本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

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『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡』横山三四郎

2006年09月30日 | 外国関連

 
ロスチャイルド家は世界でもっとも知られている財閥ですが、しばしば金で国家をも動かす力すらあるといわれます。そしてロスチャイルドといえばユダヤ人。世界の金融を支配し、全世界の富を独占しようとしているという、陰謀説もあとを絶ちません。

日本の歴史にも深い関係があります。日露戦争というのは、外から見れば到底勝てる戦争ではありませんでしたが、ロスチャイルド家がユダヤ人社会に、日本への巨額の融資の根回しをしました。ロシアはユダヤ人を迫害していたために、日本を応援したかたちです。


本書はロスチャイルド家の歴史を、ユダヤ人や世界の歴史と重ね合わせて解説したものです。

ロスチャイルド家の物語は、今から200年以上も前、ユダヤ人がゲットーと呼ばれるスラム街に強制的に押しこまれている時期、初代マイヤーが起こした古銭業から始まります。それに成功し、やがて高利貸しになるわけです。

そして、マイヤーが、その死に臨んで5人の息子たちに、束ねた5本の矢のように結束し家業を発展させるように遺言します。その5人はヨーロッパの主要都市、フランクフルト、ナポリ、ロンドン、パリ、ウィーンへとそれぞれ渡り、遺言と ユダヤ教 をしっかり守りながら、ロスチャイルド家をヨーロッパ一の金融王国に育て上げていきます。

それを可能にしたのは、兄弟の結束の固さもさることながら、彼らが引いた情報網です。現代こそ、情報の価値は認識されていますが、当時からそこに目をつけていたんですね。日露戦争時に伝わった情報はどんなものだったか知りたくないですか?それで巨万の富を得たと言われているのですから。

おもに政府の起債を担当したり、鉄道などの大規模事業に投資したりすることによって、拡大していきますが、この200年は革命や戦争も多く、また何といってもユダヤ人ですから、さまざまな迫害や、存亡の危機も経験します。ヒトラーにもやられました。

しかし、何とかそれを切り抜け、戦後イスラエル建国に力を尽くし、現在も世界中に影響力を保ち続けていることは本当に驚異的です。

本書にはその過程と「こんなところもロスチャイルドか」というような例がたくさん紹介されています。


ダイアモンドで有名な『デビアス』、アメリカ最大のタバコ会社『フィリップモリス』、コーヒーの『ネッスル』や、紅茶の『ブルックボンド』、新聞の『タイムズ』と『ザ・サン』、通信社の『AP』や『ロイター通信』、アメリカの三大ネットワーク!さらに数多くの銀行などなど…。ちょっと信じられないほどですね。


以前ご紹介した『 ユダヤ人とローマ帝国(大沢武男) 』も非常にわかりやすい良書でしたが、本書とあわせて読むと、中東情勢への理解がより深まると思います。

イランやイラク、パレスチナとなぜイスラエルが血みどろの戦いを続けるのか、日本人とはまったく異なる、宗教、歴史がそうさせるということが痛感されます。興味のある方にはお薦めできる一冊です。



P.S. すぐに勉強と結びつけると、生徒は引いてしまいますが(笑)、ユダヤ人迫害と中東に関して、genio先生にお願いしてまとめてもらいました。

受験生は要チェック! → 『入試に出る!時事ネタ日記_


http://tokkun.net/jump.htm
 

ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡

講談社

詳  細


■■ 
 
金持ちけんかせず  ■■
 

と言いますが、ロスチャイルドの歴史は、戦いに次ぐ戦い。ユダヤ人は優秀だとも言われますが、その血塗られた歴史がそうさせるのか、その闘争心と執念、信心深さは日本人とは異質ですね。イスラエルが安定するには、あと何百年かかるのでしょうか?

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とんぼ

2006年09月29日 | Pictures

 いも掘りの畑で    
 

          

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『上海ベイビー』衛慧(著) 桑島道夫(翻訳)

2006年09月29日 | 小説

 
中国でベストセラーになるも、結局は発禁処分とさせられてしまった話題の書です。

これまでも 『中国暴発』 や 『毛沢東を越えたかった女』 をご紹介しましたが、どれを読んでも、中国は“動いているなぁ” という印象を持ちます。とりわけ上海という街はその代表格でしょうか。

政治の中心が北京なら、上海は経済の中心地。昔から、租界 があり、外国との窓口にもなっていますし、日本から上海に訪れる人は、なんと年間50万人!にもなるそうです。

中国最大の貿易港であり、若者の憧れの街。マンハッタンかと思われるような高層ビルが林立する一方で、租界時代に建てられたヨーロッパ風の古い建築物があり、また開発から取り残された貧しい地区もある。

まさに、現代の中国の表と裏、光と影を象徴したような街、それが上海ではないか、と、実は行ったこともないのに、想像で書いております(笑)。すいません、知っている方、コメント下さい。

また最近は、上海市のトップが汚職に関わっていたとして、解任され、さらに追求が広がるだろうと報道されました。この一件は、“胡錦濤VS江沢民” の権力闘争で、いよいよ江沢民の 「上海閥」 を排除しようという動きだという見方まであります!とにかく良くも悪くも、ワイルドな街ですね。


本書はそんな上海に住む、作家志望の女性ココが主人公です。(過激な性描写で発禁処分になったと話題になりましたが、“普通”でしょう(笑)。何かそういうことにした方が売れるという魂胆が見えるような…)

ココは、作家志望で、アルバイトをしながら小説を書き続けています。天天という男性と同居をしており、愛しているとはいうものの、どことなくその生活にあきたらず、妻子あるドイツ人にひかれたり、自分とは異なる奔放な性格の女友達にあこがれたりします。上海特有のありあまる刺激を拒絶することができません。

気持ちを整理できないまま、日々何とか折り合いをつけて、変化の激しい世の中で生きていくうちに、気が付いてみると、自分が完全に大都会に飲み込まれている。本当の自分がわからなくなり、もとの心をとりもどすことが良いのか、悪いのか…?今の自分は、成長した姿なのか、堕落なのかという葛藤を描いているように思います。

いっそのこと、道徳心など捨ててしまえば、どれほど楽か知れなくても、夢もあきらめられない。何を信じてよいのか分からない、そんな若者の、いわゆる“自分探し” の様子が印象的です。


