本書を多くの方が読まれ、薦めてもいただきました。小林よしのり氏の戦争論を読んだ時、その博学ぶりに驚きました。漫画家じゃなく、大学教授レベルだと(大変失礼ですが)。もちろんご存知のように新しい歴史教科書の執筆者ですね。
で、同じ漫画家でも山野氏はどういう方なのでしょうか?正体を明かさないのは客観性を持たせるための戦略だとしたら見事です。また、勉強不足で晋遊舎という出版社も知りませんでした。ネットで調べて見ますと、資本金わずか1千万円(あれ、うちの塾より少ない)、本社は靖国神社の近くというのは偶然でしょうか。
それはさておき、本書の内容は『嫌韓流』と同様、渡部昇一氏や小林よしのり氏がずっと主張していた、韓国あるいは日本の一部の勢力による歴史改ざんなどを分かりやすい形で告発し、さらに情報が加わっています。
一つ一つの情報もすべて関係者に糾したくなるほど重要です。特にアマゾンと朝日新聞の書籍売上ランキングに関する疑惑、流行語大賞に関する不透明さには憤慨を禁じ得ません。もちろん嫌韓を『アジる』のは良くないのですが、『隠した』とすれば最低です。権力側の情報操作ですね。
ただ、正直これだけ事例がありますと、今となっては驚きというより、さもありなんという感じになってしまいました。慣れは恐ろしいです。
中国・韓国が常に持ち出す教科書問題にしても、靖国にしても、外交問題であると同時に半分以上は国内問題という気がします。そこで、もし続編が出るのであれば、新しい情報よりも、例えば仮に左翼と呼ばれる団体や朝日新聞などがなぜそういう行動に出るかという理由、その元の思想はどんなものかということをぜひ描いていただきたい。もちろん、一くくりに言えるものでもないでしょうが、筆者なりの考えで、マルクス思想のようなものなのか、単に日本のビューロクラシーなのか。
数年前、どこかの図書館で西部邁氏と渡部昇一氏の著作が意図的に処分されていたというニュースがありましたね。記憶が不正確で申し訳ないのですが、そういう扱いを受けたことについて、渡部氏は
『歴史的に見て、焚書というのは権力者が隠したい重要な真実が書かれているものがそうなる。だから、自分の本がそういう扱いを受けたことはむしろ名誉である』というような内容のことをコメントしていたと思います。
とりあえず、私の担当している少人数授業の生徒たち(高3・浪人)7名に『ケンカンリュウ(嫌韓流)』ということばを聞いたことがあるかどうか、尋ねましたが、誰一人知りませんでした。念のために申し上げれば、彼らは現代の“本を読まない子どもたち”ではなく、まったく逆で、ハリーポッターはもちろんダヴィンチコードなどまで読んでいるレベルの高い生徒たちです。
『韓流(ブーム)』は新語でもメディアのせいであっという間にひろがりましたが、“嫌韓”という言葉は、ネットをやっている人には常識でも、主に新聞・テレビからしか情報を得ていない人は知らないという現実はあります。韓国の存在感がこれほど増しているのですから、もし新聞や週刊誌のチラシ、電車の中刷り広告に出ていれば、彼らも知っていただろうなと思います。
『焚書』という表現は大げさにすぎるとしても、本書や嫌韓という言葉がこれからどうなるのか、さらに注目したいと思います。
http://tokkun.net/jump.htm
マンガ嫌韓流2晋遊舎詳 細 |
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