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沼津市・高尾山古墳(旧・辻畑古墳) 調査報告書に古墳築造230年説、250年説を併記

2012年04月11日 | Weblog
 沼津市東熊堂の高尾山古墳(全長62mの前方後方墳、辻畑古墳を改名)の発掘調査を行っていた沼津市教委は10日、調査報告書がまとまり、市議会文教消防委員会に報告した。
 同古墳は、市教委が2008年に発掘調査を開始し、09年には国内最古級の230年頃に作られた高坏が見つかり、西暦230年頃に成立したとの説と、副葬品の鉄鏃などがそこまで古くないため、同古墳が250年頃にできたと唱える専門家もいる。 報告書には、2つの年代説を併記。
 同古墳は、保存か、道路建設のために取り壊すかで揺れており、シンポジウムを開き成果を市民に報告するなどして、古墳のあり方について意見を募ることにしている。
 同古墳は、国道1号と同246号を結ぶ市道建設予定地にあり、市は2009年9月から工事を中断していた。
 市教委は5月上旬から市文化財センター(同市大諏訪)で同古墳の出土品を展示する。また、7月下旬には同古墳にまつわるシンポジウムを市民文化センター(同市御幸町)で開く予定。
[参考:静岡新聞、読売新聞]
 
 また、2011年10月8日の静岡新聞では、
 静岡県清水町教委会が7日、同町伏見の恵ケ後・谷口遺跡(えがうしろ・やぐちいせき)で、弥生時代後期から古墳時代前期(200~250年頃)に造成されたとみられる大溝が見つかったと発表した。 周辺地からは過去に大規模な住宅跡も出土していて、関係者は同遺跡に東日本最古級の前方後方墳とされる高尾山古墳(旧・辻畑古墳、沼津市東熊堂)に埋葬された豪族が住んでいた可能性が高いとみて、調査を進めている。 当時の住居跡や伊勢湾岸地域が由来の土器、高坏なども見つかった。高尾山古墳は同遺跡から西に約3kmの位置にある。(要約)
と、報じており、沼津市だけでなく、清水町での関心も高まっている。

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 高尾山古墳(旧・辻畑古墳)

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