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チペンビ農村開発ローン:ミルルグループの巻!

2011年06月10日 | TICO ザンビア
皆さんこんにちは。

 農村での地域経済の活性化を応援するために、TICOがザンビアのチペンビ地区で行なっている農村開発ローン。これは農村のグループに事業プランを提出してもらい、審査を通ったグループに最高で3万円を1年間無利子で貸し付け、事業の利益から返済してもらうという事業です。ビジネスのアイディアはあっても先立つものが...という村のビジネスパーソンを応援しています

 さて、今回のブログでご紹介するのはチペンビから車で45分程度のところに住んでいるお母さん3人グループ、ミルルグループです。3人は村の小さな教会で毎週火曜日に集まり、ビジネスプランを練っています。



 メンバーのエメルダさん、エステテさん、ロウェンダさんは、自分の子ども達の教育費を捻出するために、天然塩を採取して村で販売したり、家庭菜園で栽培した野菜を村で販売したりしています。 その家庭菜園ではひまわりや大豆、トウモロコシなど鶏のえさになる作物も栽培しているのですが、飼料を購入する代わりにこれらを飼料として使用することで安価に鶏の飼育・販売を行なえないかと考えた末、TICOに養鶏事業でのローンを申請されました
 養鶏で一番コストがかかるのが飼料の購入費なのですが、これを自分たちで栽培することで経費節減を、ということですね。なるほどなるほど

 TICOスタッフと何度かのインタビューを重ね、3人は養鶏のプランに修正を重ねると共に、会計と養鶏のワークショップにも参加し、会計簿の使い方や鶏の病気の判別の仕方などを勉強しました

 ワークショップでは“鶏のフンに血が混ざるとなんという病気?”“円を描いてぐるぐる鶏が回転しだしたら、どうする?” 等々その日から使える実践的な情報を勉強します。


 かけ算が苦手な3人が最も苦戦したのが会計簿の付け方の勉強です。会計簿というコンセプト自体も3人にとっては全く新しい世界なのです。しかもザンビアではインフレが急速に進む中、デノミが全く行なわれていないため、会計簿の桁数が多い!

”325,500x4”はえーっと...


 苦手なかけ算もなんとか克服し、ワークショップを無事終了した3人は、改めてTICOとローンの合意を行います。
 3人のビジネスプランに賛同される方、彼女達の頑張りを応援して下さる方は、是非以下のリンクより彼らのビジネスに支援をお願い致します
http://www.tico.or.jp/aboutTICO/activity/zambia/small_loan/about.html