徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

作品制作研究講座 / 6日目 自作の検証:客観的に視る&報告会

2019年01月07日 | 研究講座


この日は
夏に計画した制作の進行具合を確認しました。



プランニング段階に記したステイトメントと
制作着手後にリニューアルしたステイトメントを比べながら
その変更についてのディスカッション。

ステイトメントを適宜リニューアルする中で
制作物が説得力を持ち始めるはずです。

引き続き制作を進めながらも
客観視する時間を設け自作の検証をおこなう必要性を説明しました。





後半は報告会。

報告の最初は私・徳永好恵から。
上の写真に絡むイベントに参加した事をお話ししました。
その内容は研究員がレポートしています。
研究員日記

よろしければあわせてお読みください。

その他
制作に関することに限らず
日常のアレコレを含めた報告もありました。
台風で関空が封鎖されて困った事態に・・・
TIPAの屋根も・・・
等々。


記:徳永好恵



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作品制作研究講座 / 5日目 表現をおこなう2:制作の進め方について

2018年12月05日 | 研究講座



2018年度の作品制作研究講座は全10回で構成
前半5回を終えて夏休みを挟みます。
今回のレポートは
前半最後の講座日についての報告となります。



前回に提示したステイトメントを反映させるには
どのようなアプローチで制作を進めるべきか
様々な可能性を検討しました。



具体的な制作の進め方のほか
参考になりそうな資料もいくつか紹介・・・



制作のプランを練る時のアイテムについての話題も・・・



受講生の方より
この前、参加された写真研究会の報告もありました。



自身の作品制作を進めるだけでなく
見聞を広めることにも意識を向けて
お休み期間を過ごされるようにとご案内して講座を終えました。

次回は3か月後。


記:徳永好恵

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作品制作研究講座 / 4日目 表現をおこなう1:ステイトメント作成

2018年09月21日 | 研究講座


「表現とは何か」の確認を経て
次は
「表現をおこなう」ことに取り組みます。



今回は普段の制作とは別に
表現することを意識したサンプル制作に対するステイトメントを仕上げ
その内容を検証しました。



「なぜ・・・なのか? その理由は?」

質疑応答を繰り返しながら
制作内容を深めるヒントを皆で探しました。



後半はたくさんの資料に目を通しながら



自分の関心がどこにあるのかについて考えました。



時には文献をざっと読み込んだり・・・



気になる作家の年譜を見ながら
活動当時の世界情勢を念頭に入れて
作品を見直すと新たな気づきがあったり・・・



1990年の書籍と映像をあわせて見ると・・・



これらは
自身の制作活動に関する “ある動機” を
与えていたということにも気づきました。



次回は
個々の制作を如何に進めるかについて考えます。

記:徳永好恵


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作品制作研究講座 / 3日目 表現とは何か3:制作物の言語化

2018年08月26日 | 研究講座




本講座で2回にわたり「表現とは何か」について考えました。
3回目となるこの日は制作物の言語化について。

言葉で表現できない事柄を伝えるのだから・・・

考える方もいらっしゃると思います。

視覚芸術に携わる者にとって
言語化する必要性がどこにあるのか
様々な事例を紹介しながら解説しました。



講座後半は
開催中の展覧会をいくつか紹介。

講座終了後も
よもやま話を数時間。

大学や専門学校での授業は
時間厳守で進めますが
TIPAでは話が尽きるまで・・・。


記:徳永好恵


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作品制作研究講座 / 2日目 表現とは何か2:課題制作・検証

2018年06月22日 | 研究講座


可変する白素材を用いて
表現とは何かを体験する課題に取り組みました。

この課題は制作をおこなう人を対象とした
定番の課題です。
徳永写真美術研究所では白粘土を用います。

本講座は視覚芸術全般に関わる人を対象としているため
専門分野によって着眼点がかなり異なり
毎回、皆さんの課題披露を楽しみにしています。

とは、いっても
このお題に
どのように対処するべきか深く考えすぎ
手を動かせない人もあります。

どのようなケースであっても
思考する、制作する、他者の成果物を見る
この経験を通して
気付くことは多いと考え
最初に取り組む課題として設定しています。

下に
ある受講生の方の取り組みを紹介します。



私たちは何をもってモノの認識をしているのか
知覚についての問いかけをする取り組みです。
レモン、キウイと選び
白粘土でその形を再現した制作ですが
その再現性が高いことに驚きました。
本課題の本質の部分ではありませんが
作者のモチベーションの高さを感じました。





提示された制作についてのディスカッションを終えた後は
最近のニュースや開催されるイベントにまつわる話題を数時間。



最後は活動を継続するための
意識作りに役立つ参考図書を紹介して講座を終えました。


記:徳永好恵


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作品制作研究講座 / 1日目 表現とは何か1:作品はどのように生まれるのか

