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公州市公山城 銘文革札甲の下から漆塗馬甲、大刀が出土

2011年11月02日 | 韓国の遺跡・古墳など
 公州大博物館は1日、公州市公山城の城内集落遺跡(공주 공산성 성안마을 유적)(4次)で、貯水施設に隣接した場所から「貞観十九年」(645)の銘文が書かれた漆塗り革札甲 1領を収集した後、その下層調査を継続した結果、馬甲をはじめとして大刀類、鉄製札甲片などを収集したと発表した。
 馬甲は、各々長さ約12~18㎝の札甲片であり、約2mの範囲の中に二列に並び上下四重になった状態で発見された。 銘文革札甲と同じ方法で革に漆を施して作った馬甲で、銘文革札甲より規模が大きいが漆ははるかに薄い。 馬具類が全く確認されない点からみて、意図的にここに廃棄したと推定している。
 一緒に発掘された鉄製大刀(約55cm長)と柄の部分に金工のある装飾刀は、銘文革札甲と馬甲の中間層で発見された。中国にはない刀であり、百済または新羅で典型的に見える種類としている。また刀と同じ層から、鉄製札甲が塊で見つかった。
 これらは、何らかの目的で廃棄されたと見られるとしている。
 札甲と馬甲などの遺物が発掘された貯水施設は不安定な地盤に位置し、崩壊危険があるためまもなく覆土する予定という。
[参考:聨合ニュース]

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 2011.10.13 公山城 漆塗革札甲が出土、貞観十九年(645)の銘文も
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