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地球人カレッジ 2月

2010年02月25日 | 地球人カレッジ
*と き:2月20日(土)19:00~21:00
*参加人数:23名(ネット中継での参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町 さくら診療所デイケア室
*講演者:本田耕一さん(NPO法人徳島県ボランティア協議会 事務局長)
*テーマ:近くて遠い国「朝鮮民主主義人民共和国」を訪問して

「日朝平壌宣言」もこれを機会にご一読ください。

昨年9月に朝鮮民主主義人民共和国(以後、朝鮮)を訪問した本田さん。
訪朝時の様子を、DVDを交えながらお話いただきました。

なお、日本では通称「北朝鮮」と呼ばれることが多いですが、本田さんは訪朝時の通訳の方に滞在している間はせめて正式名称で呼んでほしい、短くするのであれば「朝鮮共和国」「共和国」「朝鮮」で構わないから、と頼まれたそうです。そこで、今回の講演中は、「朝鮮」もしくは「共和国」という単語を本田さんが使っておられたので、ここでもそれに倣います。

朝鮮と外交関係を有しているのが161カ国もあるというのに、まず驚かされました。日本のように国交がない場合は、北京の在中国大使館でビザを取得しなければならず、必ず北京で一泊するそうです。また、朝鮮ではパスポートの再発行が不可能なため、空港でパスポートやビザを預けなければならないそう。航空券も携帯も空港で預けるそうですが、空港に着いたときにはすでにカメラマンがスタンバイして、今回見せていただいたDVDが作られたとのこと。ナレーション付きで1枚6000円也。

今回の訪朝の目的は、10年前に徳島県人が呼びかけて寄贈した小型水力発電所の稼働状況の確認です。実は、徳島と高知の県境に、アリラン峠と呼ばれる場所があり、太平洋戦争中の本土防衛の一環として、地下水力発電所が建設されています。この水力発電所は強制労働に従事させられた朝鮮人が建設し、現在も稼働中だとか。

結局、寄贈された水力発電所を直接見ることはできなかったそうですが、担当者から話を聞いたり写真やビデオを見せてもらったりしたそうです。それで、今回の訪朝メンバー(発起人や有志の代表達)も、本田さんも納得。

DVDの映像で一番印象に残ったのは、観光地を巡る本田さんたちとガイドさん以外の人の姿が全く写っていないことです。これは事前に人払いしてあるそうで、本田さんたちが見終わると次のグループがやってくるとか。写っていないところで、たくさんの人が待っていたそうです。ただ、人の(写って)いない観光地は異様な感じがしました。

どこの国もそうですが、首都はやはり都会。高層アパートやタワー、大きな橋、車もたくさん走っていました。本田さんが4年前に訪問した際は、雨が降るまでワイパーは車内に大切に置いてあったそうなのですが、今回はどの車も常時ワイバーが付いていたとか。平壌の地下には地下鉄も走っています。ただ、厳しい電力事情を反映して、どの車両も1つか2つの電灯しかなく、駅も暗いのがDVDを通してよく分かりました。とはいえ、地下鉄の乗客も以前より増えていたそうです。

本田さんのお話の中で、印象に残ったことの一つが、38度線に行った時に、韓国はもちろんロシア、中国という大国に囲まれているという圧迫感(?)のようなものを感覚として理解して、なぜこの国がああいった行動をとるのかを少し分かったような気がする、とおっしゃったことです。お話のはしばしで感じたのですが、日本の私たちの持つ(お互い様なのでしょうが)不信感というのは、対話・コミュニケーションの不足から生じているのだな、と。つい10年ほど前までは、韓国も「近くて遠い国」といわれ、歴史教科書問題でもめたていたこともあり、互いの対日感情・対韓感情は悪化するばかりだったのに、一気に韓流ブームで民間交流が蜜になった結果、すっかり「近くて近い国」になってしまっています。朝鮮も日本同様に、人間が住んでいて、日常生活をしている国だと、そして三国(高句麗、百済、新羅)時代から5000年におよぶ交流の歴史があるのだから、人と人の交流をすることが問題解決の手がかりになる、と本田さんは言います。

民間交流と言えば、朝鮮に経済制裁を加えているアメリカ政府ですが、朝鮮国内にはアメリカの民間企業がレアメタルなどの貴重な資源開発に乗り出しているとか。日本にもこれくらいのしたたかさがあってもいいかもしれないと思いました。

当日は、朝鮮のポストカードや写真を持ってきてくださったので、とても盛り上がりました。貴重な資料をどうもありがとうございました。ちなみに、写真やビデオはほぼ取り放題だったそうです。軍事施設などはもちろん無理ですが。

世界で一番おいしい冷麺というピョンヤン冷麺、のべ10万人を超える圧巻のアリラン公演(マスゲーム)を見に、ちょっと行ってみたいかも、と思ってしまいました。

※お詫び 今回インターネット生中継は実施しましたが、録画ファイルはございません。大変申し訳ありません。

文責:事務局(瀬戸口)


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