高齢化社会に入り 最近は認知症について テレビの番組等でも多く採り上げられ 理解 認識は深まっている 十数年前は まだ 老人病については あまり知識や理解はなかった。 医療機関でも 物忘れ内科他 専門外来が増えていると聞いた。仲間内うちで 物忘れが増えたことや この病気のことはよく話題になる。 「呆けたのと違う?」は 周囲に言ったり 言われたり 日常化している。95歳で亡くなった母は 晩年 白内障が進み 目が不自由になり 西宮市 上ヶ原老健施設のお世話になっていた。我々夫婦と弟夫婦は 曜日をきめて 見舞った。足と目が不自由なこと意外には 特別に悪いところはなかった。彼女は日常よくラジオを聴いており 話題も豊富で 2~3時間は お喋りタイムとなって 会話は弾んでいた。
このような状況が数年 続いたが 時たま 「持ち物が無くなった」 が出るようになった。個室で 病院関係者我々以外は誰も入ってこないので 「誰も持っていかへん 置き忘れ違う」 とあまり取り合わないでいたら。「おかしい だれかが・・」 繰り返されるようになった。
ある時 弟とのやりとり 「お袋が 兄貴にきつく 怒られた 兄貴によく言っといて と頼まれたよ 何かあったの?」 「物がなくなると 繰り返し 言うので 腹が立って そんなことはありえない! 少しキツク言ったかも」
次に彼と会った時 パンフレットを渡され 「これ読んどいて」 それには 高齢者の特性 「物忘れ 物がなくなるという ……」 色々と書いてあり更に 「そのことに対して あまり否定しないよう 感情的にならないように・・・」
弟の言いたいことは 「ア・ウン」 直ぐ理解した。 お袋に対しては 老人の特性についての全く理解不足で 少し可哀そうなことをしたと ほろ苦い反省。
1906年 老健個室 笑也ライブ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます