TICOブログ

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平成25年度徳島大学国際協力論 Vol.4

2013年08月03日 | 地球市民教育
 平成25年4月から徳島大学で開講している国際協力論
 7月31日をもってあっという間に第11回目まで終了しました

 それでは、今年度最後の授業をご紹介

 7月3日は、鳴門教育大学へ研修で来られていた大洋州の理数科教員のみなさん
と国際協力論受講生との交流が行われました


 始めに、研修員の方からそれぞれの国ついてご紹介いただきましたフィジー、パラオ、パプアニューギニア、バヌアツなどなど
 パワーポイントに映し出される画像はどれも行ってみたいものばかりでした
 その後、グループに別れてディスカッションを行いましたなかなか英語でコミュニケーションを取るのは難しかったかもしれませんね
 最後にみんなで踊って楽しいひとときを過ごすことができました
 
    

 7月10日は東京から来ていただいた紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子さんにご講義いただきました。
 瀬谷さんがこのお仕事に携わるきっかけになったのは、ある1枚の写真だそうです。
それは、難民キャンプで死にかけている母親のそばで泣いている子どもの写真でした。
 その時、瀬谷さんは高校生でその写真をお菓子を食べながら見たそうで、「かわいそう」という感情よりも、
なぜ自分は安全なところでお菓子を食べていて、この子の母親は死にかけているのだろうと強く思ったそうです。
 平和=生きる選択肢、生き方の選択肢がある状態 と瀬谷さんはおっしゃいます。
 改めて日本に暮らす私たちは平和なんだと感じた瞬間でした。

 7月17日は鳴門教育大学の近森憲助教授に来ていただきました。
 2006年よりアフガニスタン教師教育プロジェクト(基礎教育分野)に携わっておられ、これまで何度もアフガニスタンを訪れたそうです。
 アフガニスタンと聞くと、なんだか紛争のイメージがありますが、実際、滞在中にミサイルや銃撃の音を聞いたことがあるそうです
 教育支援は結果の見えにくい支援とも言えるかもしれません。しかし、これからのアフガニスタンを背負って立つ子どもたちへの教育は
 アフガニスタンの平和へ向けて非常に大切なことだと思いました

 7月24日はコペルニク事務局の天花寺宏美さんを東京よりお招きしました。
 コペルニクは、ご想像通りコペルニクスからきており、なんでもポーランド語だそうです
そしてなぜコペルニクかというと、人々の考えを変えたからなんだそう
 従来の国際協力の方法ではなく、今までと違う、人、モノ、金の流れを作り出し、いろいろな形で国際協力は出来ると天花寺さんはおっしゃいます。
 これからの国際協力は特別なことではなく、いろいろな関わり方ができそうですね

 そして、7月31日は饗場先生によるまとめの講義がありました。
 なぜ、国際協力をするのか?という問に、受講生のみなさんそれぞれに答えを見つけることができたのではないでしょうか
 そして、最後にスタディーツアーに参加した学生さんインターンシップでアメリカのディズニーワールドで働いた学生さんそしてTICOユース
 から、それぞれに発表がありました

 この国際協力論を通じて、これからの将来どこにいても、何をしていても国際協力が出来る可能性が広がったのではないでしょうか
 今後のみなさんの活躍に期待しています

 文責:事務局(近森)


高知大学(7月6日~7日)合宿について

2013年07月19日 | 地球市民教育
高知大学医学科在学生/卒業生の総勢9名の学生さんたちが
7月6日から7日の2日間で合宿を行いました

9名のうちの3名の方は、2日目のみ参加という僅かな時間
でしたが、TICOの活動や国際協力等について、いろいろと
考えることができたようです


7月の蒸し暑い中の合宿となりました


自称兼業農家の吉田代表との農作業
この時期は、トマト、きゅうりやすももなどなど美味しい野菜や果物を収穫することができました
この農作業は早朝から行いますが、合宿の中でも人気のプログラムです

以下、みなさんからいただいた合宿の感想です

国際協力といっても具体的に出来ることも分からず、なにか
刺激をもらえればと思って参加しました。話を聞いて、今まで
自分の中でぼんやりとあった考えがすっきりして自分がどうい
う事をしたいかが少し分かった気がします。


今回、この合宿に参加して、大変考えさせられることが多かった。
現状を知ることが一番、身近な出来ることだと思った。


日常、考えもしないことを考えることができ、世界が広がりました。

これから医療現場や様々な世界に羽ばたいていくみなさんがこの合宿で
いろいろな気付きがあったことをとても嬉しく思います

また、TICOにも遊びに来てくださいね

文責:事務局(近森)