都会に出てきた若者を題材とした小説で、“夢・都会・酒・ドラッグ・性” などが描かれているのはよくあります。若い女性が夢を追い、思い通りにならず堕落していくさまが、上海という印象的な舞台に乗せられているのが、新鮮で、最後まで飽きることなく読み進められますと思います。

でも、どうでしょう、本書を読んで、上海に行きたくなるかどうか、意見が分かれるところだと思います。

私は大変、上海に興味を持ちましたが、さわやかな読後感を味わえるというような作品ではないような気がしますから…。


上海ベイビー

文藝春秋

詳細


P.S.
 例によって、genio先生に、受験に関する、中国関連の情報をまとめてもらいました。

受験生はチェック→ 『入試に出る!時事ネタ日記

http://tokkun.net/jump.htm 


『上海ベイビー』衛慧(著) 桑島道夫(翻訳)
文藝春秋:392P:650円



■■ 自分探し  ■■ 

4コマ哲学教室』 のところでも、ふれたように “自分探し”という言葉は、夢を追い求めるような、哲学的な響きもあって、人を魅了しますが、危険ですね。それよりも自分の立ち位置を確認すること。私の場合は、『 日本人・男・43才・塾講師 』それ以上でも、それ以下でもない自分。ランキング2位も立ち位置ですが、これは動くものですから、全然気にしない!!!(←うそつき) ふ~、難しいもんです。

  2位です。

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『停電の夜に』 ジュンパ・ラヒリ

2006年09月28日 | 小説
 

秋の夜長はやはり読書に最適。思索にふける、そんな雰囲気があるように感じます。そして、そういうタイミングで読むのに向いている一冊が本書だという気がします。

著者のジュンパ・ラヒリはイギリス生まれだそうですが、インド系のアメリカ人作家です。デビュー作でいきなり ピューリッツァー賞 はじめ、多くを受賞してしまうなど、並外れた才能に恵まれ、新人といいながらすでに名声を博していますね。

本書には9つの短編が収められていますが、実際に読んでみても、日常の風景の中での、ちょっとしたできごとが、ごく普通の人々に与えるさまざまな感情を、表現力豊かに描きます。

ただし、決して華美でなく、みずみずしいというのともちょっと違って、大物作家の風格さえ感じるような作品ばかりです。 すべての作品がインドに関連しており、その内の6、7つはアメリカが舞台です。

どの作品も、失われつつある家族の絆や、異文化とのふれあいなどが描かれています。希望と失望、憂鬱だったり、喪失感や不安だったり、愛情や友情などなど…。 筆者の独特なバックグラウンドが、国籍を超えて、人間の心の機微をとらえ、そうした作品をつむぎ出しているかのようです。


特に印象的な、『停電の夜に』では、たまたま工事で停電になってしまった夜に、心が通わなくなっていた夫婦が、暗闇の中で、ひとつずつ、自分の気持ちを告白していくという異様な緊迫感に惹きつけられます。


読む人によって本書の中のどれを好むか違うと思いますし、地味なストーリーですから、合わない人もいるでしょうね。個人的には、こういう季節にゆっくり読みたい一冊で、ついでにインドのことまで勉強できてしまう、お薦めの一冊です。

9つのうち、『停電の夜に』 『病気の通訳』 『三度目で最後の大物』が特に気に入りました。 


P.S. 同時に、インドの無茶な開発の現状を告発した 『誇りと抵抗(アルンダティ・ロイ著)』 も、衝撃的でしたので、記事を参考にしていただければ、幸いです。こちらの著者も、ブッカー賞受賞の大物です。

停電の夜に

新潮社

詳   細
誇りと抵抗―権力政治(パワー・ポリティクス)を葬る道のり

集英社

詳   細


http://tokkun.net/jump.htm 


P.S. おっ~と、忘れるとこだった。危ない、危ない。先生たちはお休みでも、残念ながら、受験生に休みはありません! 諸君はインドの歴史を復習!この前、“なんで、インド人は英語が話せるの” と聞いてきた生徒がいた(>_<) 。 頼むよホントに。

genio先生のインド歴史まとめ表→  『入試に出る!時事ネタ日記 (インドの歴史)


『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ
新潮社:327P:620円



■■  停電  ■■

受験生には大迷惑でも、夫婦には良いかもしれませんよ、停電…。 あっ、いやいや、やっぱり考えただけで恐ろしいので…、寝たふりですかね(笑)。賛同いただける方多いと思いますが…(笑)。できましたら、応援のクリック、お願い申し上げます。
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 2位でございます。 

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『東大生が教える!超暗記術』 徳田和嘉子 

2006年09月27日 | 受験関連書籍


 本番の入試が近付いています。夏の間にしっかり勉強した人は、ここから知識を増やせば、ぐっと成績が上がるはずです。

今も昔も受験生を苦しめる暗記ですが、人によって暗記方法はさまざまです。語呂合わせもその一つですね。当教室 の授業でも使いますが、それがツボにはまって、受験後何年かたっても、忘れない人と、“なにそれ?”とこちらに軽蔑のまなざしを向ける人もいます(笑)。

私の授業で、定着率の良い英単語の代表的な語呂合わせを紹介しますと …

deaf  (デフ):耳が聞こえない   『な・何“でふ(deaf)”か?

salute
 (サルート):あいさつする  『去る~と(salute)き、あいさつする

kennel
  (ケンネル):犬小屋    『犬(ケン)寝る(kennel)

deny
   (デナァイ):否定する    『~でな~い(deny)と否定する


まだまだ、たっくさんありますが、こんな完璧な名作・傑作でも(笑)、覚えないヤツがいるんです!

