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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

呪縛

2024-02-26 21:08:56 | 詩30

 

     呪縛

 

何人も時の呪縛からは逃れられない

何人も時の定款からは食み出せない

 屈強のレスラーも

 美声のマドンナも

 人生を説くヒトも

 幸せを教える人も

 狂気を行く輩達も

生ける何者も

時のdeathの掟は破れないのだ

 そういう現実が一つあっても良い

 否、そういう事実が一つある方が良いのだ 

 

朱老病死、順列、正に

その為に、そのお陰で

僕らはそれぞれの苦悩を抱えて

雄々しく、生き延びる旅をする

 

 

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テーマ~old~

2024-02-26 06:31:19 | 詩30

 

     テーマ~old~

 

朝令暮改、浅学菲才、支離滅裂、唯我独尊、

あるいは

引かれ者の小唄

法螺や喇叭の類も混じるけれど・・

 

※SI29の”まえがき”にふと漏らしているかも知れないが、今後製本に至る我がSI集の底辺を流れる一つの思惟は、紛れもなく「老いの後先」になる。

 振り返って検索し、前を見て思いを巡らす。きっと、一筋縄ではいかないその事に就いての思惑や生き様の現状や心身に感じざるを得ない行状が、否応なく増量されてゆくに違いない。

 それ故、現在進行形のSI30に掲載される老いの関連詩は、現時点での我が老いとの対峙に因る語らいの吐露だと、その今から発するinochiの呻き声だと納得してもらいたい。

 その上で、今朝の詩「テーマ~old~」を・・

 

終焉に向かう人の魂の多種多様

つまり、意気軒高と意気消沈

暗鬱と諦念、陰気と陽気、明解と晦渋と

恋愛と失恋と哀憐と未練と

八方塞がりと残り福と

あるいは

安眠と不眠、強弁と寡黙、叡智と耄碌

 

老いは様様の表現の羅列

あるいは

様々の表記の掃き溜め

 

初めての夜、最期の夜

格闘と安泰、融合と乖離、多様と一様

数多の感情を綯い交ぜにしながら経過する

”老い”の坂道、或いは下り坂

集大成と逸脱

相反する心と漢字で綴るinochiの後尾

 

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