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韓国・京畿金浦雲陽洞遺跡 楽浪土器と韓国式銅剣が出土

2012年04月06日 | 韓国の遺跡・古墳など
 文化財庁は5日、漢江文化財研究院による京畿道金浦市雲陽洞遺跡(김포 운양동 유적)の発掘調査で、三国時代以前の馬韓(마한)の墓様式で知られる墳丘墓(분구묘)6基が追加して発掘され、ソウル・京畿地域初期鉄器時代(注1)木棺墓からだけ出土した韓国式銅剣が楽浪土器(注2)と一緒に出土したと発表した。
 金浦雲陽洞遺跡は漢江下流に隣接する海抜73m丘陵に位置する青銅器時代から朝鮮時代の遺跡。 2009年には青銅器時代住居跡と原三国時代墳墓30基などが現れ、環頭大刀、金製イヤリングなどが出土した。
 雲陽洞遺跡が、当時楽浪など周辺地域との交易で重要な役割をした支配階層の墓であったのを再証明するだけでなく、馬韓百済史研究の重要な資料になるだろうとしている。
(注1)BC3世紀~BC1世紀
(注2)BC1世紀~AD4世紀の楽浪郡時期の遺物
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2009.9.16 韓国・京畿金浦で3世紀の馬韓勢力墳墓を大量に発掘し、鉄器類、鉄製武器類などが多数出土
 2010.12.2 韓国・京畿金浦陽村で3世紀の墳丘墓22基を確認

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