ところがですよ、これ

distribute (ディストリビュート):分配する 『 This 鳥、 びゅ~~ん、と(distribute)“分配する” 』  


これ、この↑の文、まったく無意味なんですよ。でも、実験の結果、非常に良く覚えます。やはり人によっても違いますが、とにかく頭に残るのです。鳥の絵も必ず描きますよ。インパクトがあるだけなんですけど、印象付けるのが重要なんです。


また、最近記録が破られてしまいましたが、それまで円周率の暗記世界一だった後藤さんという方も、語呂合わせを使って、円周率をなんと42195桁!も覚えたのですが、「映像」を加えることが氏のポイントです。

円周率は3.1415926535と続きますが、これではたったの10桁です。これを

「産医師(314)、異国に(1592)向かう(65)、産後(35)」


と覚え、お医者さんが赤ちゃんを取り上げたあと異国へ飛んでいく姿を頭に焼き付けます。イラストを描いてでもイメージを定着させなければなりません。くどいですが、それがポイントです。

11桁目からは8979323846・2643383279(30桁)となりますが、(覚え方「爆竹ゾーン(89793)兄さん走る(23846)、二浪し(264)さんざん(33)破産に泣く(83279)」(走ったり、泣いたりしている姿をイメージして下さい)これをえんえん4万以上も覚えられるというのですから、この方法の威力はすごい。10ずつで区切るのもコツで、言い忘れに気付きやすくなります。


で、やっと本書の紹介です。こうした暗記のポイントは、ゴロが良いことというより、『印象に残すための工夫』 があるかどうかなのです。印象に残すためなら何でもありという一冊で、非常に参考になります。

古文の受験生なら知っているであろう、古文単語暗記で有名な 『ゴロで覚える古文単語ゴロ565』。あれが大成功したのも、その作戦です。必ず強烈な(時にエッチな)絵が入っていますし、CDが付いています。頭に残ってしまうんです。

逆にそれ以外、ほとんどの語呂合わせの暗記用参考書がことごとくダメなのは、徹底していない。どんなにうまいゴロでも、頭に残るような工夫がなければ、忘れてしまいます。

そして、さらに重要な点は、教えてもらうより、自分で作る、自分で工夫すること!なんです。

と言っても、それほど難しいことではなく、きれいなゴロを作ろうとするのではなく、とにかく何かに関連付けさえすれば良いのです。本書にはその関連付け方の例がふんだんに出てきます。きっと、どこかで誰かが言っていたことですが、それをしっかり集めてあります。

ただ、勘違いしてはいけないのは、すべてのやり方が、自分に合うとは限らないということです。人によって印象の残り方はまったく違います。ゴロ合わせも一つの手段に過ぎません。

いくつもの方法を試して、徐々に自分の暗記スタイルを作っていくことが大切です。

題名も本文も、実は、一見すると “軽い、安っぽい本” に見えます(失礼!)が、あなどれませんよ。暗記の本質を突いていると思いますので、暗記に悩んでいる人、または教える立場の方にはご一読されることを勧めます。

 

http://tokkun.net/jump.htm 

東大生が教える!超暗記術

ダイヤモンド社

詳細

『東大生が教える!超暗記術』 徳田和嘉子 
ダイヤモンド社:232P:1500円


■■ 達人の域  ■■

↑でご紹介した後藤さん。とにかく彼はイメージ(映像)を大切にしますから、彼によれば 「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」 という覚え方は“甘い”のだそうです。イメージが無いので、いい国作ろう、う~ん室町幕府だったっけ?となる可能性があるからだそうです(笑)。ではどういうイメージを作るかというと…、

冬の寒い朝に源頼朝が 「みんな、もっと雪のかまくらたてていい国作ろうぜ!」 と発破をかけている様子 をイメージします。 実は「みんな、もっと」は源(みなもと)にかけているために足利尊氏とも間違えませんし、寒い「朝」で頼朝です。恐れ入りました。 少しでも参考になれば幸いです。よろしければ応援のクリック、お願いします。
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   う~ん、1位が強すぎるので、新しいバナーで挑戦(笑)。せめて近付く方法はないものか??? 離れた2位です。

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『首相官邸』 江田健司 竜崎孝

2006年09月27日 | 政治・経済・外交
安倍内閣が発足し、塾講師としては、当然、文部科学大臣に注目していました。小泉首相時代はころころ変わった文相ポスト。公教育に力を入れると、発言していた安倍氏が指名したのは、伊吹文明氏でした。

一応、派閥の領袖といわれるだけに、ある程度“大物”といえるでしょうが、経済の専門家のようです。ただ、山谷えりこ氏が教育再生担当の首相補佐官になり、よくコメント下さる、情報通の kazuさん が、大丈夫!と太鼓判を押していただきましたので安心です(笑)。


また、塾の仲間がブログで書いていますので、よろしければ、ご覧下さい。

 → 『塾講師の考える教育ニュース

 
さて、新内閣発足で、例によって官邸の階段で記念撮影が行われました。本書はその官邸を紹介した一冊です。すでに2002年から新官邸が機能しておりますが、この本は旧官邸を取り上げたもので、正式には“総理大臣官邸”と言うのだそうです。

著者の江田健司氏は、よくテレビに出ていますのでご存知でしょう。一方の竜崎氏は政治記者です。江田氏は橋本内閣当時の切れ者首相秘書官として、竜崎氏は新聞記者として、官邸を走り回っていました。


旧官邸は、昭和4年、田中義一首相から、小泉首相まで、73年間も、政治や外交の表と裏の舞台だったんですね。まさに昭和の激動期、日本の政治シーンに深く関わってきた建築物です。

そして、もちろん、その間には、戦争もありましたし、5.15事件2.26事件の現場でもありますから、死者も出ているわけです。だからでしょうか、幽霊が出るという噂まであるそうです(笑)。


本書では、あらゆる部屋の説明、食堂のメニューから、衛視、秘書官、官房、総理の一日、スケジュールの決め方、記者会見、閣議、夜の会合などなど、首相官邸周辺のあらゆる情報をごく基本的なところから説明してくれています。 使う立場から、構造など、ところどころ問題点なども指摘され、とてもわかりやすい本です。


ところで、首相官邸のHPにある、官邸バーチャルツアーというのをご存知でしょうか。本書を読んで、これを見ますと、歴史の重みを感じて、ぜひ見学したい!となるのではないでしょうか。一度ご覧になってみてください。 (新官邸のツアーもあります) →http://www.kantei.go.jp/jp/vt2/index.html

中学生以上の社会科の教材にしてもおもしろそうです。



P.S.  なにしろ、政府のしくみはわかりにくいですね。生徒諸君は、ちゃんと1府12省庁や、担当大臣が誰か、言えるかな。定期テストでも、本番の入試でも、時事問題はどんどん出されます。久しぶりの新総理ですから、狙われますよ。

