TICOブログ

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ンコンジェ・コミュニティスクール 全ての建築作業終了!!

2012年11月08日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所の瀬戸口です。

こちらは雨季が始まり暑くなって来ました。
日本は秋深し、といった頃でしょうか。

さて、6月にンコンジェ・コミュニティースクール 建設進んでます。とご報告したまま、
すっかり滞っておりましたが、先月末、ついに全ての作業が終了しました。

前回の記事からざっと工程を振り返ってみましょう。

まずは生徒用のトイレから。
6月の時点で"このあと外もセメントで固め、ペンキを塗って、排水溝を作れば作業は終わりです。"
と書きましたが、その順序で作業は進み、
 
※この後、排水溝(側溝)が周りに掘られています。

はい、いっちょうあがり!

お次は教員用住宅。
6月はまだ基礎作りの途中でしたので、まずは基礎を完成させ、


▼レンガを積み始めます。
  


▼屋根の骨組みを作り、屋根を載せます。
  
地域からのレンガの供与が遅れたこともあり、この時点で9月に入っていました。

▼内壁と外壁をセメントで塗り固め、
  

▼床と排水溝を作ります。
  

壁をセメントで塗り終わると、


次はペンキ塗りと天井張り。これが10月入ってすぐの話。
  
▲ペンキが塗られた状態:建屋外側(左)、内側(右)
  
▲天井を張る作業(左)と天井板ペンキ塗り作業(右)

最後の工程は割れやすい窓ガラスをはめ込む作業。


そしてついに完成を迎えました!!!!
  
▲内部の様子   ▼外側の様子:建屋正面(左)、側面(右)
  

これでようやく正式に政府の認可を受けた教員の派遣要請をすることができ、
ンコンジェ・コミュニティスクールが正規の公立学校に格上げされる道が開かれたことになります。

11月28日に郡保健局関係者および地域住民へのお披露目会を予定しており、
その日を持って校舎、トイレ、教員住宅は地域の共有財産として引き継がれます。

ンコンジェの先生(いつもの校長先生ではなく)と話していたら
「今回の支援は、ンコンジェ始まって以来の最大の発展。受けた恩恵が大きすぎて、感謝してもしきれないし、どうやってこの気持ちを表現すれば十分に伝わるのか途方に暮れてしまうよ」と言ってくれました。

いろいろと苦労の多かった本プロジェクトがここまで漕ぎつけられたのも
辛抱強くご支援を続けて下さった公益社団法人セカンドハンドを始めとする支援者の方々のおかげです。
ここに改めて深謝申し上げます。

お披露目式の模様は、またブログと会報でお伝えしますのでお楽しみに!

文責:ザンビア事務所(瀬戸口)

JICA青年研修員の訪問

2012年11月08日 | 未分類
11月7日、公益社団法人セカンドハンドが受け入れているJICA青年研修の研修の一環で、
20名の研修員のみなさんが、さくら診療所の見学とTICOの活動を聞きに
やって来ました

今回の研修は母子保健実施管理コースということで、ナイジェリア、シエラレオネ、
セーシェル、レソト、ケニア、エリトリア、ガーナ、スーダン、ジンバブエ、スワジランド、
エジプト、アンゴラから来ている母子保健関係の行政職員、産婦人科の医師、助産師の方々です。

最初に渡部先生がさくら診療所を案内して周りました。研修生のみなさんは興味津々
CT検査室に入るとワォーッという歓声の一声
さくら診療所の設備の充実さに驚かれたようでした。

熱心に渡部先生の説明を聞く研修員のみなさん

その後さくらcafeでのお昼を挟んで、吉田先生の講義が行われました。
まずはTICOの概要を説明、その後吉田先生の青年海外協力隊の話から始まり、何か自分にも出来ることは
ないかと始めたザンビアでの支援、そしてそれは派遣される医師の安定した雇用を確保するためにさくら診療所
が開所されたことにつながっていきました。
海外での医療支援をしながら、今ではさくら診療所は、地域の人々にとって重要な医療機関の一つとなっています。

研修員からも、アフリカでの支援に感謝するとともに、どうしてこんなにも幅広い支援
さくら診療所の運営や海外での医療支援ができるのかといった質問がありました。
それは、human resource(人的資源)があるからだと吉田先生はおっしゃいます。
マンパワーは何事にも勝る大きな力なんですね


その後、研修員のみなさんは次のプログラムのために、さくら診療所を後にしました。
ここでの滞在が少しでもそれぞれの国で生かされることを願っています。

文責・事務局(近森)