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宇都宮市・笹塚古墳 墓域総長が県内最大の前方後円墳と確認

2009年02月07日 | Weblog
 東谷町の前方後円墳「笹塚古墳」の外堤で囲まれた墓域の総長が、外堤の位置が正確に確認されたため、従来の190mから少なくとも210mあり、県内の前方後円墳としては最大であることが市教委の調査で分かった。
 外堤の一部に、墓坑または祭壇とみられる長方形の石積み(長さ5m、幅2.0-2.5m)が見つかった。外堤から直角に突き出すように位置し、20-30cmの石が三層に積まれている。地層などの分析から古墳の付属物であることは間違いないが、ほかの出土品がなく、目的ははっきりしない。祭祀関係施設の可能性が高いが県内では類例がなく、規模判明と同時に新たな疑問点が浮上したとする。
 今回の調査では前方部の外側などを発掘し、従来の外堤想定ラインの外側に盛り土や敷石が見つかった。これまで、県内の前方後円墳では琵琶塚古墳(小山市=198.9m)が最長とされてきた。なお、墳丘の全長では吾妻古墳(壬生町=127m)が最長で、笹塚古墳は約100m。
[参考:下野新聞、2008.12.13吾妻古墳]
備考
2007年1月 
 笹塚古墳の発掘調査で、二重周溝と三段築成を確認。県内の大型古墳で二重周溝が確認されたのは3例目で、その中では最も古い(5C中頃)という。
 その2例とは、ともに小山市にある琵琶塚古墳と摩利支天塚古墳。[参考:朝日新聞]
2007年12月
 笹塚古墳は、周溝まで含めた総長が190mを超え、琵琶塚古墳、摩利支天塚古墳に匹敵する規模であることが分かった。葺石があり平坦面に埴輪が樹立するなど、典型的な畿内型大型墳墓であることから、中央との結び付きが強い首長の墓と考えられるという。[参考:下野新聞]

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