毛虫まみれの荒れた道をひたすら歩くと二股に出会う
左が本流右が支流
ここでかげまるさんが本流
chuelさんと私が支流へと二手に分かれた
私はやや距離を置きchuelさんを追う形で釣り上がるが
chuelさんはちゃんと魚を釣っているのだろうかと心配になるほど
魚の反応が良い
25cmから尺前後のイワナが次々出てくる
chuelさんの姿は最初のうちは見えていたが
やがてもの凄い勢いで上流へと消えていった
増水で遡行しづらいのもあって
私は時折爆竹を鳴らしながらマイペースでゆっくり釣り上がる
するとなにやら見慣れない模様の魚が釣れた
この流域は一切ヤマメがいないので
ヤマメとの混血は考えられない
私の知っている範囲ではイワナしかいないはず・・・
これは一体どういうことなのだろうか・・・
次は何かを口にくわえた魚が釣れた
よく見ると小魚を頭から飲み込んでいて
小魚の尻尾だけが口から出ている状態
一瞬私が釣った小魚を丸ごと飲み込んだのか
とも思ったがハリは口元に掛かっていて
口の中をのぞき込むと小魚は既に半分消化しかかっていた
こんな状態なのに更に捕食しようというのだから
その貪欲さには恐れ入る
どこまで行っても魚影が絶える事がない
帰りの歩きの時間を考えるとそろそろ脱渓の時間となった
崖を無理矢理這い上がり道とは言えない道の跡に出ると
まもなく上流からchuelさんが歩いてきた
聞けば既に1時間も歩いてきたと言う
それって一体どんだけなんだ
彼の遡行スピードにはとてもついて行けない・・・
本流滝壷爆釣コースを行ったかげまるさんの釣果を期待していたが
増水で滝壷まで行けなかったという
ちょっと残念だが機を改めてまた訪れたいと思っている