チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

木島櫻谷 展@泉屋博古館分館 六本木一丁目

2014-03-06 21:15:05 | 美術館 博物館
2月16日
チビクロは、出かけました。



※終了しています。

特別展
木島櫻谷
京都日本画の俊英
2014年 1月11日~2月16日
住友コレクション
泉屋博古館分館 六本木一丁目



この日は、関東地方に
大雪が降った次の日でしたにゃ。
白い雪がたくさん残っていました。

この美術展のことを
この三日前くらいに知り、
なぜだか、運命の胸の高鳴りを
僕は感じましたにゃ。
これは、行かなくてはいけない!
なんとかしていかねば!

なんと、オシゴトをはいいろさんに代わってもらい、行くことができましたにゃ。
ありがとうございますにゃ。



2014年
美術展ナンバー1候補ですにゃ。
素晴らしい作品に出会えたことを
感謝したいですにゃ!

作品を見ていて、なぜか、
静かに泣きたい気持ちに
なりました。

実は、チビクロこの方のお名前をはじめて知りましたにゃ。
「このしま おうこく」さんと
お読みするのですにゃ。

チラシから、引用します。

「どこまでも優しいまなざし、
からみつく柔らかな毛並み。

澄徹した自然観察と詩情の調和した品格ある日本画で、明治から昭和の京都画壇の第一人者とされた
木島櫻谷(1877~1938)。ことに、
その動物画は、いまなお私たちをひきつけてやみません。

京都三条室町に生まれ、円山四条派の流れをくむ今尾景年のもとでいち早く才能を開花させた櫻谷は、明治後半から大正には人物画や花鳥画で文展の花形として活躍、続く帝展では審査員を努めるなど多忙の日々を送りました。

しかし、50歳頃からは次第に画壇と距離をとり、郊外の自邸での書物に囲まれた文雅生活のなか、瀟洒な南画風の境地に到りました。

徹底した写生、卓越した筆技、呉服の町育ちのデザイン感覚、そして生涯保ち続けた文人の精神。
そこに醸し出される清潔で華奢な情趣は、京都文化の上澄みとでもいえるでしょうか。

本展は各時期の代表作を中心に、
公益財団法人櫻谷文庫の未公開資料も合わせ、櫻谷の多彩な画業を振り返るものです。」

「平明で親しみやすいその世界の背後には、繰り返し写生をした後、真摯に自然を追究した末に
たどりつく(無意意識の境地)が
ひろがる。」

「地味な着物に粗末な小倉の袴、
無造作な五分刈。
野人の風と称された。」



展示作品の中に一幅の掛軸が
ありましたにゃ。

櫻谷みずから賛をつけていました。

チビクロメモしましたにゃ。

「青竹詩画賛」
浮名何願一時誉
養拙不如眠草蘆
知否箇中幽趣足
焚香対古人書

浮き名何ぞ願はん一時の誉れ
拙を養ひて草廬に眠るに如かず
知るや否や箇中幽趣の足るを
香を焚きて日々対す古人の書。

説明
「句中の養拙とは、
生まれつき持っている素朴さを
養い、保つこと。

一時的な虚名にこだわらず、
養拙には草庵暮らしが一番で
毎日香を焚き、古人の書を眺めている、と自らの心情を吐露している。
しなやかで、清廉な竹は、
古来文人の理想とされた。」


上澄みであるところが
美しくければ、美しいほど
沈殿するものは、濁っているのではないかと思うのですにゃ。
その中で、
清廉で、澄んだ美しさが、
価値があり、意味がある。
硬質な美を、木島櫻谷さんの作品から
感じましたにゃ。

「菊花図」
作品説明から引用します。
「写生に基づく細やかな描写。
一方で不要な部分がそぎ落とされ、度重なる写生を通じて
対象の本質をとらえた末の意匠化を見ることができる。」

「秋草図」
チビクロが好きな草や花が
たくさん描かれていて
大好きなすすきも描かれていて
嬉しかったですにゃ。

京都の、櫻谷文庫は、生前のお住まいや画室、作品を保存されているそうです。ぜひ、行ってみたいことですにゃ。

図録は、なんと完売でした。

今回のスィーツは、福島家の
ロールケーキでしたにゃ。
画像はありませんにゃ。
すごくゴージャスな
タワーマンションの一角にある、
おしゃれなスーパーマーケットです。
気軽にイートインできたのですにゃ。
チビクロはじめてタワーマンションというものをみた。
ここはどこ?状態でしたにゃ。。

木島櫻谷の先生は、
今尾景年ですにゃ。
初めて知ったお名前だったので、
Wikipediaで調べたですにゃ。
もっと作品を見てみたいですにゃ。

作品が、
同じ時期に、
二子玉川の静嘉堂文庫に展示されていたので、
見に行ったことは、
また今度の機会に
記録するにゃ。

素晴らしい作品に
お会いできて感謝ですにゃ。

ありがとうございましたにゃ。