えてしまうのですが、私も『暗唱』できるくらい読まされました(笑)。とても良い本だと思います。

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からすのゆうびんきょく

金の星社

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『からすのゆうびんきょく』いなつぐかつら
金の星社:25p:1155円


『ぼちぼちいこか』マイク・セイラー

2006年04月16日 | 絵本
 
おつかれさまです!この本は大好きですが、紹介文を書けば書くほど、うっとうしく感じられてしまいそうなので、アマゾンの紹介文を引用させていただきます。


■消防士になろうと思っても、はしごを踏みぬいてしまう。秘書になろうかとタイプをたたいてもタイプライターはひしゃげてしまう。ここらでちょっとひとやすみして、何になれるか考えてから、ぼちぼち何かを始めよう。ゆったりしたカバくんのお話■


アイフルだの、朝日新聞だのを見ているだけで疲れますよね(笑)。お口直しに最高の一冊だと思います!子どもはもちろん、大変で壊れそうと感じている大人も手にとってもらえるとホッとできそうな一冊だと思いますが…。

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ぼちぼちいこか

偕成社

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『ぼちぼちいこか』マイク・セイラー
偕成社:32p:1260円





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『やさしいあくま』なかむらみつる

2006年04月12日 | 絵本
 
だいじょうぶだいじょうぶ』も大好きなおはなしですが、この本も同じくらいお気に入りの一冊です。

おばあちゃんといっしょに暮らす一人の少年「フウ」と、あくま「チュッチュ」との友情、家族のおはなしです。病気のおばあちゃんと二人で暮らしているフウは、友だちに「病気がうつるから」といわれて、遊んでもらえません。

チュッチュの方も“あくま”ですから、友だちができません。いつもひとりぼっちだった二人が出会い、そこから友情が生まれます。それ以降、毎日二人で遊び、楽しい時間を過ごしていたのですが、ある日をさかいに、突然フウがいつもの場所に現れなくなってしまいます。心配になったチュッチュがフウの家に行ってみると…。

ここらあたりから、展開がぐっと早くなり、知らないうちにぐっと引き込まれてしまいます。心あたたまる、泣いてしまうようなおはなしです。私の子どもはもう小学校高学年になりましたので、私も子どもも、日頃絵本にふれているわけではないのですが、今でも大切にしている一冊なので、きっと気に入る方がおられると思い、ご紹介させていただきました。
やさしいあくま

幻冬舎

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『やさしいあくま』なかむらみつる
幻冬舎:1470円

『だいじょうぶだいじょうぶ』 いとうひろし

2006年04月01日 | 絵本
 
↑に“絵本から専門書まで”と書いてあるものの、絵本はまだ一冊も書いていなかったのですが、素敵な絵本のトラックバックを“いつも何時でもいつまでも”さんのブログからいただきました。私も一冊書いてみようと思います。ご存知の方も多いでしょうか?

短いお話で、幼児向けですが、確か本屋さんでは大人の絵本のコーナーにありました。おじいちゃんと孫のお話です。いつも男の子とおじいちゃんは散歩をしていました。何か怖いことや、不安があるとおじいちゃんはいつも手を握って「だいじょうぶ・だいじょうぶ」と言ってくれました。

人は成長するにつれて、不安や心配ごとが出てくるものです。子育てをしているお父さん、お母さんも一緒です。その時「だいじょうぶだいじょうぶ」というおまじない。これを言ってくれる人がいると、みんな生きてゆける。暖かい気持ちになれる。

そして、おかえしです。物語の最後は…、

たった30ページほどの絵本ですが、今こうして書いていても熱くなってくる物語です。“みんな泣けるよなぁ~”と思いながら、アマゾンのレビューで確認したら、みんな泣いていました(笑)。よろしければお読み下さい。

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だいじょうぶ だいじょうぶ

講談社

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『だいじょうぶだいじょうぶ』いとうひろし
講談社:31 p:1050円

『バカなおとなにならない脳』養老孟司

2006年03月26日 | 絵本
 
『バカの壁』がそれこそバカ売れ、以来あまりにも次々と著作が出されて、とても読んでいられません。いくら良く売れるからといっても、こう立て続けに出されると、付いていけません。が、子ども用に良い本を見つけました。子どもの質問に答える形で書かれているのですが、子どものナイーブさにも、おもねることのない明確な答え方が印象的です。

彼らに対して、“それは君の考えが足りない”“屁理屈ばっかり並べても…”“そんなぜいたく言って…”など。『なぜまわりの大人はこんなことも教えないんだ』といういらだちも感じます。

実際に、あとがきで“子どもの質問の半分は笑って答え、半分は怒りながら答えていた。子どもにではなく、子どもをそうしちゃった大人に怒っている。まったく、なんていう常識を付けてんだって。”いうようなことが書かれています。

脳のしくみにからませての話もおもしろく、感心することしきりでした。

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バカなおとなにならない脳

理論社

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