講師派遣:高知南高校 最終回

2013年03月14日 | 地球市民教育
 3月13日(水)、本日第5回目の高知南高校へ講師派遣に行ってきました
 昨年の10月から始まったこの授業もあっという間に最終回となりました

 最初は簡単なワークショップから
おやつをテーマに日本と世界を比べてみました。
最初にみなさんの好きなおやつを考えてもらいました。
私たちはお店や工場で作られる加工品をよくおやつとして食べているのではないでしょうか
次に様々な国で食べられているおやつと比べてみました。
おやつが大好きな私としてはとっても辛いですがもちろんおやつがない国もあります。
また、日本に古くからあるおやつもあることも知ってもらいました。高知(土佐)にもその地域ごとに
伝わる伝統的なおやつがたくさんありました
世界を知ることは、日本を知ることなんですね~


そして、今までの授業のおさらいをしました。
ザンビアの世界遺産(自然遺産)、ヴィクトリアの滝についても紹介させてもらいました
是非、訪れてみたい場所の一つですね~
今までの授業でもザンビアのことについてお話してきたので、こんなにもザンビアのことを知っている
高校生はいないんじゃないかと思ってしまったほどです

また、初回の授業で書いてもらった「世界のつながり」を最終回でも書いてもらいました
この授業を通じてどんな風な気持ちの変化があったでしょうか

最後に一人ずつ、自分のライフスタイルを見直し、これから出来る事、やってみようと思ったことを宣言
してもらいました。
少しずつでも、行動を起こすことがとっても大事

みなさんのこれからの活躍を期待しています


文責:事務局(近森)


講師派遣:神宅小学校

2013年02月15日 | 地球市民教育
 2月15日(金)、上板町立神宅小学校へ講師派遣に行ってきました

 上板町全体では国際理解教育町の重点教育施策に位置づけておられ、
神宅小学校は様々な国際分野の外部講師を招いていらっしゃいます。
今回はその一環として、TICO代表の吉田が5,6年生の皆さんに講義とワークショップを
実施させてもらいました。

まず初めに年生の教室から
ワークショップと講義に約2時間、たっぶり時間をかけてアフリカのこと、ザンビアのこと、
日本のこれからについて一緒に考えてもらいました。
ワークショップでは、チャレンジアフリカに挑戦

ちょっと難しい漢字や言葉も出てきますが、皆さん一生懸命取り組んでくれました
HIVについてもすでに学習されていて、きちんとした知識が備わっていました
また、講義ではスライドを見ながら代表の吉田が実際に経験したこと、体験したこと、
そして感じたことをお話させていただきました。

次に年生の教室に移動
こちらは、ワークショップを中心に一緒に学んでいきました。皆さんは、「命」を総合学習の
テーマとして学んでおられます。
アフリカにおける子どもの現状などをワークショップにを通じて学んでもらうことができたと思います


今回の講義で皆さんはどんなことを感じてもらえたでしょうか

また、お話ができることを楽しみにしています

文責:近森(事務局)

講師派遣:高知南高校 平成24年度第3回目!

2013年01月24日 | 地球市民教育
 1月22日、高知南高校へ第3回目の授業に行ってきました
 今回は貿易ゲームのワークショップを行いました。

 ところで、貿易ゲームをご存知ですか
4~6人グループで国を作り、それぞれ内容の異る道具や紙を与えられ、それらを使って「製品」を作りマーケットで売って
収入を得るゲームです。与えられた道具や紙は、その国の工業技術や資源を表しているので、グループ間に「格差」が生れ、
道具や紙のやり取り(貿易)が自然と行われます。
ゲーム終了後に振り返ることで、世界とのつながりを実感し、基本的な世界経済仕組みや問題点について、理解することがで
きます

さて、高知南高校の生徒さん達はそれぞれ知恵を出し合いながら、製品作りを始めました。

しかし、製品はきちんとハサミで切られていないとマーケット(先生が担当してくださいました)で買い取ってくれません
ハサミが無いグループは、どうすることもできません

そこで、グループ代表(交渉役)の出番ですハサミを持っている他のグループに交渉に行きます
そこでは、お金を使ったり、物々交換したりなど様々な交渉の仕方が見られました。
ゲーム中には、国連による道具や紙の支援があったり、フェアトレードを導入し新しい貿易の仕組みにも
チャレンジしてもらいました。

今回の結果は、先進国と呼ばれる道具も紙も一番多かったグループの収入が一番でした。
工業技術も資源も資金もたくさんある方が、物をたくさん売って多くの収入を得ることが出来るかもしれません。
しかし、生徒のみなさんは、国同士協力し、助け合っていくことの大切さを学んでくれました

また、次回もどうぞよろしくお願いします。


文責:近森(事務局)