TICOブログ

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徳島大学「国際看護活動論」

2010年12月08日 | 地球市民教育
12月2日(木)、講師を務めるTICO代表の吉田に同伴し、行ってきました徳島大学。
講義名は「わが国の国際医療援助活動の動向」。



今回の対象は看護学科の学生8名。
少数のため、割とアットホームな雰囲気で講義が進められます。
まずはおなじみ、TICOオリジナル教材「チャレンジアフリカ」!



アフリカで生まれ成人するまでの過程を、さまざまな状況が書かれたカードを引いて体験していきます。
そのそれぞれについて、吉田が実体験を交えながらコメントを加えていきます。
時には「~についてどう思う?」「ギモンに思わない?」と、学生さんたちに質問が投げかけられます。
学生さんたちも、カード一枚一枚の状況について、吉田の話を聞きながら様々な考えをめぐらせている様子でした。

後半は、プロジェクターを使っての講義です。
アフリカの栄養失調の子供の写真、エイズ患者の写真などとともに、吉田が実際に見てきたこと、感じてきたことが語られます。
今の日本では信じられない状況を、写真が雄弁に物語ります。
やはり、実体験として語られる話には、説得力があるものです。

講義は戦争の話、日本国憲法の話にもいたりました。
日本が国内の平和を謳歌している間に、実は国外の戦争に加担していたなんて聞いたら、みなさんどう思います?
そんなのウソだって言える確信、ありますか?

わたしも、日本人として自分の国にもっと関心を持たなくては、と改めて思った一日でした。

文責:事務局(滝川)

「ザンビアから見えるアフリカの人権」@木屋平中学校

2010年12月08日 | 地球市民教育

▲講義の様子。「さて、ザンビアはどこでしょう?」

11月28日の日曜日、木屋平中学校の授業参観にお邪魔してきました。
木屋平中学校では、以前学生寮があった時代に、TICO代表の吉田がよく講義を行っていたそう。
寮がなくなってからは縁遠くなっていたので、TICOとしては今回久しぶりの訪問です。

伺った時期がちょうど人権週間ということで、講義のテーマは「ザンビアから見えるアフリカの人権」。
お手伝いで行った私も、まずは勉強のためと中学生と一緒に聞き役に回ります。

講義前半では、ザンビアの人々や文化のほか、日本とザンビアの以外なつながりが紹介されました。
たとえばみなさん、日本の硬貨で、ザンビアと深くつながりのあるものがあるのですが、どの硬貨かご存知ですか?

正解は・・・

そう、“10円玉”です!

10円玉硬貨の原料である銅の大部分は、実はザンビアから輸入されているそうです。
私は知らなかったのですが、みなさんは知ってました?

その後、「チャレンジアフリカ」(TICOオリジナル教材)を使い、中学生にアフリカの生活を疑似体験してもらいました。
日本とは全く異なる生活状況に、中学生はみな戸惑いと驚きを隠せない様子でした。
1時間という短い講義でしたが、学生さんたちは、以前よりザンビアをぐっと身近に感じてくれたのではないでしょうか。
これがきっかけで、木屋平中学校のみなさんがアフリカの人権問題に目を向けてくれたらといいな、と思います。

また、木屋平中学校のみなさんからは、生徒会で集めた寄付もいただきました
頂いた大切な寄付金は、ザンビアの学校関係の事業に活用させていただき、後日木屋平中学校のみなさんに報告したいと思っています。

最後に、この日の講座で、私が思い出した言葉を紹介します。

愛の反対は憎しみではない。無関心である。」(マザーテレサの言葉)←TICOに来てよく耳にする言葉です
無関心は常に攻撃者の利益になることを忘れてはいけない。」(ユダヤ人作家、エリ・ヴィーゼルの言葉)

人権問題だけでなく、私たち人類が直面する様々な問題の根本には、人々の「無関心」があるのではないでしょうか。
「関心」を持ち「行動」すること。大事ですよね。

木屋平中学校のみなさん、どうもありがとうございました!

文責:事務局(滝川)