患い
それは確かに
生きていると言える
紛れもない証拠だけれど
哀楽の重苦しい暗部だけれど
老病は不動の順列だから
受け容れるしかない事象だけれど
ほんとうは煩いたくない患いだけれど
心にも体にも
負荷にしかならない案件だけれど
inochiは
そんな経緯を重ねてゆく事でしか
全う出来ないものだから
それぞれの個の
それぞれの対処に仕方で
様々な、あらゆる、度々の、幾種の
患いと煩いを
上手く切り抜けてゆくしかない
感情を駆使し、智慧を動員し
四苦の道程を匍匐するしかない
inochiを試す試練として
おのおのに痛覚は備わる
強弱や、大小や、深浅は区区だとしても・・