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地球人カレッジ 11月

2012年11月26日 | 地球人カレッジ
*とき:11月23日(金・祝)13時~15時
*参加人数:21人(発表者、ネットでの参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町;さくら診療所デイケア室
*講演者:大橋瑞紀さん(滋賀医科大学医学部医学科3年)
     小淵香織さん(徳島大学医学部医学科4年)

今回の地球人カレッジの講師はTICOユースのお二人です。


2010年にTICOユースの活動を再開し,TICOでの研修等を通じて今年の8月、
念願叶い初めてザンビアへ訪れたお二人。
ザンビアで見聞きしたことや、感じたことを共有してくれました。

今回のザンビア滞在は、TICOが活動しているモンボシのヘルスポストの訪問や、
ボランティアさんの住む村でのビレッジステイがメイン。


最初に大橋さんから

ザンビアの第一印象は、茶色。。。
公用語は英語ですが、現地語で話しかけた方が反応は良いそうです。
是非、ザンビアへ行く際は、現地語を覚えてから行きたいものですね。

ザンビアの村でホームスティすることは、どんな雰囲気なんでしょうか
忙しい時なら朝5時には家族全員が起きているそうですが、
彼らが訪れた時は一年で一番暇な時だったようで、朝ごはんの準備だけで、
数時間かかったそうです日本では考えられないことですね
また、作ったものは全部食べなければ、次の仕事に移れないそうです
時間に追われて生活している我々とは、なんだか時間の使い方が全く違いますね。

さらに、お買いもの事情についてもお話してくれました。
マーケットには、さまざまな物が売られているようで、生きたニワトリもいたそうです
でも、とりわけ目に付いたのは、至る所にあるごみの存在
あまり現地の人々はその存在を気にしていなかったそうです。

さらに、驚いたことは首都のルサカでは日本と大して変わらないような
立派なスーパーマーケットがあるそうです。
物価も日本と変わらないらしく、
いったいどんな人たちがここでお買いものをするんでしょうか

外国人やお金持ちのザンビア人だそうです。。。
ここザンビアでも貧富の差は確実に広がっています。国自体が豊かになることは重要ですが、
一部の人々だけが富を握ってしまうのは、やはり健全な国の発展とは言えないですね。
何かしら富の分配ができるシステムがあれば良いのですが

また、TICOが活動しているモンボシのヘルスポストでは、たった1人しかいない看護師さんの
実情を垣間見ることができたそうです。遠い道のりを何時間もかけてやってくる患者さんに対して
24時間で対応しているとのことです。
お二人は看護師さんはさぞかし大変だろうと思ったそうですが、病気の体で何時間もかけて
やってくる患者さんの方がもっと大変だよと逆に看護師さんに言われてしまったそうです

また、そこでボランティアとして働くSMAG(伝統的産婆や既存の住民保健ボランティアからなる、
安全なお産支援グループ)のメンバーとそれにかかわるTICOのザンビアスタッフの働きも目にする
ことができたそうです。無償のボランティアであり、他に農業等で生計を立てているため、
SMAGのミーティングには遅れてきたりするメンバーですが、ミーティングが始まると一日中続くこと
もあるそうで、それに同席しているTICOのスタッフの苦労も相当なようです。

しかし、SMAGはボランティアとはいえ、皆さん誇りを持って活動しており、お産を待つ家の開所に
伴いこれからの彼らの活躍はもっと重要になってくることでしょう

続いては、小淵さんから

モバイルクリニックに同行した時のことを話してくれました。
医療のアクセスが困難な地域に医師と医療機材が一緒に訪れ現地の方を診療をします。
印象的だったのは、マラリア感染者が多いとのこと。小淵さんが訪れた時期は雨季でもなく、
水辺もあまりないこの地域でどうしてなのか不思議だったそうです。

最後にお二人のサンビアに対する印象は、人々が本当に幸せそうだった
ということ。
滞在日数も少ないし、一部の側面から見ることしか出来なかったそうですが、やはりお二人とも口揃えて
そう言います。

大橋さんは、ザンビアから帰国して毎日お弁当を作っているそうです。
また、小淵さんは「足るを知る」ことを実感したそうです。



日本に暮らす我々がザンビアから学ぶことは想像以上にたくさんあるようですね。

大橋さん、小淵さん、この度はありがとうございました

これからもTICO ユースとして、TICO の活動にご協力どうぞよろしくお願いいたします
そして、立派なお医者さん目指してこれからも頑張ってください

文責:近森(事務局)

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