TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

TICOカンボジア事務所閉鎖のお知らせ

2011年01月12日 | TICO カンボジア
ご報告が遅くなって恐縮ですが、2010年12月をもってTICOカンボジア事務所が閉鎖
となりましたので、お知らせいたします。

TICOは、2008年1月よりJICA草の根パートナーシップ事業として、プノンペン市西部地区の
低所得者層の人々が救急事案発生時に適切かつ最低限の救急ケアを受け、適切に転院・
搬送が行われるように活動を実施してきました。

当事業も12月で無事に終了することができ、今後は現地に事務所を置かず、引き続き
西部保健局と協力しながら、医療従事者の技術支援(現地医療従事者の日本への受け入れ、
日本人医療従事者の派遣)、啓発活動のフォローアップを2本柱として活動を行う予定です。

尚、日本人職員の大坪、下地共にTICOを卒業し、新たな道を歩むことになりました。

2009年3月、希望と不安を抱きながらカンボジアの地を踏んだのが昨日の事のようです。
それから「長いようで短い」というより、「短いようで長~い」、そして、とっても濃い
時間を過ごさせて頂きました。
約2年弱の間でしたが、学生として勉強させてもらっていた頃以上にカンボジアの人々の
生き方や考え方というものに、より近付けたような気がします。
日本では「内戦や貧困、地雷」といった負のイメージが多いカンボジア。
でも、力強く、たくましく生きる彼らから学ぶことの方がとっても多かったです。
そして、これからも別の形でカンボジアにかかわっていく予定です。

これまで活動を温かく見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
今後ともTICOの活動へのご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



文責:TICOカンボジア事務所(大坪)

ポチェントン病院前道路の舗装が全て終了しました

2011年01月12日 | TICO カンボジア
これまで、西部保健局を通じて近隣住民の方からの協力を得ながら道路の舗装を
実施してきましたが、ついに作業が全て完了しましたのでご報告いたします。

今回で3度目となる整備作業ですが、最も舗装する距離も長く、最も費用がかかった
作業でした。昨年、カンボジアでは雨季が終了しても雨が頻繁に降っていましたので、
雨を避けての作業となりましたが、12月中に何とか完成しました。
今回もTICO、西部保健局、ポチェントン病院、近隣住民の方と費用を分担して実施しました。

【舗装前】雨が降ると水たまりが至る所にできて、バイクや車両での走行が困難でした。


【舗装後】写真左の左側道路が病院へ向かう道路で整備した部分。未舗装の右側道路と比べても水たまりもできず、走行もスムースです。


道路整備後は西部保健局が道路の管理を行うこととなっています。
西部保健局が自ら近隣住民の方や関係機関と交渉して資金を集めてきたので、今後も
しっかり管理してもらいたいと思っています。

○救急隊コーンさんからのコメント
「道路がきれいになって、妊婦さんやケガを負っている方にとっては負担がなくなり
とてもうれしいです。これまでは出動するまでに時間かかってしまっていましたが、
これで出動もより早く、スムースにできるようになりました。どうもありがとうございました。」

尚、これまでのポチェントン前の道路舗装全てに関して、TICOから拠出した資金は
TICOの元専門家である古家医師のご支援によるものです。

この場をお借りして、御協力頂きました古家医師に厚く御礼を申し上げます。

文責:TICOカンボジア事務所(大坪)

第2回公募合宿~森と水~(1/8~10)

2011年01月12日 | 地球市民教育
2006年から実施しているTICO合宿ですが、
どうしても学生団体の受入ばかりになってしまうので、
個人や社会人でも参加できるようにと思い始めた公募合宿。*第1回の様子はこちら*

第2回目となる今回は8名の方に参加していただきました。

いつもは国際協力に絡めたワークショップが多いのですが、
今回は森や水、食料など私たちが生きていくために必要な資源について考えました。


▲「バーチャルウォーター(仮想水)」についてのワークショップ

一見、こういったテーマは国際協力と無関係だと思われるかもしれませんが、
私たちの生活が多くの海外製品のおかげで豊かになっている、というのは
世界の資源(人的資源も含め)に依存して(あるいは搾取して)生活しているということです。
そして多くの場合、私たちの「便利な生活」が原因となって、
現在生じている多くの地球規模の問題が引き起こされているわけです。


▲「フードマイレージ(食品の重さ×運搬距離)」についてのワークショップ
(講師は開発教育協会(DEAR)の宮崎さん)

国際協力という一般的な定義からは外れるかもしれませんが、
自分たちのライフスタイルを見直すことも、国際協力に通じるものとして
非常に重要なことだとTICOは考えています。


▲「間伐されている森」と「間伐されてない森」は何が違うのか、実際に見て歩いて実感する。

合宿では、とっかかりとしてまずは現状を知ってもらい、
そこから自分に今、何ができるかを考え行動するきっかけにしてもらう、ということを目的にしています。

<参加者感想>
・TICO道場に来るたびに自分の生き方を見直すキッカケを与えてもらっている。
・情報源を選ぶこと、正しい情報を市民の力で得ることが大切だと実感できた。
・水不足や森林伐採などの問題は自分たちにも深く関係しているのに他人事と思っている部分があったが、これからは地球と共に生きるような行動を実施し、合宿で学んだことを周りに知らせていきたい。
・他の参加者とワークショップで一緒に考え、話し合うことができて楽しかった。
・社会に出てもまたTICOに戻ってきたい。


個人的には、私が一方的に話したり、議論を進めるのではなく、
参加者の皆さんが持っている引き出しを開けていくという作業を
もうちょっとうまく出来たらよかったな、と反省。。

次回のテーマや日程については未定ですが、決まり次第ホームページやメーリングリストでお知らせします。
直接お問い合わせいただくのも大歓迎です!!

文責:事務局(瀬戸口)