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福島市・高森古墳群 7世紀の大刀の装飾金具に銀象嵌

2012年11月09日 | Weblog
福島市・高森古墳群 7世紀の大刀の装飾金具に銀象嵌
 福島県立博物館は7日、福島市山口の高森古墳群から見つかった大刀の金具に、銀象嵌で文様が施されていたと発表した。 金具は7世紀の古墳時代後期に作られ、当時の中央政権が福島の豪族に贈ったとみられる。
 高森古墳群で昭和10年までに大刀が出土したが、その後の過程で刀身などが不明となり、現在は柄頭(つかがしら)と鍔(つば)しか残っていないという。(注1) この金具は現在、同館で所蔵している。
 特に柄頭の「変形亀甲繋文(へんけいきっこうつなぎもん)」は全国でも5例目(注2)の確認という珍しい模様という。
 展示は13日から来年3月3日まで会津若松市の県立博物館で公開される。 今月24日(土)午後1時半からは関連した講演会も開かれる。
[参考:福島民報、福島民友新聞]

(注1) =研究論考=福島県内出土古墳時代象嵌資料の研究復元制作 [4]福島県内出土の象嵌資料・森幸彦の中で、
 「高森古墳群は(略)小円墳群で6基が確認されている。 『福島市史第6巻』に「そのうち1基から出土した鉄製の円頭の柄頭及び鉄製鐔には銀の象嵌があった」という若干の記載がある。現在実物資料の所在は不明で、文様等詳細はわからない。」としているが、これが今回の柄頭と鍔(=鐔)とみられる。
(注2) 不明

過去の関連ニュース・情報
 象嵌
 大阪府河南町シシヨツカ古墳・銀象眼大刀柄頭

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