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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

患い

2024-03-26 22:01:49 | 詩30

     患い

 

それは確かに

生きていると言える

紛れもない証拠だけれど

哀楽の重苦しい暗部だけれど

老病は不動の順列だから

受け容れるしかない事象だけれど

ほんとうは煩いたくない患いだけれど

心にも体にも

負荷にしかならない案件だけれど

inochiは

そんな経緯を重ねてゆく事でしか

全う出来ないものだから

それぞれの個の

それぞれの対処に仕方で

様々な、あらゆる、度々の、幾種の

患いと煩いを

上手く切り抜けてゆくしかない

感情を駆使し、智慧を動員し

四苦の道程を匍匐するしかない

inochiを試す試練として

おのおのに痛覚は備わる

強弱や、大小や、深浅は区区だとしても・・

 

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春雷

2024-03-26 07:11:09 | 徒然

     春雷

 

 夢うつつ状態だった夜明け前、障子の向こうの稲光と一緒に”春雷”を聞く。開演する”春とふ季節”を告げるかのように。それから又うつらうつらして・・。

 

 よし!それじゃ正直に話そう。

 実はこの間から右足の付け根の部分に、痛みのような、痺れのような、そんな違和感が発生して暫く歩けないで居たんだよ。2000歩位で、1キロちょっとで不気味な鈍痛に見舞われるものだから、心が委縮してしまってね。何しろ痛みには滅法弱い。

 凄く調子が良かったんだ。8000から10000は平気に熟せて、余裕でルートを変えて愉しんだり、時折60分を凌駕して見たり、後ろ向きやZigzag歩行も試したりしていたんだ。寧ろ、ウオーキングと云うより歩きを楽しんでいたんだよ。

 けれど、浮かれていたある日突然、”好事魔多し!!”の諺に遭遇する。そう、まるで月に叢雲、花に嵐のようにね。

 それで一気に気分も沈み、気骨も衰え、気概も薄れてしまったんだ。”過ぎたるは猶及ばざるが如し”全くもってその通り。

 此の世は何事も”中庸”こそ大事。そんな事は既に理解の範疇なのに、幾度惑わされることか。繰り返し、何度陥る落とし穴であることか。

 最早、辿るべき道程も、確かなinochiの寄る辺も、潤沢にあるとは言えぬこの歳にして尚、恥ずかしながら自分を律し得ぬ、今だ無智の途上にあるとは・・。R6(2024)弥生26 万甫

コメント (6)
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