ふるさと
静かに風景を漂っていると
たしかに
心身が静かに風景に溶けだす
小気味いい夏の光を浴びながら
ゆったりと戦ぐ
碧の色合いのあいだをくるり
くるりと翻りながら
躍るように
風のように
束の間の風に成って
永遠へと吹き返すのだ
ココは何処だろう
イマは何時だろうと
静謐に問いかける
僕は万象の一つに成って
カウントされない空間で憩うのだ
時折に
此処に来ればいい
此処に「何処でもdoor」が存在して
此処に秘密の桃源郷がある
何かしら重たくて
何かしらアンニュイに塗れて
大腿筋が意欲を失くしそうなときには・・
*08/08 05:40 万甫