さまざまな教育関係の書籍の中で、勉強になったものはもちろん数知れずありますが、本書はそれを通り越して、圧倒された一冊です。『 教えることの復権 』 大村はま/苅谷剛彦・夏子著もすばらしい本ですが、本書は迫力が違います。
昨年、98歳でお亡くなりになる前、はま先生が96歳の時で出されたものですが、その当時、子どものために依然として新しい教材を作っている、だけでなく、現役として、みなの前で子ども相手に授業を実践して見せておられます。
先生は指導をする際、生徒一人一人を心をつかむため、全員の誕生日を頭に入れてあります。さらにさらに、彼らをやる気にさせるために、いつでも疑問に答えられるように、学校の図書館にある本、すべてを読んだというのです。ちょっと想像を絶します。
今、世界レベルで グーグルがやろうとしていること を、はま先生は何十年も前に、すでに自分ひとりの頭で発想し、実践したわけです。生徒の興味が沸いた瞬間をのがさない、という意味です。
ゆとり教育に伴う『学力低下』は当たり前である。その原因はシステム以前に“教師が教えることをしないからである” といった指摘、総合的学習を有効に活用するための教員の心得など、学校・塾に関係なく、教師には示唆に富む一冊です。
そして、大村氏に薫陶を与えたのが、あの 『 武士道 』 の 新渡戸稲造先生(東京女子大学、卒業写真) です。こんな超人的先生に比べられたら、私のような塾講師は、ごみ、ホコリのようなものです。従って、本当は親ごさんに読まれると、ちょっとまずいかも(笑)。
一人でも多くの教師や、教師を志す学生に読んでもらいたい一冊ですし、私も日々、特に 夏期講習 など大きなイベントの前に強く意識するのが本書です。少しでも近付きたいと…。
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苅谷さんの本は何冊が読んでますが
こういうのがあるとは初めてしりました。
今度お金と時間があるときに購入したいと思いますm(_ _)m
ごめんなさい、これまではよく分からなくて、クリックしてなかったの。
VIVAさんの記事を読むと、みんな読みたくなっちゃって、時間がなくなるんだもん。
ランキングはやり始めると気になります。クリックしていただいてとってもうれしいのですが、そもそも、私がランキングの存在も知らない、何にもない頃から、記事にしていただいたtiakujoさんには、本当に感謝しております。これからもよろしくお願いします。
また、遊びに行きますね。
昨今は教育行政に携わっている人たちも、右往左往しているし、教育に対する概念そのものが、なんか履き違えられていて変ですね。
小さい頃から、ペーパーに向かって勉強することが教育だと勘違いしている親たちが多すぎるようで…。小さい時に育つ集中力や思考力って、生活の中でも充分はぐくまれるものなのにと。
ところで案山子さんも教師をされていたんですね。しかもここ東京で。東京は、石原都知事になり、ゆとり教育導入以来、激動ですね。いろいろ教えて下さい。