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フランスでベストセラーになった、子ども向けの哲学的な本です。
私の高校時代の尊敬する先生は 『私は本を題名で判断する人間を軽蔑します』 と言っておられました。ただ、本書のような題名は、私なら、買わない(先生すいません)。他を探します。みなさんはいかがでしょう?
私の好きなある将棋の棋士が新聞紙上で、本書を薦めていたので、まぁいいかと思って読んでみました。子どもの率直な問いかけに、“哲学先生” が物語で答えるという形式です。
ちょっと脱線しますが…
フランスでは6月が大学入試のスタートです。“バカロレア” という、日本のセンター試験のような制度があり(厳密にはかなり違いますが)、50万人ほどが受験します。そして、理系、文系に関係なく、ほぼ全員、『哲学』 は必修です。しかも問題が半端ではありません。いくつかをご紹介しますと
「時間から逃れることに意味はあるか?」
「身の回りの人間以外に対する義務は存在するか?」
「真実よりも幸福を優先すべきか?」
「文化は普遍的価値を伝えることが出来るか?」 などなど…。
これを4時間かけて小論文にするのです。4時間ですよ!日本の高校生では、特別な訓練をしておかなければ、とても歯が立ちませんね。
さて、本書でも、テーマは親や家族、人生、美、気高さ、などさまざまです。
その中の一つの寓話です。
ある日十匹のカエルが、一生に一度、山のぼりをしようということになり、ふもとに集まりました。 出発したのですが、途中で、うさぎやヤギなどが忠告します。『できっこないよ』 『何年もかかりますよ』 『あまりにも無謀です』 などなどと…。
その度に、何匹かのカエルはあきらめて下山するのですが、とうとう最後の一匹だけが成功してしまいます。ふもとにもどったそのカエルにみんなが聞きます。『どうしてできたの?』 『こわくなかったの?』… するとそのカエルは『何?何?』 と聞き返すばかり。
実はそのカエルは、耳が聞こえないのでした。
http://tokkun.net/jump.htm
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易しく諭すということは、これも難しかったりします。
当人が、考えて気づくことなのでしょうが。
一流の方々のコメントもまた短い一言だったりします。
短い方が印象に残しやすいそうです。
私はただ単に、長い文が書けない日本の高校生と同じですが。
>本書のような題名は、私なら、買わない
両方とも理解できる言葉ですね^^
>哲学が必修
バカロレアという言葉自体は聞いたことありましたが
こういう制度だったのですね。
勉強になりますm(_ _)m
それにしても、日本もこれくらいはして欲しいものです。
哲学することが今の日本に決定的に欠けている部分だと
私は思っているというのがその理由です。
横目にしながら、食わず嫌い気味なのは「○○の品格」。
そして、今回のVIVAさんのお薦め本、多分名前で損するタイプですね。
かえるの話、努力する人への賛歌ですね。
どこかで読んだ話ですが、音楽家をめざす若者が、かのバーンスタインに、「自分もあなたのようになれますか」と尋ねたら、彼の答えはノーだった。それは「あなたが、『私のようになれるか』と尋ねたから」だと。目指すことに向って、自分は誰も通っていない道を歩んできたのであって、人の通った道をなぞろうとする時点で、それは別物だということでしょう。
こんな出会いがあるから、書物はいいですね。
またもや 軽蔑される者でございます。
キャッチコピーだけで衝動買い専門ですから。
でも最近は、VIVAさんの記事しだいで、VIVAさんが良いと言えば良いと決めてかかって読んでる所もあります。
みなさん、ご覧になって下さい。右にある→最新のトラックバック『夏期講習の季節かな』→→→→→
(あっ http://pub.ne.jp/aoringo/?entry_id=248686
こうしておけば良いんだ)
夏期講習がんばれ!という応援トラックバックをいただきました。こういう使い方もできるんだという感動と、純粋にありがたいという感謝の気持ちで一杯です。
yumamiti大先生!いつもいろいろ教えていただいている上に、あたたかいエールまでいただきありがとうございます。
VIVAどこまでも先生に着いてまいります。ハイ!
いくらなんでも『まただ~』はないでしょう(笑)。
tiakujoさん、よ~く、よ~く読んでくださいよ。↑を。
『私は本を題名で判断する人間を軽蔑します』
と言ったのは、わたしではなく、わたしの大嫌いな、どうしようもない先生ですよ(笑)。
ついでに
『人間、大声を出すと思考能力が落ちるのです。だから歌手にはバカが多いんです』
と言ったのも、ももももももちろん、わたしではなく、どどどどっかのおっさんですからね。
くれぐれも、本当にくれぐれも、カン違いなさいませんように。
わたくしも、カラオケは好きで、歌手の方は大好きですし、本は書名だけで選んでおります(笑)。
こんな風に教養の素地を叩き込まれるのかと、思いながら観たものですから。お門違いのTBかもしれませんが、若者と接していらっしゃるVIVAさんへ。