少し前からかます草さんと密かな計画を立てていた
川沿いに林道のない川の支流を下り本流を合流点から釣り上がってみようという計画
この日はそれを実行に移した
まず支流に出なければいけないのだが
その支流に向かう道路は途中で通行止め
その脇に川まで続いていそうな道があるが車は通れそうもない
二人で歩きで川を目指す
道は上り下りを経てどんどん下り始めた
やがて川のせせらぎも聞こえてきた
しかしその道は間もなくただの藪となり行き止まり・・・
川はかなり下に見えているが
仕方ないのでチョロチョロと流れる沢を頼りに崖を降りる
そして降り切った場所が冒頭の画像
川はボサに覆われ高低差もあり下りとはいえ歩きづらい
最初のうちは全く竿は出せないが
やがて何とか釣りになりそうな流域となり
そこからは釣りながらの下り
しかし全く魚の姿がない
いかにもなポイントはたくさんあるのだが・・・
数時間経った頃からやっとイワナが姿を見せ始める
目立った支流などないが山全体から水を集めているのだろう
水量もかなり多くなってきた
イワナはそこそこ釣れて楽しいが
今回の目的は本流の釣り上がり
合流点までは遠い・・・
川は相変わらずの急流で
なかなか穏やかさを見せない
もうどれくらい下っただろうか
この時点で二人とも結構足にきていた
そして4時間以上かけてやっと合流点らしき場所が見えてきた
やっと着いたか・・・と思いながら何気なく本流の流れを見て愕然とした
支流は本流の左岸に合流しているはず
ならば本流の流れは右から左へと流れていなければおかしい
・・・なのに目の前の川は左から右へと流れている
わけのわからぬまま川へ出てみてすぐにピンときた
それは見慣れた風景だった
どうやら行き止まりの林道は本来目的としていた川とは180度違う
逆側の川へと流れる支流に続く道だったようだ
出てしまった川は昔から馴染みの深い川の下流部
そして今下ってきた支流は最近はご無沙汰していたが
これも昔から私が雨後の穴場として通っていた支流
しかし完全に降り切るまで全く気づかなかった
一応釣り上りと釣り下りでは景色がまるで違う・・・
というのを言い訳にしておきたいが同行のかます草さんには
迷惑をかけてしまった
だが出てしまったものは仕方がないということで
そこで竿を出す
そして数尾のヤマメの顔を見させてもらった
だが問題はここから
車の置いてある場所に戻るには8km以上延々と続く坂道を
登り続けなければならない
こういうときに限って晴天で気温も高い・・・
半分くらいまでは頑張って歩いたが後半はバテバテ
こまめに休憩を入れながら少しずつしか進めない
途中にある湧水で体を冷やしながら頑張って登る
汗は出尽くして全身ずぶ濡れだ
そして3時間以上かけて車まで辿り着いた
そして車中にある何本かの水分を全部一気に飲み干し
全裸となってクーラーで体を冷やした
そして何とか命はとりとめることができた
また思い出に残る釣行がひとつ増えたと
喜んでおくことにしたい