初場所千秋楽、“朝青龍 VS 白鵬” の優勝決定の大一番は見ていて力が入りました。“横綱決戦” にふさわしい一番でした。
例の、朝青龍がサッカーをやっていたことで相撲協会が厳しい処分をし、国際問題にまでなりかねないと報道されて以来、朝青龍に注目していましたが、その復帰戦での優勝を阻止したのが、これまたモンゴル出身の白鵬というのは何とも象徴的です。
あらためて大相撲中継を見てみると、両横綱だけでなく、関脇以下の上位にもモンゴル出身の力士が実にたくさんいます。驚きました。
これからは子どもたちが、モンゴルと聞けば、チンギス・ハーンではなく、大相撲ということになるのではないかというくらいの勢いで、スポーツでも、サッカーならブラジル、野球ならアメリカ、そして相撲ならモンゴルという感覚です。
私にとって、モンゴルということですぐに連想されるのが本書です。自分の子どもに何度も読み聞かせた一冊で、名作だと思いますし、一部の教科書にも載っているのでご存知の方も多いでしょう。
Wikiに紹介されているあらすじを転載します。
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ある日、遊牧民の少年スーホは帰り道で倒れてもがいていた白い子馬を拾い、その子馬を育てる。それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。
しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。だが、スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され命辛々家へ辿り着くが、白い馬を失った悲しみは消えなかった。
その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出すが、その際家来達の放った矢が体中に刺さりスーホの所へ戻った次の日に死んでしまう。スーホは幾晩も眠れずにいたが、ある晩ようやく眠りにつき、夢の中で白馬をみる。白馬は自分の死体を使って楽器を作るようにスーホに言い残した。そうして出来たのが馬頭琴であった……。
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とても印象的なストーリーです。モンゴルの力士を見ていると、日本人と本当に顔が似ていると思うのですが、案外、メンタリティーも酷似しているのかも知れないと思わせる一冊です。(表紙の絵、白鵬の顔に似ていませんか?)
P.S. 相撲の世界のお金がどうなっているのかは、以前ご紹介した、『大相撲の経済学』に詳しいです。
スーホの白い馬―モンゴル民話 大塚 勇三,赤羽 末吉 福音館書店 詳細を見る |
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キャンキャンさんからこうしたお薦めのご意見をいただけると心強いです。きっとモンゴルには気は優しくて力持ちというタイプの男性がたくさんいるんだろうと勝手に想像しております。
本当に良い作品ですよね。賛同コメントありがとうございました。
過去のモンゴルの歴史を学ぶことを遮断したかったからか、モンゴル文字を学ぶことも禁じられ、キリル文字を学習。大学の論文もすべてロシア語という状況だったということです。
日本の子供たちが、この本に親しんでいても、モンゴルの人たちは、ソ連のもとで自国の文化から遠い所に置かれていたのかしら…、そう思ったり。でも、人間ですもの、チンギスハーンの話などは語り継がれていたとは思います。
そういえば、馬頭琴を扱ったこの民話もモンゴルより日本で有名だとか…。
中国・ロシアという大国に翻弄された歴史があるんですね。幸い日本に対しては友好的だそうですが。
読みながら涙が出てくるんですよね。結局毎回涙声で読んでいました。実際に馬頭琴の演奏を聴いたことがあるのですが、何とも言えない、やさしい音を奏でますよね。絵を描かれた赤羽末吉さんの大ファンで、赤羽さんの絵本はうちにかなりあります。上の子も大好きで、よく「絵本作家になりたい」と言っていました。今?今は作家になりたいそうです。(絵の能力の限界をすでに感じたかっ!)
VIVAさんのおっしゃるように、
国は違えども、どこか似た感情が
あるのかもしれません。
しばらくぶりのコメントで、
リストが5に増えていてすごいですなあ。
それより何より、(書いて良いですよね)
J君、日本有数の超名門校に合格、本当に
おめでとうございます!!!
本当によくがんばりましたよ。私VIVAも少しだけお手伝いできたこと、大変ありがたく思います。
今後の活躍、大いに期待しております!
それはともかく…、お越しいただいてコメントまで頂戴しありがとうございます。
もう少ししたら、受験が一段落しますので、私の方からも遊びに行きますね。