不完全なふたり

　前売り券を珍しく買い、公開を楽しみにしていた「不完全なふたり」を観に行く。この監督の「２／デュオ」という作品を、二十歳そこそこの頃に観て、大変気に入り、今作品も楽しみにしていたのだが、余りよくなくて残念だった。

　痛々しくて、辛くて、でも離れられない気持ちがあって、ハッピーエンドではないけれど、少し希望の光が見える終わり方だった「２／デュオ」がツボだったのにーーー。「ひとりでは寂しすぎる。ふたりでは苦しすぎる。」というのがデュオのサブタイトルだったか。これも心に痛くて好き。
　映画って２時間くらいあるもんだから、何年も前に観て、印象深くて覚えているって、凄いことだ。

　「不完全なふたり」は、昔観たフランス映画のようだった。今はフランス映画ほとんど観ないから、分からないけれど、１０年前に観たフランス映画のようだった。
　ただ、夫婦の倦怠というのは上手に描かれていた。

　映画を観た後、伊勢丹の地下でお惣菜を買う。祝日の新宿は歩行者天国になるのか。昼間に新宿なんて、ほぼ行かないので初めて知った。元フジモリ大統領が選挙演説をしていた。