ひねもす日報

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ベンツ博物館 Stuttgart

2006年10月15日 | 2006ドイツ
 ドイツにはこれを見に行った。
 車屋の娘で「博多の車屋なんて、ベンツしか売れないんです」と、関東移住後にたまに人に言うのだが、父の周辺はこれ一台が売れる率が高かった。
 たまに、コルベットやBMWも見掛けたけれど、ほぼベンツばかり。お客人へ車を見せに行く為、色々なベンツが小さな頃から我が家のガレージに停まっていた。エンジンの音、扉の閉まる音。亡き母が最後に乗っていたのはSL280。このエンジンの音が聴こえたら、勉強している振りをしたものだ。ファミコン熱持ってるっつーの。

 ベンツ博物館。
 凄かった。8ユーロということは1000円くらいで館内を閲覧するのだが、日本語のオーディオフォンを無料で借り、本日の画像のように、印に向かってオーディオを向けてボタンを押すと日本語で説明が開始。他に英語、ドイツ語、中国語などなど数ヶ国語のバージョンがあった。

 今年のサッカーワールドカップに合わせてリニューアルした博物館は、大変ボリューミィな内容。建物自体が現代美術の博物館のようにモダンでスタイリッシュ且つお洒落。エレベーターも、カプセル形状で格好良かった。
 ベンツ氏とメルセデス氏の歴史から入り、初めての車などから展示スタート。バスやキャンピングカー、歯医者の車など、働くベンツから、終盤はレースの車など、多種多様な車が展示されていた。
 まず一気に8階へ上り、階下へらせん状に歩いて降りながら展示車や物を見るのだが、降りる間の廊下に、次のフロアの年代には何が起こったのか、パネルで紹介してある。例えば、ナチスの時代であったとか、恐慌の時代であるとか。フロアが年代別になっており、その時代の車がある(3階は19○○~19××年など)。

 いつでも触れられそうな距離で、レアな車を目の当たりにし、好きなだけ写真も写して良いというのも、嬉しい。今まで、そういう話を美術館の例えでよく聞いた。「ルーブルだと好きなだけ写真も撮れるし、至近距離で見られるけれど、日本は駄目!」みたいな話。確かに、欧米の美術館へ行き、そういうシステムであるとは思っていたが、「あぁ、素晴らしい!!」と痛感したのは、今回が初めてだった。

 展示を見終わったら食事しようと思っていたが、余りのボリュームにパンの一つでも持参しなかったのが悔やまれた。途中空腹に苦しむ。
 見終わり、速攻地下一階のレストランへ直行。食わせろ!紙ナプキンにも、店員のサロンにもベンツのロゴやマーク入り。ファンには堪らん!お味も、納得。アジアンヌードルを食べた。
 相席したストックホルムからやってきたという熟年おじさま二人組。「君は僕がもしポルシェとベンツ、どちらか買ってあげると言ったら、どっちにするね」と尋ねられる。「ベンツでしょ!」と答えると、彼らもベンツ大好き!という話をしてくれる。目がマジだった(笑)。同じ町にポルシェ博物館もあったが、結局行かず。街中でも、ポルシェは余り見掛けなかった。
 タクシーももっぱらベンツ。ゴルフもタクシーでも見掛けた。BMWはその次に多く見た。大体、ベンツ、ゴルフ、BMW。
 ルノーのカングーをたくさん見た。古い車もたくさん見た。外車は壊れやすいというが、すーーごい古い外車がちゃんと乗られていた。

 

 
 
コメント (2)
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