例によって、genio先生に、閣僚の一覧と、入試のポイントをまとめてもらいました。

要チェック! →『 入試に出る!時事ネタ日記 


http://tokkun.net/jump.htm 


首相官邸

文藝春秋

このアイテムの詳細を見る




  ■■ はい、チーズ!   ■■ 

官邸での記念撮影、さすがに緊張の中にもうれしそうでしたね。まさに晴れ舞台です。受験生なら、合格したあと、あこがれの学校の入学式での記念撮影のようなものでしょうかね。センター試験まで、あと4ヶ月。みんながんばって、新閣僚に負けない笑顔の記念写真を絶対に残そう!
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『メディアの迷走-朝日NHK論争事件』 保阪正康ほか

2006年09月26日 | ビジネス書・マスコミ関連
 
安倍総理誕生は予定通りでしたが、小泉内閣でもずっと、要職についていた、中川昭一氏が政調会長だと聞いて、驚きました。一気に出世の階段を駆け上がっている印象ですが、【安倍―中川昭一】コンビで思い出されるのが本書です。

朝日新聞が安倍、中川の両氏が、NHKの戦争裁判に関する番組編集に口出しをしたと報じたのがきっかけでした。朝日新聞の報道に、お二人は反論しましたが、その過程で、NHKからも朝日新聞の報道に対して、クレームがつき論争に火がつきました。ご記憶の方も多いでしょう。

本書は、その朝日新聞とNHKの論争に関して、9名の論者が自らの見解を述べたものです。登場するのは、保阪正康稲垣武朝倉敏夫青山昌史辺真一潮匡人柘植久慶高山正之斎藤貴男の各氏。最後に安倍当時自民党幹事長代理のインタビューが掲載されます。

巨大メディアどうしの真っ向からの意見対立は、日本メディア史上に残るであろうとの認識から、こういう本を出版したそうです。“いや、残らないだろう、すぐに忘れるよ”と思っていたところへ、【安倍-中川】コンビの登場で、確かに、私は思い出しました。

そのあと、朝日新聞が批判に応えるかたちで、一連の報道、論争に関して、総括のような記事を出しましたが、NHKはもちろん、読売新聞、産経新聞、毎日新聞までもが、その内容を厳しく批判していました。本書でも朝日擁護の立場はお二人だけです。

ただ、同じ批判でも、各論者の観点はさまざま。歴史認識の仕方がおかしい、というものや、自らの誤りを絶対認めない報道姿勢が問題、朝日記者の給料が高すぎて(笑)、プライドが問題だなど、いろんな話が出てきます。

論者にかなりの大物をそろえた顔ぶれですが、ちょっとバラバラすぎて、とても歴史的論争の総括などと、呼べる本ではありません。ワイドショーレベル、と言ったら怒られるでしょうか。なにぶん一人当たりの量が短く、もうちょっと詳しく知りたいと思っても、深く論ずる余裕がないためか、議論が雑な印象を受けました。

安倍氏が中川氏を政調会長に指名した時に、この一件は頭によぎったのでしょうか。単に論功行賞だという論評もありますが、お二人の政策は非常に近いようです。大新聞を敵にまわしてしまって、大丈夫でしょうか。これから朝日新聞がどう報道していくかも注目しています。

同時に、ここまで言われたら、朝日新聞は、その声を無視するのではなく、堂々とそれを受けて立つ姿勢を期待します。全新聞が礼賛するような政権よりは、政権に批判的なメディアが存在しているほうが、ずっと健全だと言えますから。



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メディアの迷走 -朝日・NHK論争事件

中央公論新社

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『メディアの迷走-朝日 NHK論争事件』 保阪正康ほか
中央公論新社:190P:735円





■■ 前代未聞   ■■ 
これほどある政権が、大新聞相手に明確に反論というか、敵意といえるほどのものを見せるのは、記憶にありません。大丈夫なのかと心配になります。すでに打倒安倍政権!とやっているブログもありますが、初の戦後生まれの総理大臣、戦後最年少で就任ということですから、新しい歴史の一ページです。もう少し見てみたらどうでしょうか。
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■■■■■

ましま先生コメント(どういうわけかコメント欄に表示されませんので、こちらで記事に追加して、紹介します。どなたか原因わかります?)


<朝日新聞は、その声を無視するのではなく、堂々とそれを受けて立つ姿勢を期待します。

最近の「週間朝日」の見出しを見ると、他の低次元暴露誌を裏返したようなものばかり。「朝日ジャーナル」の孤高の論調の方がまだよかった。古い記事をTBさせてください。
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『劇画 内閣総理大臣伝』よつや文(作) 原田久仁信(画)

2006年09月25日 | 政治・経済・外交

 

いよいよ、安倍総理の登場です。どうなんでしょうか、自民党総裁選で敗れたお二人は、次やその次を狙っての出馬だったでしょうか。権力闘争というのは、どこの国でも命がけですが、日本の、特に今回は平穏でしたね。少なくとも外見は…。

しかし日本でも、歴史を振り返れば、禅譲などとは程遠い、権力争いがありましたし、時には、天皇陛下が意見されることさえありました。

本書は、コミックで、歴代総理のうち17人を取り上げて、その功罪や人生を紹介します。息子がコンビニで買ってきたんですが、これがなかなかおもしろい(笑)。

取り上げるのは、

伊藤博文黒田清隆山県有朋大隈重信田中義一浜口雄幸犬養毅岡田啓介広田弘毅東条英機鈴木貫太郎吉田茂鳩山一郎岸信介佐藤栄作田中角栄大平正芳 です。

ただし、詳しく、掘り下げて紹介するというのでは全くなく、その人物をもっともよく表すエピソードを一つか二つ紹介し、人物像を浮かび上がらせるというような描き方です。

絵も本格的で緊迫感がありますし、テンポも良いので一気に読んでしまいますが、できれば各人に対し、最低でもこの5倍くらいは書いてあると、もっと強く印象に残って、良いのですが…。

