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韓国江原道江陵市・崛山寺址 僧房と茶室跡や「天慶」銘文瓦が見つかる

2012年12月15日 | 韓国の遺跡・古墳など
 国立中原文化財研究所は12日、江原道江陵市の崛山寺址(굴산사서、史跡448号)に対する発掘調査結果、僧房と茶室跡や、遼国(916-1125)の年号の一つである「天慶三年」(1113)が刻まれた銘文瓦を発見したと発表した。
 江原地域の伝統的な暖房施設である大型コクル(코클、ペチカの一種)とみられる下部構造が見つかった。
 一角から、竈(かまど)、小型鉄製釜、青銅鉢、青磁片などが出土し、茶室あるいは茶道と関連した施設と推定される。
 「天慶」は遼国最後の皇帝である天祚帝(てんそてい,1075-1128)が1111~1120年まで使った年号だ。この年号の銘文瓦は崛山寺近隣の襄陽・陳田寺(양양 진전사)で発見されたことがあり、二つの寺刹が同じ1113年に重修されたことを知らせる資料となった。
 また、遼国年号を使った遺物が発見されることにより、高麗と遼国間の活発な交流関係などが今一度現れた。
[参考:聯合ニュース]

 西暦1113年、中国の北宋では政和三年、遼は高麗と北宋の間の土地を分断する形で領有していた。この時代、高麗は遼に服属していたことがうかがえる。また、襄陽・陳田寺では「天徳」以外に「大徳」、「成化三年」の銘文瓦が出土しており、「大徳」は中国元代の1297-1307の年号、「成化三年」は中国明代1467の年号である。

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 2011.11.27崛山寺址 「五台山金剛社」銘文瓦が出土
 2010.10.6崛山寺址 川石を敷いた歩道、門跡2基や「屈山寺」と刻まれた銘文瓦などが出土
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