2018年05月18日 | 研究講座


作品制作研究講座、初日の報告です。



 本講座は作品の完成をゴールとせず
自身の制作を研究する事を目的とし
表現活動の土台を作るまでを目指します。

・・・という事で
まずは
「表現」という言葉の意味の理解からスタート。



その後
様々な表現を見ました。

今期の受講生は
写真技法を用いる皆さんのため
写真集に絞り表現内容の読み取りをおこないました。



最後は宿題の説明。

定番の<白粘土課題>
これまでの制作をベースにせず
真っ白な気持ちで「表現」してみる課題です。

どのような取り組みを見る事ができるでしょうか。
楽しみです。


記:徳永好恵


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ポートフォリオ研究講座 / 5日目 制作4:装丁とまとめ、そして今後。

2018年03月20日 | 研究講座



ポートフォリオ研究講座、最終日の報告です。

本講座は4月からスタートした作品制作研究講座とあわせて通年型で進めています。



両講座とも表現活動の土台を作るまでを目指すため
作品展示はおこなわず
学びのレポート集を作り修了とします。

レポート集は
ひとり、2~3枚のリーフレットにまとめ
全員分を束ねて完成させました。
この束が学びの備忘録となって、今後に役立てばと願っています。




いっぽう
ポートフォリオ研究講座の成果物は・・・

10数年間の制作を俯瞰するポートフォリオを作る方は
ひな形ができた段階。
来期の講座で完成形を拝見することになりました。



文化人類学見地で写真撮影を進める方は
最終的にはオフセット印刷で仕上げる前提で
今は原稿の作成段階。
今春のフィールドワークを終えて完成させるとの事。



配布用のミニ冊子を作る方は
大まかなレイアウトを終え、ダミー本を完成させました。



取り組むプロジェクトの概要が伺える16ページの冊子となりました。
今後の撮影交渉時に役立つアイテムとなるはずです。


そのほか、現時点ではまとめきれない方もありましたが
今後、結実されることと思います。


記:徳永好恵





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ポートフォリオ研究講座 / 4日目 制作3:編集作業&制作確認

2018年03月07日 | 研究講座



ポートフォリオの役割研究、編集作業の練習と進めてきました。
4日目となるこの日は
自分が必要とするポートフォリオの
設計図を仕上げることに取り組みました。



作品写真、ステイトメント、技法、素材、サイズ、経歴など
作品や作家の情報をどのようにまとめるか
ダミー本を作り、内容を検討。



ダミー本とは
これから作る本の設計図のようなもの。
簡単な作りですが設計図が仕上がると
あとは一気に仕上げる事ができるはず。

次回、最後の講座日に完成できるよう
皆さんにラストスパートをかけていただきます。





講座後半は
制作途中の作品についての
ディスカッションもおこないました。
毎回の講座で
徐々に制作が進む様子を拝見でき楽しいです。

記:徳永好恵




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ポートフォリオ研究講座 / 3日目 制作2:編集作業の練習

2018年02月17日 | 研究講座


本講座では
皆さんの活用目的に適する形式で
ポートフォリオを作ります。

今期は
プリンターで出力して製本する方
ファイルに作品資料を入れて1冊にまとめる方
オフセット印刷で冊子を作る方

いらっしゃいますが
ある受講者はファイルのリサーチをしたとの事で
集めた資料を紹介していただきました。



その後は
各自のポートフォリオの完成形を頭に描き
編集作業に取り掛かりました。



昨年はオフィスで編集をおこなう事もありましたが
今期は全員、フォトショップを使っての作業となりました。



色調補正以外のツールを多用するため
編集に関わる部分だけをピックアップした
フォトショップ講習会をおこない・・・



写真のレイアウト、文字情報の入れ込みなど
最低限の編集はできるようになりました。



既にスキルのある方は
フォトショップとイラストレーターを併用して
原稿を仕上げていただく予定です。

この日は編集作業の練習まで。



授業後は
作品制作研究講座の延長で
制作の確認もおこないました。



風呂敷に包まれたものは制作途中の試作品です。


記:徳永好恵




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ポートフォリオ研究講座 / 2日目 制作1:形式の検討

2018年01月23日 | 研究講座


ポートフォリオ研究講座2日目の報告です。

この日は
どのようなポートフォリオを作ろうとするのか
プランを発表いただきました。



制作活動の長い方は
これまでの作品を1冊のファイルにまとめる形式で。

幾つかの取材地で撮影を重ねる方は
撮影交渉時に理解を得るための配布用冊子作り。

あるプロジェクトを推進するための
写真集作りに取り組む方もおられます。



それぞれの目的に適する形式を見定め
次回から編集作業に着手します。




記:徳永好恵



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