この川の下流はもう20年以上も前に一度入ったきりになっていた
そしてその時にアメマスという魚を初めて釣った
二十数センチの魚体だったが実に感動したのを覚えている
その感動の心はいつまでも忘れずにいようと思う
当たり前の話だが昔とはずいぶん川の様子が変わったようだ
しかし周りの牧場は昔のままだ
時の流れを感じながら点在する魚がいそうなポイントへと竿を出す
魚影の薄さは今も昔も変わらないようだ
何の反応もない
間もなく昔見たことがあるようなないような橋が現れた
はっきりとは覚えていないが懐かしさが込み上げてくる
昔この流域を歩いた頃の事を思い出しながら川を歩く
魚が釣れないから余計・・・
釣り下がり始めてから一時間と少し
もう海が近い
結局魚の顔は見ることができなかった