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えびの市・島内地下式横穴墓群第139号墓 5~6世紀頃の未盗掘横穴墓から大量の副葬品が出土

2015年01月20日 | Weblog
 宮崎県えびの市教委は19日、同市島内の島内地下式横穴墓群第139号墓(5〜6世紀頃、未盗掘)で、銀で装飾された朝鮮半島製の「銀装円頭大刀」など武器、武具を中心とした大量の副葬品を納めた有力者の墓が見つかったと発表した。 墓は道路工事に伴う調査で昨年10月に見つかった。
 「玄室」は奥行き約2.25m、幅約3.1m、高さ94cm。墓群約160基の中で最大級。
 男女と見られる被葬者2体の人骨が見つかった。
 副葬品は甲冑一式のほか、剣1点、刀3点、矢200点以上、弓5点、金銅製馬具、銅鏡など。
 刀のうち1本は朝鮮半島製の銀装円頭大刀で、長さ約80cm、刃部幅約3cm。
 矢羽根に黒漆装飾などがある矢200点以上、金銅製の装飾付き馬具2組、銅鏡(直径15.5cm)なども見つかった。
 大和政権からの甲冑が含まれ、朝鮮半島とも直接交流のあった有力首長墓と見られている。
 同墓群からはこれまで計約1500点の副葬品が見つかり、うち1000点以上が2012年に国重要文化財に指定されている。
 現地説明会が25日に開かれる。
[参考:宮崎日日新聞、毎日新聞、えびの市HP]

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キーワード: 島内139号地下式横穴墓、島内地下式横穴墓群139号墓
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