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お産を待つ家、オープンします!(11月9日です)

2012年11月05日 | TICO ザンビア
ザンビアから田村です

2012年6月7日付のブログでモンボシ お産を待つ家完成しています!とお伝えしてから早5か月の月日が経とうとしています。

そうです、ついにお産を待つ家をオープンする日が決まりました
建築自体は4月30日に竣工していたので、実に半年を経過して陽の目を見る日がやってきたのです


モンボシの診療所には、頼りになる住民ボランティアたちが日々診療のお手伝いをしてくれていますが、やはり助産師1名体制で診療所と併設するお産を待つ家の両方を切り盛りするのは現実的に不可能でした。

お産を待つ家を建設する当初から郡保健局との間で看護師の追加派遣を約束していたのですが、竣工した後も話がなかなか進まなかったのです。
そのため、日頃から支援して下さっているみなさまにもオープンの日をなかなか伝えられずにいました


その間にもモンボシに住む住民や、安全な妊娠や出産を迎えるために地域で住民対象に啓発活動を行っているSMAG(安全な妊娠・出産のためのボランティアグループ)から何度となくオープンを待ち望む声が・・・
彼らからの声に後押しされるように、TICO、そして診療所に在籍する唯一の医療スタッフである助産師から郡保健局へ再三看護師の追加派遣をお願いしてきました。
看護師の追加派遣はかないませんでしたが、その甲斐あって7月に環境衛生士という医療スタッフが追加派遣され、徐々に診療などで活躍する場面が増えてきています。

また、SMAGによる妊婦さんをはじめ地域での啓発活動が実を結び始め、毎月の施設分娩件数が昨年の2倍を超える件数を記録しています


そして、このたび11月9日にお産を待つ家をオープンすることとなりました


モンボシに住む妊婦さんたちの多くは20キロ近く離れた地域から助産師のいる診療所へ歩いてやってきます。
やむなく危険な状況で自宅分娩をし亡くなってしまうことや、診療所へ向かう途中で亡くなってしまうこともあるのがここ、ザンビアです。

遠隔地に住む人々も安全に出産が迎えられるよう事前に待機することのできるお産を待つ家

オープンとはいえ、これからが始まりです

今後お産を待つ家がどのように運営されていくのか、施設分娩数の増加の引き金となっているSMAG達の地域での活動などこちらで引き続きお伝えしていきますね

文責:ザンビア事務所(田村)

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