こうしてさっと読みますと、日本にはさまざまなタイプの権力者がおり、今につながっているんだなと漠然と感じることができると思います。強欲な権力の亡者、命がけで国を守ろうとした者、なるべくしてなったサラブレッドなどなど…。

子どもたちが、本書から、興味を広げて、“もう少しこの人に関して知りたい” となれば最高ですが…。

筆者がその人物のどこを描くかで、何となく思想がわかろうというものです。非常にカッコよく描かれているのは、黒田清隆、大隈重信、広田弘毅、浜口雄幸などで、彼らは日本の誇りであり英雄のような感じです。

一方気の毒なほど悪く書かれているのは、岸信介です(笑)。安倍新総理のおじいちゃんですが、このタイミングで発売は偶然でしょうかね。

以前、日本のすべての総理大臣を採点したことで、話題になり、その評価に賛否両論あった 『総理の値打ち(福田和也・著)』 をご紹介しました。福田氏はそこで、岸信介はすべての歴代総理のうち81点、第3位(1位:伊藤博文・2位:山県有朋)という高評価を与えています。

ところが、本書を読むと、こんな人を総理にしていたのかと、日本人として恥ずかしくなってしまうほどです。人によって評価が異なる典型を見ました。

いずれにしろ、読んでいる分には十分楽しめますが、その人のほんの一部にだけしか焦点を当てていませんので、すでにある程度の知識のある人や、真剣に勉強しようという人には不向きです。そうでない人が取っ掛かりを持つには良い本です。


P.S.  受験生は歴代総理の名前、正しく、全部暗記していますか?ころころ代わったりして覚えにくいんですよね。例によって、genio先生にお願いして、丸暗記方法を紹介してもらいました。メロディーのついた語呂合わせで覚えます。おもしろいですよ。

どうぞ♪ → 『 入試に出る!時事ネタ日記 


http://tokkun.net/jump.htm 

劇画『内閣総理大臣伝』 日本を動かした男たち

実業之日本社

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『劇画 内閣総理大臣伝』よつや文(作) 原田久仁信(画)
実業之日本社:496P:600円



■■  たまには漫画     ■■

これからしばらくは、“安倍総理”のニュースがひっきりなしに続くでしょうから、勉強するいいチャンスです!特に政治は苦手という生徒が多いですから、そういう人は、まずは、こうしたコミックや、テレビニュースで基本を知ってしまいましょう。
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『人はなぜ、夜空を見上げるのか』 桜井邦朋

2006年09月25日 | 科学
 
「宇宙像の変遷を語る-人は宇宙をどのように見てきたか」というテーマの市民講座において、その講義をまとめた一冊です。宇宙に興味があっても、物理がよくわかっていない一般の人々を対象にしたような内容で、これから物理を勉強しようという高校生や、私なんかにはピッタリです。

宇宙物理学の変遷とその天才たちについて分かりやすく解説します。天動説からはじまり、コペルニクスガリレオニュートンアインシュタインハッブルそしてホーキングを少し解説するといった中身です。


哲学にも同じことが言えますが、物理に関する教養書も、いくら「入門、わかりやすい」と書いてあっても、私の場合、最後まで読みきるのは大変です。投げ出したくなることが多いのですが、本書は止まることなく、読了しました。

簡単だというより、「分からなかったからもう一度読もう」という気にさせてくれるのです。ボリュームがそれほど多くなく、書き手の人柄がそうさせてくれたのです。もし目の前に著者がいてくれたら、すんなり質問できそうな雰囲気とでも言いましょうか…。

二度目に読んだときは「あ~なるほど」と思えるところがいくつも出てきて、一度目よりずっと収穫がありました。ただし、それでも全部を理解しているなどとは思えませんが…。

宇宙物理の歴史的な流れが何となく分かったというだけですが、それで充分うれしいのです。ずっと以前から「~光年」と聞くだけで、“ホントかよ?”という気がしてしまって、ダメ。私にとって、物理の“光年” と、 化学の“モル” これらは高校時代からの天敵です。


光ですら何年もかかるのをどうやって計算したのか、あるいは光の速さをどうやったら測れるのか、ビッグバンの前はどうなっていたのか、何でもくぐり抜けるはずのニュートリノをどうやってつかまえるのか、物理に関して不思議に思うことがたくさんありました。

そういうレベルの人には良い本だと思います。以前、ご紹介した、『 和魂和才 (童門冬二) 』で取り上げている、麻田剛立 と一緒にお読みいただけると親近感がわくと思います。


P.S. 今、確認しましたら、残念ながらアマゾンではすでに在庫は無いようです。う~ん、PHPは割と好きな出版社ですが、無くなるのが早いのが許せません。確かに、すごく売れるという類のものではありませんが、充分有益な一冊なんですがね。



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『人はなぜ、夜空を見上げるのか』桜井邦朋
PHP研究所:197P:



■■   夜空を見よう!  ■■
上を見続けられるのは、若者の特権!秋の夜長、夜空を見上げて、いろいろ考える、いいねぇ。大人も下ばかりじゃなく、たまには夜空を見あげて、大きな夢を抱かねば…、というのは自戒の言葉です。応援のクリックよろしくお願いします。

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人はなぜ、夜空を見上げるのか―宇宙物理学の変遷と天才たち

PHP研究所

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『100万回のコンチクショー』 野口健

2006年09月24日 | エッセイ



一人の日本人青年が、1999年、エベレスト登頂に成功、ついに七大陸最高峰最年少登頂記録を達成、と聞いた時は、本当にうれしく、誇りに思いました。すごい人物がいたもんだと。これは正真正銘の快挙で、当時、野口さんは25歳ですね。

どんな若者なのか、私は勝手に “山を何より愛する男” として、寡黙でストイックなタイプの人がらを想像していたのですが、本書を読んで、また、テレビなどに登場する姿を見て、山男のイメージとはまったく違うとわかりました。


本書は、文字通り、“命がけ”で生きてきた、野口健氏のエッセーです。単にエネルギッシュという言葉では、表現したくないほどエネルギッシュ(?)、寡黙どころか、積極的にいろいろなことに発言しています。

その彼の行動の原動力は “怒り” だというのです。じっと辛抱することより、怒りをばねにして、行動に移すのですね。 富士山やエベレスト清掃登山などでも話題になりましたが、それを始めたのも、外国の登山チームに 『日本のマナーは三流』 だとけなされたことで、書名にある “コンチクショー” となるわけです。


しかも、単に掃除するだけでなく、当時の橋本首相との会談に、エベレストに残っていたゴミを持参し、一国の首相をびっくりさせ、理解、協力を求めるあたりの大胆かつ冷静な戦略も、彼の真骨頂です。父親は外交官だそうですが、誰が相手であろうと、ひるまないのですね。

登山の記録もすごいけれど、正義感もすごい。学校の勉強は苦手でも、本物の知性を持っていて、家族や祖国に対する率直な愛情と、けたはずれの行動力もすばらしい。


そして、学校嫌いだった彼を変えたのは、停学中に読んだたった一冊の本。冒険家 “植村直己” の本だったそうです。

もちろん本のすばらしさもさることながら、たった一冊の本が、野口氏の、それこそ冬山のヴァージンスノーのような彼の心の中に、ドッカと足跡を付けたんでしょう。それ以降、自分の人生をガラッと変えてしまう潔さ、(いくらたくさん本を読んで、ブログで他人に紹介していても、ぜ~んぜん自分は変わらないおっさんが多い中、〔ハイもちろん分かっております〕) これが大変、印象的です。


2004年には、自民党から参議院選出馬要請までされて、本人もそれを快諾していたというではありませんか。ところが、『タレント候補』批判にさらされ、それに反発して辞退してしまいます。

30歳を超えても、子どものころからの“コンチクショー”の精神は微塵も衰えていないようです。 中高生、特に自分のやりたいことが見つからないという人は、読んでみたらどうでしょう。大いに刺激を受けると思います。(あっ、あと、疲れたおじさんたちも)



http://tokkun.net/jump.htm 

『100万回のコンチクショー』野口健
集英社文庫:278P:560円



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 怒り 
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【怒り】の段階までは、到達する人が多いと思いますが、それを前向きの行動に変えるのは難しい。ついついグチを言って解消したり、他人のせいにしたり、八つ当たりになってしまいませんかね。見事、頂上を極める人間はすごいもんです。

おかげさまで、ブログランキングも頂上は、と~ってもはっきり見えていますが(笑)、あまりにも高いです。一歩ずつですね。応援のクリック、どうかよろしくお願いします。

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100万回のコンチクショー

集英社

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『アイデアのつくり方』 ジェームス・W・ヤング

2006年09月23日 | ビジネス書・マスコミ関連


当塾 の生徒が、『 先生、この本どうですか? 良かったらブログにのせて 』 といって持ってきてくれた本です。良かったのでのせますよ。 (*^^)v 

60分で読めるけれど一生あなたを離さない本 」 

というキャッチコピーにつられ、買ってしまったそうです(笑)。いいぞ、いいぞ。


筆者はアメリカの広告代理店業界の大物で、氏がシカゴ大学のビジネススクールで話した内容が本書の元になっており、ビジネス成功の秘訣、アイデアの作り方を公表したものです。

実際に読んでみますと、アイデアをいかに作るか、効果的な広告について心理学的なアプローチ、情報収集の考え方などを解説します。私は、同じようなテーマの本を、これまで和田秀樹氏、野口悠紀雄氏、また竹村建一氏などの著作で読んでおりましたので、どこかで聞いたことがあるなぁ~という気がしましたが、それらを短時間で再確認できたのが、何よりの収穫でした。

途中、「それにしても、参考文献や言い回しが古いなぁ~」 と思っていましたが、それもそのはず、あとがきを読んで驚いたのですが、本書の初版はなんと1940年、今から65年も前の本でした。昭和15年ですか。ヤング氏自身も30年以上前に、亡くなっているではありませんか。

いったいどうして今頃、本書が店頭にならんでいたのか調べてみますと、テレビ局の有名などなたか(プロデューサー?)が愛読書として紹介したのがきっかけで評判になったらしいのです。

アマゾンをチェックしてびっくり、レビューが何と90もあって、評価も高く、すごく売れている。恥ずかしながら、知りませんでした。

上に挙げた方たちの著作に影響を与えた原型が本書だとしたら、こちらがオリジナルなわけで、革命的な本だったんですね。あとがきまで入れて100ページ、しかも竹内均氏の解説も入るため、著者の言葉はわずか60ページ。読むだけなら、確かに60分で、OKでしょう。

竹内氏も指摘しているように、根本的にアイデアの作り方はなんでも同じですから、すべての学問や、仕事に共通の考え方です。時間が足りなくて本が読めないと思っている受験生やビジネスマンにぜひ。



P.S.
 それにしても、高校生がこういう本に挑戦するのは、実にすばらしいことですね。どんどん探して欲しいです。紹介ありがとう。(^_-)-☆ それで、自戒もこめて…、なのですが、この種の本はたとえ、その内容を理解したり、感動したりしても、それを実行に移す、継続するのが難しい。勉強と一緒ですね(笑)。

http://tokkun.net/jump.htm
 

アイデアのつくり方

ティビーエス・ブリタニカ

詳  細





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   challenging な読書!  ■■

今の自分には、ちょっと難しいかな、というような本を読んでみるのは、実にすばらしいですね。よろしければ、紹介してくれた彼のために、1クリック、記事にした私に、もう1クリックいただけると大変ありがたいです。<m(__)m> 生徒をダシに…ズルイかな(笑)?

  (彼のために)  お~!初の2位になっておりました。
                                      いかん、緊張してきました(笑)。 
                                     本当にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

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『熱血!ジャージ校長奮闘記』 鈴木高弘

2006年09月22日 | 教育関連書籍


学校で、国旗・国歌を強制することは、違憲であるという判決が、東京地裁から出されました。これでますます、学校の現場は混乱しますね。読売産経 の両新聞の社説では、この判決に強く反発し、逆に 朝日新聞 は高く評価。

この決定は、これまでの他の判決とも矛盾している部分がありますので、代表的な新聞社だけでなく、国の司法判断までも分裂していることになります。残念でなりません。

それぞれの主張は理解できますが、それより教育現場から、この政治闘争をやめさせる方策はないものでしょうか。朝日・産経両新聞の社説にも決定的に欠けているのが、生徒に対する影響の視点です。

先日ご紹介した 『学校が泣いている(石井昌浩)』 もぜひお読みいただきたい一冊ですが、この件については、『授業の復権(森口朗)』 が非常に参考になります。

確かに、判決も述べているように、大事な卒業式に政治的思想を持ち出し、妨害する教員の態度も許せませんが、それに対する都教委の指導は、いかにも高圧的。これでは双方、憎しみが増すだけの悪循環だと思うのですが。

昨日の判決の影響で、学校運営や大事な式典が混乱することを恐れます。学校現場での政治闘争をやめてもらわなければ、生徒がまともに勉強できません。教員の質を高める機会も失われます。


さて、というわけで予定を変更して、本書を紹介します。

本書は、そんな荒れる現場で、学校を再生したすばらしい校長先生の著書です。

鈴木氏は生徒の約半分が中退していく、“超指導困難校” 足立新田高校 を立て直しただけでなく、逆に都立トップの人気校にした校長で、本書は着任から退任までの生々しい記録です。

茶髪云々の小さな問題から、国旗国歌のような政治的問題まで、実に様々な問題が起こります。

入試会場ですでに喫煙をしたり、空き缶を投げつけたりする生徒!校長を自殺に追いやりかねない一部教員のあからさまないやがらせ、学校を嫌悪する近隣住人や保護者、そういう環境です。

そんな学校を任されたらどうしますか。

鈴木氏はまず、早朝からジャージに着替え、生徒たちが壊した備品やトイレを修理し、ガムをはがし、落書きを消すことから始めます。そこから、校長が飽くことなく次々と改革をする姿は圧巻です。

本の装丁というか、表紙がいかにも安っぽい印象(ごめんなさい)で、個人的には好きではないのですが、内容は本当にすばらしいです。 “ジャージ”に象徴される鈴木先生の“情熱”はもちろん、“知力”がけた違いです。

学校問題に興味のある方にはぜひ、お薦めしたい一冊です。

熱血!ジャージ校長奮闘記

小学館

詳   細



P.S. 高校入試に出る自由権に関して genio 先生 ( 入試に出る!時事ネタ日記 )が、簡単にまとめていますので、中三生はチェックしてください。


http://tokkun.net/jump.htm 

 『熱血!ジャージ校長奮闘記』鈴木高弘
小学館:253P:1470円




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 公教育  ■■


たとえ、良かれと思ってやっていたとしても、結果、公教育は見るも無残。本書の鈴木先生のような方、本書のような本にもっと関心が集まるよう応援したいと思います。ついでにVIVAにも応援、どうかよろしくお願いします。ふ~。
→  一瞬だけ並びましたが…。相手が強い。

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『日本の「ミドルパワー」外交』 添谷芳秀

2006年09月21日 | 政治・経済・外交



安倍政権で、もっとも注目を集めるのは、やはり外交でしょうね。『 美しい国へ 』 を読んでも、何より外交や防衛問題に重きを置いている印象です。

アメリカとは良好な関係ですが、ブッシュ政権はもはや支持を失っておりますし、中国・韓国との関係修復も容易ではない。その上、ご本人が力を入れていた、北朝鮮の拉致問題は、制裁措置を決めたものの、糸口すら見えません。さらに最近のロシアも厳しいですね。

お世辞にも、楽観できる状況とはいえないでしょうが、別に、日本は世界中で嫌われているわけではありません。いや、それどころか、むしろ、以前、『 アフリカの瞳 』でご紹介したデータが示すように、世界中から感謝されているのです。

不思議と日本人には、まったく実感がわきませんが、そんなところも本書が説明してくれているかも知れません。

ミドルパワーという表現は、分かりにくいのですが、本書の紹介によりますと、・・・


『「ミドルパワー」は、たとえ一定の力をもっていたとしても、「大国」のような一国主義は放棄し、「大国」が繰り広げる権力政治の舞台からは一歩身を引いて、「大国」外交には本来なじまない領域(たとえば多国間協力)においてこそ重要な影響力を行使できる・・・としています。


非常におもしろい考え方で、実際にはそのようにすでになっているとさえ感じます。そのことに、日本人自身が気付いていないのかも知れませんし、『 日本の戦争力 』 を読みますと、中国・韓国も気付いていないのではないかと…。


まず、戦後日本外交のねじれは、憲法九条を維持したまま、日米安保条約 を結ぶという、吉田茂の「中庸」 から始まったとします。この外交戦略は、間違いなく戦後復興には大きく貢献したのでしょう。ところが、このために、「平和国家日本」 と 「大国日本」と分裂したイメージを与えていると指摘します。この「二重アイデンティティー」 があるために、両方から責められてしまうんですね。

右派 “伝統的国家主義” からは、憲法を改正しろ、防衛力を高めよという圧力がかかり、それに抵抗しなければなりませんし、逆に、左派の“平和主義”からは、自衛隊は軍国主義をめざすものとして批判され、それに反論しなければなりません。

対外的には、アメリカには“憲法の枠内”という、日本の、軍事に “消極的” な協力姿勢を弁明しなければならない一方で、中国・韓国に対しては、“大国” 日本に対する懸念を払拭しなければなりません。


本書では、戦後、憲法ができた段階からの現在に至るまで、時の総理大臣や外務省がどう対応してきたかの歴史をじっくり振り返り、最後には、筆者の主張する「ミドルパワー」の外交というものをはっきりさせることが国益にかなうという意見です。

易しい本とは言えませんが、私にとっては、斬新な指摘が続き、なるほど~と思いながら、ずっと読みました。ただ、この 「ミドルパワー」 戦略で、具体的な問題、例えば、北方領土とか、拉致事件、靖国など、どう解決に近付けるかということが書かれていれば、強くお薦めできるのですが、残念ながら、そこまで個別の案件に対する言及はありません。それがあれば、★5つの本かなという感じです。

日本の「ミドルパワー」外交―戦後日本の選択と構想

筑摩書房

詳   細

http://tokkun.net/jump.htm
 

『日本の「ミドルパワー」外交』 添谷芳秀
ちくま新書:756円:237P


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   中庸(ちゅうよう)   ■■

気のせいでしょうか、あまり聞かれなくなってしまった言葉のように思います。“中途半端”とは、次元が違うと思うのですが、マスコミ時代ですから、 “極端” なのが受けてしまいますね。がんばろっと! できましたら応援のクリックお願いします。

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『不肖・宮嶋 in イラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました』

2006年09月20日 | 外国関連



つい先日も、NHKのBSニュースで、ある専門家が、『アメリカもイラク政府も絶対に、認めないが、すでにイラクは内戦状態にあるのではないか』 とまで言っていました。自衛隊は無事に任務を終えて帰国しましたが、イラクの状況は一向に先が見えませんね。

実際に新聞の一面にこそ載りませんが、いまだに、テロで死者が出たと繰り返し報道されています。ニュース番組でも、ハンカチ王子や飲酒運転ばかりで、イラク情勢が詳しく報道されることはぐっと減ってしまいましたが、日々殺し合いが続いている現実があります。

本書はイラク戦争開始から4週間かけて撮影した写真集です。テレビのニュース映像とは違い、凄まじい光景が出てきますので、小さなお子さんにはすすめられません。ただ、高校生以上であれば、こういう悲惨な戦争の実態を直視しても良いのではないかと思います。

常々、死んでもカメラを話さないと言っていた宮嶋氏ですが、滞在するホテルの隣のビルに トマホーク が直撃したとき、思わずカメラを投げ出し、防空壕に逃げ込んだそうです。隣の部屋が血の海になり、それも写っています。

途中に宮嶋氏のレポートもあります。一部抜粋しますと・・・

『不肖宮嶋、血と硝煙の匂いには慣れている。しかし、同業者の血を、しかもできたてのホヤホヤを目の当たりに、しかも大量に踏んだのは初めてである。頭の中がまっ白になったのも初めてであった』

『コミック・ジャーナリストだ、カメラをかついだ渡り鳥だ、ゴロツキ、一発屋、ヤマ師やと、愛や平和を全面に押し出されるマトモなジャーナリストからもマユをひそめられる。しかし、そんなこと私も百も承知。オノレがいかに無知かなんて、毎日新聞のカメラマンより、ずーっと自覚しているのである。平和ボケの日本で口にするヒューマニズムなんぞ、バクダッドじゃあ、250ディナール札1枚の価値もないのである』

『カメラマンは写真を残してこそ存在価値がある。ノーガキはいらない。この写真をどう評価するかは見る人間次第である。カメラマンは現場におって初めてカメラマンたりえるのである』

宮嶋氏自身のカメラマンとしての生き方に共感する人もいるでしょうが、何よりもイラクや、そしてアフガニスタンでも、一向に出口が見えていないということを忘れないようにしたいものです。

戦争
不肖・宮嶋inイラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました。

アスコム

詳  細

 宮嶋氏のHPで、いくつか写真を見ることができます。     
  →  http://www.fushou-miyajima.com/



http://tokkun.net/jump.htm 


『不肖・宮嶋 in イラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました』  宮嶋茂樹
アスコム:1980円



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 クーデターまで!  
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タイでクーデターというニュースには驚きました。でも、kazuさんの、いつにない(失礼)、冷静な分析記事を見て、少しホッとしました。さすがです。情報量が違います。クーデターが起こって欲しいのは…、あっ、いけない。

ランキングにクーデターはありませんので、地道に登ってまいります。できましたら、応援のクリックを、お願い申し上げます。

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『女子大生会計士の事件簿』山田真哉

2006年09月19日 | ビジネス書・マスコミ関連


高校生と話していて、名前は知っていても、その内容をほとんど知らないのが、“公認会計士” という職業です。弁護士はテレビや映画でしょっちゅう取り上げられますし、税理士は、何となく、“税金を扱う” と知っているのですが、会計士は難しいんですね。

税理士と異なるのは、大企業の帳簿を “監査” するという仕事ですが、それがまたよくわからない。ちなみに公認会計士の資格を取れば、税理士資格も付いてきますから、税理士以上の仕事内容だということはわかります。

実は、ライブドアや村上ファンドも、子どもたちは、事件や人の名前を知っていても、何をしているのかわからない、悪いことをした人たち、くらいのイメージが大半です。監査法人 なんてほとんど “?” ですね。

また、大学受験の進路決定において、経済学部と経営学部、あるいは商学部とはどう違うのか教えて欲しいという要望も、毎年必ず何件かあります。


そこで、本書を取り上げます。妙な題名ですが、半分は勉強の本です。しかも、非常に読みやすくておもしろい。公認会計士というのはどのような仕事をするのか、ある事件を設定し、分かりやすいストーリーで教えてくれます。

企業で行なわれる粉飾決算 (決算のごまかし)や、乗っ取り事件などなど、それらの不正を暴く公認会計士のスリリングな仕事を紹介するのが目的です。

大学生のまま公認会計士の資格を取り、監査の仕事に励む藤原萌実が主人公で活躍し、それに同行する下っぱ会計士、柿本君が事件を語るという設定になっています。 本書は、会計士の資格を目指して、専門学校に通う人々の間で人気になったということです。

会計と関係なく読んでも、おもしろくて、ためになりますから一石二鳥です。私も夢中で読んで、早速、続編も購入しました。 経済・経営学部や商学部系統に進学することを考えている高校生には特にお薦めです。

グローバル化の中で、TOBだの、M&A や MBA だの、よく分からないカタカナ語がますます日常でも使われるようになっていますから、誰でもある程度、企業のしくみや、ちょっとした経済の知識は持っておきたいですね。

日本中がこれだけ大騒ぎした、ライブドアの粉飾決算の問題、会計士がしっかりしていたら防げたかも知れません…。


それにしても、こういう本が書ける人は本当に貴重だと思います。人気になっているのがうなずけます。

http://tokkun.net/jump.htm 
女子大生会計士の事件簿

英治出版

詳   細


『女子大生会計士の事件簿』山田真哉
英治出版:191P:998円(コミック類もあります)


■■ 正義の味方     ■■

政治家や、企業家はもちろんですが、強い権限を持っている、弁護士や会計士が正義の味方でないと、安心して生活できません。塾講師もせめて、まじめに努力するものの味方でありたいと思います。

正義が勝つには時間がかかります…。応援のクリックをお願いします。m(__)m

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